ナガバノモウセンゴケ

ナガバノモウセンゴケ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【長葉毛氈苔】
Drosera anglica

ナガバノモウセンゴケ

2022/08/23 尾瀬

モウセンゴケ」同様に粘毛で虫を粘着させ養分として消化する食虫植物で、普通の「モウセンゴケ」と違い10cmほどもある細長い葉を直立させて生えます。

モウセンゴケよりも水分を好むようで、池塘の縁や低層の湿原など半ば水に浸かったようなところに生育するようです。

葉柄や粘毛が草紅葉のように赤いので、夏の青草の中では目立ちます。

7-8月の花期には長い花茎の先に白い5弁花を咲かせます。

腺毛の先に粘液の水玉をつけ小虫を貼り付けますが、葉が長いので大きめの昆虫などは葉で巻き取るように捕えます。

本州では尾瀬の湿原にしか分布せず、他には北海道のサロベツ原野に生育しています。

世界的には北極を中心に分布する周極分布植物とされ、尾瀬は南限に近いのですが、世界の南限としては何故かハワイのカウアイ島の高地湿原に隔離分布しています。

尾瀬にはモウセンゴケとの中間雑種とされる「サジバモウセンゴケ」という中間的な形質のものもあります。

環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
北海道:絶滅危惧ⅠB(EN)
福島県 :絶滅危惧種Ⅱ類(VU)
群馬県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
新潟県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ナガバノモウセンゴケ

2022/08/23 尾瀬

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2022/08/23 尾瀬

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