9月

ウラナミシジミ

ウラナミシジミ (シジミチョウ科)【裏波小灰蝶】(Lampides boeticus)翅の表は光沢のある青紫で黒褐色の縁取りがあり、端正で綺麗なシジミです。メスは全体に黒っぽく地味ですが、どちらも名の通り羽根の裏面は独特の波模様がとても綺麗...

イカリモンガ

イカリモンガ (イカリモンガ科)【碇紋蛾】(学名:Pterodecta felderi)碇紋の名の通り、イカリの形のオレンジ色の大きな紋をもつ小型の蛾です。蛾といっても完全昼行性で、羽根をたたんで止まるので小型の蝶に見えます。「ベニシジミ」...
6月

コバノカモメヅル

コバノカモメヅル (APG:キョウチクトウ科カモメヅル属)(旧ガガイモ科)【小葉の鴎蔓】(Vincetoxicum sublanceolatum)ヒトデのような特異な花で、色も質感も独特です。しかしよく見ると同じガガイモ科らしく「クサタチバ...

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】(Euonymus hamiltonianus)材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。秋の紅葉も綺麗で...

シロバナコバノタツナミソウ

シロバナコバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【白花小葉立浪】(Scutellaria indica var. parvifolia f. alba)「コバノタツナミソウ」の白花ですが、花色以外は普通の「コバノタツナミソウ」と同じよう...
野山の植物

コバノガマズミ

コバノガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)【小葉蒲染】(Viburnum erosum)普通の「ガマズミ」や「ミヤマガマズミ」に較べて葉が小さく細長く、葉柄がたいへん短いのが違いです。また、葉の表面に細かい毛がありビロードのような感触です...
6月

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】(Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇)日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地味に活...
高山植物

イブキトラノオ

イブキトラノオ (タデ科イブキトラノオ属)【伊吹虎の尾】(Bistorta major var. japonica)3000m級の高山のお花畑にも多く咲きますが、低いところにも咲き、山地性ではありますが垂直分布が広いので純粋な高山植物とはい...
9月

ウシハコベ

ウシハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【牛繁縷】(Stellaria aquatica)ハコベの仲間はみなよく似ていて、ぱっと見にはどれも同じですが、このウシハコベは「コハコベ」や「ミドリハコベ」などに比べスマートに立ち上がる印象です。茎が赤茶...
野山の植物

アカザ

アカザ (APG:ヒユ科アカザ属)(アカザ科)【藜】(Chenopodium album var. centrorubrum)畑や空地の雑草ですが、若葉の時期の紅色が綺麗です。この赤色は、初夏の強い紫外線から身を守るためといわれています。「...
6月

クレマチス

クレマチス(カザグルマ) (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】(学名:Clematis patens)「クレマチス」は正しくはこれらの属名で、園芸のクレマチスの多くは「カザグルマ」や「テッセン」をベースにして品種改良したものです。庭に植え...

コバノタツナミソウ

コバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】(Scutellaria indica var. parvifolia)普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。主に低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。丸い葉に...
野山の植物

オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ (APG:レンプクソウ科ガマズミ属)(スイカズラ科)(Viburnum phlebotrichum )「ガマズミ」の仲間ですが、お椀型の花が垂れ下がって咲きます。初夏の里山で、花も葉も綺麗な樹です。「オトコヨウゾメ」とは、と...
3月

ルリタテハ

ルリタテハ (タテハチョウ科)【瑠璃立羽】(学名 Kaniska canace)似たような柄の傾向が多いタテハチョウの中で、独自の色彩をもつルリタテハですが、やはりタテハらしく渋好みのデザインではあります。縄張りの習性をもつため、同じような...
3月

ホラシノブ

ホラシノブ (シダ植物ホングウシダ科)【洞忍】(Sphenomeris chinensis)「シノブ」的な細かい葉の羊歯のいちばんポピュラーな種類のひとつです。同様なものに「タチシノブ」がありますが、小羽片の先端が鋭角に尖っており、ホラシノ...
3月

オオハナワラビ

オオハナワラビ (シダ植物・ハナヤスリ科ハナワラビ属)【大花蕨】(Botrychium ternatum)ハナヤスリ科の羊歯は、特異な一枚葉のタイプが多いが、ハナワラビ属は羽状葉のタイプです。独立して上に突き出した胞子葉が特徴的ですが、「フ...
野山の植物

コシロノセンダングサ

コシロノセンダングサ (キク科センダングサ属)【小白の栴檀草】(Bidens pilosa var.minor)別名: タチアワユキセンダングサ、シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ「コセンダングサ」の変種という位置づけで、幕末ごろに入...

フサフジウツギ

フサフジウツギ (フジウツギ科 フジウツギ属)(APG:ゴマノハグサ科)【房藤空木】(Buddleja davidii)属名「ブッドレア」の名称で園芸用に流通している中国原産の低木です。各地で帰化・野生化していて、場所によっては大繁殖してい...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

コンギク

コンギク (キク科シオン属)【紺菊】(Aster ageratoides ssp. ovatus cv. Hortensis)「ノコンギク」の紫色の濃いものを選別して観賞用により分けた園芸品種ですが、その起源は平安時代にまで遡るといわれてい...
野山の植物

シロバナアブラギク

シロバナアブラギク (キク科キク属)【白花油菊】(Dendranthema × leucanthum)名前はシロバナアブラギクですが、アブラギク(シマカンギク)の白花というわけではありません。「アワコガネギク」と「リュウノウギク」の自然交雑...
野山の植物

キクタニギク(アワコガネギク)

キクタニギク (キク科キク属)【菊谷菊】(Chrysanthemum seticuspe f. boreale)別名:アワコガネギク(泡黄金菊)主に東北から関東の太平洋側と近畿地方に分布する黄色の野菊です。小さめの花がかたまって咲き、葉は園...
野山の植物

タマシダ

タマシダ (シダ植物ツルシダ科)【玉羊歯】(学名:Nephrolepis cordifolia)伊豆以南に分布する亜熱帯系のシダで、葉の並びが美しいので観葉植物として鉢植えや庭園でよく栽培されています。野生では海岸近くに多く、岩上や樹上に着...
野山の植物

イノデ

イノデ (シダ植物オシダ科)【猪手】(Polystichum polyblepharum)里山から山地まで普通に多い常緑性の羊歯です。杉林の中などに、見事に放射状に生えている様子がよく見られます。しかし、変種とされるものや雑種がかなり多く、...
11月

アマクリナム

アマクリナム (ヒガンバナ科)(Amacrinum howardii)高麗の巾着田の一角で、畑で綺麗なピンクの百合のような花を育てているところがありました。近くで見てみると、「アマクリナム」の名札が。アマリリスの仲間とハマユウの仲間を掛け合...
野山の植物

イワガネゼンマイ

イワガネゼンマイ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根薇】(学名 Coniogramme intermedia)1-2回羽状でまるで笹の葉のような、羊歯らしくないシダです。同様の「オオバイノモトソウ」よりもさらに、普通の葉っぱ的なので何の草か...
10月

ヒメツルソバ

ヒメツルソバ (タデ科イヌタデ属)【姫蔓蕎麦】(Persicaria capitata)家の石垣や道路のコンクリート法面、駐車場の隅など、人里や街中の人工物のまわりによく見かけますが、もともと明治時代に園芸用に導入されたものです。タデ科だけ...
9月

ゲジゲジシダ

ゲジゲジシダ (シダ植物ヒメシダ科)(Thelypteris decursive-pinnata)ゲジゲジの名前で気持ち悪がられるかもしれないが、実際にはすっきりした姿の明るい印象の羊歯です。土手や畦、石垣など斜面に垂れ下がるように生えるこ...
野山の植物

ゼンマイ

ゼンマイ (シダ植物ゼンマイ科)【薇】(学名 Osmunda japonica)ワラビと並んで春の山菜として有名なあのゼンマイです。羊歯らしくない普通の草のような姿で、山菜のゼンマイと結びつかない人も多いことでしょう。この丸葉の姿は栄養葉で...
野山の植物

イヌワラビ

イヌワラビ (シダ植物イワデンダ科)【犬蕨】(学名:Athyrium niponicum)街中から山地まで幅広く生える夏緑性の小型シダで、群生していても繊細な印象があります。全体にスマートで、葉があまり混み合わず、先端が穂状に細く伸びていま...
6月

オクマワラビ

オクマワラビ (シダ植物オシダ科)【雄熊蕨】(学名 Dryopteris uniformis)半日陰の林下や林縁に生える常緑のシダで、全国に普通に生えます。光沢のない小羽片は鈍頭で細かい鋸歯があり、ソーラスは丸く大きくつきます。根から茎にか...
野山の植物

ホシダ

ホシダ (シダ植物ヒメシダ科)【穂羊歯】(Thelypteris acuminata)里山や道路脇、畑脇など身近なところに生える中型羊歯。先端の羽片が穂状に突き出す特徴的な形が名前の由来です。
3月

フモトシダ

フモトシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【麓羊歯】(Microlepia marginata)林下の日陰でもやや乾いたところに生える中型の羊歯です。葉も茎も細かく柔らかい毛っぽく、ビロード的な手触りがあります。羽片の付け根の耳片が前に突き...
野山の植物

カモメギク

カモメギク (キク科キク属)【鴎菊】(Chrysanthemum seticuspe)日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種という...
1月

ツワブキ

ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】(Farfugium japonicum)太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせるので庭...
野山の植物

ダルマギク

ダルマギク (キク科シオン属)【達磨菊】(Aster spathulifolius)海岸性の野菊で、たいへん美しいので園芸用にも流通しています。自生のものは、島根県山口県から九州北部の日本海岸、対馬、隠岐など限られた地域の海岸の岩場に生えま...
9月

マメヅタ

マメヅタ (シダ植物ウラボシ科)【豆蔦】 (Lemmaphyllum microphyllum) これほど羊歯らしくない羊歯もないかと思われる着生シダの仲間です。大木の幹や苔むした岩、場合によってはコンクリートの法面などにも蔦のように茎を這...
6月

ミサキカグマ

ミサキカグマ (シダ植物オシダ科)(Dryopteris chinensis)いかにも普通の羊歯という姿のシダで、林内や路傍の斜面によく見られます。最下羽片の一番下の第一小羽片が大きく飛び出すため、全体の形が長五角形のようになるのが特徴です...
野山の植物

ヨモギ

ヨモギ (キク科ヨモギ属)【蓬】(Artemisia indica var. maximowiczii)ヨモギというと、春先の小柄な若葉を思い出しますが、秋に花を咲かせる頃はヤブのように茂った姿になっています。荒れ地にやたらと茂りアレロパシ...
野山の植物

トラノオシダ

トラノオシダ (シダ植物チャセンシダ科)【虎の尾羊歯】(学名 Asplenium incisum Thunb.)全国の日当たり風通しのよい崖や岩場に生える小型の羊歯で、わりあい乾いたところが好きなようです。葉が薄く柔らかで爽やかな感じの羊歯...