季節別

野山の植物

クワガタソウ

クワガタソウ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【鍬形草】 (Veronica miqueliana) あまり目立たない小さな花ですが、なかなか綺麗な花です。 独特の葉序なので、見分けはつけやすい植物です。 もっと高い山...
9月

モミジガサ

モミジガサ (キク科コウモリソウ属)【紅葉笠】 (Parasenecio delphiniifolius) 「ヤブレガサ」に似ていますが、それよりも葉の切れ込みが浅く、ハウチワカエデの葉のような形です。 花は秋口近くに筒状花がまばらに咲きま...
6月

クサフジ

クサフジ (マメ科ソラマメ属)【草藤】 (Vicia cracca) 里山から山地の日当たりの良い場所や草原に生える雑草ですが、夏の陽をあびた紫の花がとても綺麗です。 吊り下がる「藤」ではなく、立ち上がる形の「藤」の花です。 海岸性の「ヒロ...
6月

ツバメオモト

ツバメオモト (ユリ科ツバメオモト属)【燕万年青】 (Clintonia udensis) 「オモト(万年青)」のような青々とした美しい葉が眼を引く、初夏の山野草として人気の高い花です。 とても清楚な雰囲気の純白色の花は、いかにもユリ科の形...
野山の植物

オオウバユリ

オオウバユリ (ユリ科ウバユリ属)【大姥百合】 (学名:Cardiocrinum cordatum var. glehnii ) 「ウバユリ」の変種とされ、中部地方以北の北方系で、ウバユリよりも大きく花数が多いとされています。 おおむね、両...
6月

オオヤマフスマ

オオヤマフスマ (ナデシコ科オオヤマフスマ属)【大山衾】 (Moehringia lateriflora) 全国の山地から亜高山帯に多く生育し、林縁や日当たりのよい草地に生えます。 ハコベの仲間に似ていますが、萼片が短いのが特徴です。 長楕...
野山の植物

マツムシソウ

マツムシソウ (APG:スイカズラ科マツムシソウ属)(マツムシソウ科)【松虫草】 (Scabiosa japonica) 夏から秋にかけての高原の花の代表ですね。 キクにも似ていますが、さらにワイルドにして清楚かつ華麗さも併せ持つ良い花です...
野山の植物

アカバナ

アカバナ (APG:アカバナ科アカバナ属)【赤花】 (学名:Epilobium pyrricholophum ) 湿地に咲く、とても小さな4弁の花です。 同属の「アカバナユウゲショウ」などと形は似ていますが、こちらは4弁の花弁があまり開かず...
野山の植物

アキノキリンソウ

アキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【秋の麒麟草】 (Solidago virgaurea subsp. asiatica) 高山植物の「ミヤマアキノキリンソウ」とは、連続的な亜種の関係のようです。 ミヤマと比べると、こちらは花序...
野山の植物

ハナチダケサシ

ハナチダケサシ (ユキノシタ科チダケサシ属)【花乳茸刺】 (Astilbe thunbergii var. formosa) チダケサシ属はどれも酷似していますが、ハナチダケサシは普通の「チダケサシ」よりも花序が密にかたまり、柄の長いへら型...
野山の植物

シロバナコバギボウシ

シロバナコバギボウシ (ユリ科)【白花小葉擬宝珠】 (Hosta sieboldii var. sieboldii f. alba) 「コバギボウシ」の白花品種です。 入笠湿原の、紫のコバギボウシがたくさん群生する中で数本だけ混ざっていまし...
10月

シラネセンキュウ

シラネセンキュウ (セリ科シシウド属)【白根川笈】 (Angelica polymorpha) 低山の湿り気のある林の縁や沢沿いなどに生え、秋に細かい花を平たい花序につけます。 葉柄の鞘部が薄い色で袋状に膨らみ、茎が分岐のたびに折れ曲がりジ...
7月

シシウド

シシウド (セリ科シシウド属)【猪独活】 (Angelica pubescens) 山で、この形の花をみると皆「シシウド」で済ませてしまうきらいがありますが、この手のセリ科は実に種類が多く、意外と難しいのです。 とはいえ、シシウドのように大...
6月

クサレダマ

クサレダマ (サクラソウ科オカトラノオ属)【草連玉】 (Lysimachia vulgaris var. davurica) 別名:イオウソウ 湿原のあちこちに、黄色といっても他にあまり無い色調の黄色で、なかなかまとまりの良い立ち姿の花です...
野山の植物

シモツケソウ

シモツケソウ (バラ科シモツケソウ属)【下野草】 (Filipendula multijuga)  別名:クサシモツケ 鮮烈な濃ピンクの花は、まわりの空間に色を滲ませるような鮮やかさです。 慣れないと木の「シモツケ」とたいへん紛らわしいです...
6月

サワギク

サワギク (キク科サワギク属)【沢菊】 (Nemosenecio nikoensis) 沢沿いや湿地の、やや薄暗いところに咲く小型のキクです。 ほの暗いところに、鮮やかな黄色が浮かび上がるように映えます。 葉の切れ込みが深く整っているので涼...
6月

キリンソウ

キリンソウ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【麒麟草】 (Phedimus aizoon var. floribundus) マンネングサのような花をぎっしりとつけ、「イワベンケイ」と「ミヤママンネングサ」の中間のような姿です。 主に山の岩場...
アカネ科

カワラマツバ

カワラマツバ (APG:アカネ科ヤエムグラ属)【河原松葉】 (Galium verum subsp. asiaticum var. asiaticum f. lacteum) 松葉の名のように細い葉が輪生するヤエムグラ属。 低地から高原、山...
野山の植物

キバナカワラマツバ

キバナカワラマツバ (アカネ科ヤエムグラ属)【黄花河原松葉】 (Galium verum subsp. asiaticum) 別名:タカネカワラマツバ 里や河原から、高原、山地まで幅広く分布。 高山植物かと思うような山の上にもあるが、低地の...
野山の植物

アキカラマツ

アキカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【秋落葉松】 (学名 Thalictrum minus var. hypoleucum) (別名:高遠草) 低地から山地まで広く分布します。 「カラマツソウ」よりも黄色っぽい花と蕾で、花が密度濃く...
6月

カラマツソウ

カラマツソウ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【落葉松草】 (Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium) 花弁が無く蕊だけの独特な花は、とても繊細な美しさがあります。 カラマツソウの仲間でも「ミヤ...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】 (Patrinia villosa) 「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。 セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形...
野山の植物

ソバナ

ソバナ (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岨菜】 (Adenophora remotiflora) 紫の花が俯向きで並んで咲くので、霧の中などに見ると憂いを帯びた風情があります。 ツリガネニンジン属ということで「ツリガネニンジン」と似ていま...
野山の植物

シロバナツリガネニンジン

シロバナツリガネニンジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白花釣鐘人参】 (Adenophora triphylla var. japonica f. leucantha) 普通の「ツリガネニンジン」と全く同じもので純白のタイプ。 別の種...
タテハチョウ科

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモン (タテハチョウ科) (Argynnis paphia) 羽根裏が緑色を帯びているのでミドリヒョウモンですが、心なしか表の茶色も他のヒョウモンよりもややくすんで緑がかっている感じがします。 写真のように、雄の場合は前翅に3本...
山岳の植物

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【蝦夷河原撫子】 (Dianthus superbus var. superbus) 「カワラナデシコ」よりも北方系で、本州中部以北の分布で、霧ヶ峰や美ヶ原など諏訪周辺の高原では、ほぼこの種になる...
野山の植物

ウド

ウド (ウコギ科タラノキ属)【独活】 (Aralia cordata) 山菜としての「ウド」の名は、誰でも知っていると思うが、ウドの芽ではなく成長した「ウドの大木」がどんなものかは、知らない人も多いのではないだろうか。 かく言う自分も、この...
9月

コオニユリ

コオニユリ (ユリ科ユリ属)【小鬼百合】 (Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum) 「オニユリ」によく似ていますが、全体に小型で、葉脇の「むかご」がつかないので識別できます。 山の湿原まわりによく見られま...
野山の植物

クルマバナ

クルマバナ (シソ科トウバナ属)【車花】 (Clinopodium coreanum) 「イヌゴマ」などに似ていますが、花序がかたまりで段々につき独特の形になります。 里山の路傍から亜高山にまで生育するようですが、山岳高所のものは色が鮮やか...
野山の植物

ユウスゲ

ユウスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【夕菅】 (Hemerocallis thunbergii) 「ニッコウキスゲ」などと同じ、ワスレグサ属で、同じく「一日花」なのですが、こちらはその名のように夕方近くから開花します。 ...
6月

ノハナショウブ

ノハナショウブ (アヤメ科アヤメ属)【野花菖蒲】 (Iris ensata) 江戸時代から多彩な園芸種が開発されてきた「ハナショウブ」の野生原種です。 全国の湿原、湿地に分布しますが、例によって「カキツバタ」と紛らわしいです。 カキツバタは...

エンビセンノウ

エンビセンノウ (ナデシコ科)【燕尾仙翁】 (学名:Lychnis wilfordii) 普通の山野草の中では、ちょっと他に同等のものが思い当たらないほど、鮮烈な赤色の花です。 濃い朱色で、画像にした時もそうですが、肉眼で見た時もまわりの空...
6月

ヤグルマハッカ

ヤグルマハッカ (シソ科)【矢車薄荷】 (学名:Monarda fistulosa ) 北米原産で、園芸名では一般に属名のモナルダと呼ばれ、別名ベルガモット。 柑橘系の「ベルガモット」とは関係ありませんが葉の香りが似ているとのことです。 遠...
7月

オランダハッカ

オランダハッカ (シソ科)【阿蘭陀薄荷】 (学名 Mentha spicata var. crispa) スペアミント、別名:ミドリハッカ ヨーロッパ原産の、いわゆる「スペアミント」で、江戸時代に導入されたそうです。 すでに全国的に市街地を...
6月

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ (シソ科ムラサキシキブ属)(クマツヅラ科)【紫式部】 (Callicarpa japonica) 美しい紫の実が人気の植物ですが、庭や植え込みに多く使われるのはほとんど「コムラサキ」の方が多いようです。 天然のムラサキシキブ...
12月

センリョウ

センリョウ (センリョウ科センリョウ属)【千両】 (Sarcandra glabra) 「マンリョウ」や「百両」「十両」などとともに、縁起物の赤い実の代表ですが、他の多くがサクラソウ科ヤブコウジ属なのに対してこれはセンリョウ科で、実が葉序の...

ヒメウツギ

ヒメウツギ (アジサイ科ウツギ属)【姫空木】 (Deutzia gracilis) 関東地方以西の山地の日当たりのよいところに生育し、枝先に多数の白い花をつける日本固有種です。 株が小柄で枝葉の感じも綺麗で、純白の沢山の花をつけるので庭木と...
野山の植物

サワフタギ

サワフタギ (ハイノキ科ハイノキ属)【沢蓋木】 (Symplocos chinensis) ハイノキ属ということで、「ハイノキ」の花によく似ています。 山地の沢や湿地、水辺に生え、名前のように細い沢にフタをするように流れの上に茂ります。 秋...

シンテッポウユリ

シンテッポウユリ (ユリ科ユリ属)【新鉄砲百合】 (Lilium x formolongo) 九州南部以南が原産の日本の「テッポウユリ」と、台湾固有種の「タカサゴユリ」を掛け合わせた園芸種。 白い花と細い葉が特徴ですが、原種両者の特徴の中間...
野山の植物

コバイモ

コバイモ (ユリ科)【小貝母】 (学名:Fritillaria japonica) 山野草マニアに人気のある花で、「スプリング・エフェメラル」のひとつです。 主に関西方面に分布するものですが、地域による変種が多く、写真のものは植栽なので品種...