イネ科

オオアワガエリ

オオアワガエリ (イネ科アワガエリ属)【大粟還】(Phleum pratense) チモシーグラス明治時代に牧草として導入されたヨーロッパ原産の草で「チモシー」と呼ばれています。今では全国に帰化していて、体験性のある北方系の植物ゆえに亜高山...
9月

オオアブラススキ

オオアブラススキ (イネ科オオアブラススキ属)【大油薄】(Spodiopogon sibiricus)山地の日当たりの良い草地に生える「ススキ」に似た葉の多年草。円錐花序は直立し、小穂は上向きにつきます。「アブラススキ」では、小穂は下にうな...
野山の植物

ササクサ

ササクサ (イネ科ササクサ属)【笹草】 (Lophatherum gracile) 笹に似た葉をもつ草だから笹草という、いささか安易に思えるネーミングの植物。確かによく似ていますが、単子葉植物の中には他にも似た葉はいくらでもありそうですがど...
野山の植物

ヨシ

ヨシ (イネ科ヨシ属)【葦、芦、蘆】(Phragmites australis) アシ全国各地の河岸や湖岸、湿地などに最も普通に生育する草で、地下茎で増え大群落をつくります。古来より人の暮らしに密着して身近に存在するので、茅葺屋根や葦簀、小...
野山の植物

イヌアワ

イヌアワ (イネ科エノコログサ属)【犬粟】(Setaria chondrachne)「エノコログサ」の仲間とのことですが、全く違う個性的な花序で、すっきりスリムに直立する茎に塔状の花序をつけます。個々の小穂はよく見るとエノコログサに似ていて...
6月

ホガエリガヤ

ホガエリガヤ (イネ科ホガエリガヤ属)【穂返り茅】(Brylkinia caudata)イネ科によくありがちな草ですが、花序にまばらにつく小穂が軸から折れ曲がって下向きに垂れ下がるようにつきます。小穂は交互に角度を変えて出ます。全国の山地や...
9月

オガルカヤ

オガルカヤ (イネ科 オガルカヤ属)【雄刈萱】(Cymbopogon tortilis var. goeringii)日当たりのよい乾燥した河原ややせ地などに生える雑草ですが、他種との競合には強くないようで近年少なくなっているそうです。高さ...
9月

ケカモノハシ

ケカモノハシ (イネ科カモノハシ属)【毛鴨の嘴】(Ischaemum anthephoroides)同属の「カモノハシ」より毛が多いのでケカモノハシという名の海岸植物。「コウボウムギ」などが生えるような海岸砂丘に群生し、ちょっと独特な感じの...
野山の植物

スエコザサ

スエコザサ (イネ科アズマザサ属)【寿衛子笹】(Sasaella ramosa var. suwekoana)宮城県以北の本州に分布する、「アズマザサ」の変種。葉の片側が裏に巻き込み、ねじれたようになっていて、葉の表面に長毛があります。名前...
野山の植物

イヌビエ

イヌビエ (イネ科イヌビエ属)【犬稗】(Echinochloa crus-galli)日本全国及び世界的にも広範囲に分布する雑草で、水田まわりや荒地、路傍などに普通に生えます。食用になる「ヒエ」の原種と言われ、食用にならないことから「イヌ」...
9月

オギ

オギ (イネ科ススキ属)【荻】(Miscanthus sacchariflorus)「ススキ」にそっくりで同時期のため、全部「ススキ」で済ませてしまうことが多いのですが、ススキ以上によく出会う植物です。ススキよりも湿地性で水辺や沼沢地に群生...
3月

オカメザサ

オカメザサ (イネ科オカメザサ属)【阿亀笹】(Shibataea kumasaca)1-2mと背が低く笹薮に混ざっていることも多いのですが、実は竹の仲間だそうです。実際、他の笹に混ざって生えていると異様に葉の幅が広く違和感を感じます。地下茎...
野山の植物

カゼクサ

カゼクサ (イネ科スズメガヤ属)【風草】(Eragrostis ferruginea)日当たりのよい路傍や荒地などに、同時期の「メヒシバ」「オヒシバ」「チカラシバ」などと混じって群生し、ときに草原をなす初秋の雑草です。5-10個の小花が集合...
野山の植物

ノガリヤス

ノガリヤス (イネ科ノガリヤス属)【野刈安】(Deyeuxia brachytricha)秋の草地に似たような種類がたくさんあるイネ科の雑草で、路傍でももっとも普通に見られるものですが、これは林内にも生育します。類似のイネ科で林内に生育する...
9月

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】(Sorghum propinquum)路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「ススキ...
野山の植物

オヒシバ

オヒシバ (イネ科オヒシバ属)【雄日芝】(Eleusine indica) 別名:チカラグサ道端や空き地、野原などに生える雑草の代表格で、同類のよく似た「メヒシバ」と一緒に生えていることも多いです。メヒシバより大型で、茎を引っ張ってもなかな...
野山の植物

ケチヂミザサ

ケチヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【毛縮笹】(Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. undulatifolius)その名の通り、「チヂミザサ(コチヂミザサ)」の毛深いやつですが、...
9月

ヌメリグサ

ヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【滑り草】(Sacciolepis spicata var. oryzetorum)休耕田などの湿地に生える雑草ですが、同属の「ハイヌメリグサ」よりやや少なく、東京都では準絶滅危惧種指定になっています。ハイ...
9月

メヒシバ

メヒシバ (イネ科メヒシバ属)【雌日芝】(Digitaria ciliaris)「オヒシバ」や「エノコログサ」などと並んで、どこにでも見られるイネ科の雑草です。高温でも発芽でき乾燥にも強いので、真夏の炎天下の草原などでどんどん勢力を拡大しま...
野山の植物

アキノエノコログサ

アキノエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【秋の狗尾草】(Setaria faberi)全国に普通に分布する「エノコログサ」の仲間で、エノコログサよりも大型で花穂も長く先端がしなだれます。小穂の大きさも「キンエノコロ」と並んで大きく、粒が...
野山の植物

キンエノコロ

キンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【金狗尾】(Setaria pumila) 別名:キンエノコログサ、ナガボノキンエノコロ「エノコログサ」の仲間のバリエーションのひとつで、総苞毛が黄色から黄褐色になるので、日光を浴びると黄金色に見え綺麗...
野山の植物

エノコログサ

エノコログサ (イネ科エノコログサ属)【狗尾草】(Setaria viridis)いわゆる「猫じゃらし」です。犬の尾っぽに似ているから「犬ころ草」となったそうですが、空き地で遊ぶ子供にとっては一番身近な雑草かもしれません。粟(アワ)の原種と...
9月

コツブキンエノコロ

コツブキンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【小粒金狗尾】(Setaria pallidefusca)「エノコログサ(ネコジャラシ)」の毛が金色に輝く美しい種類ですが、一般に「キンエノコロ」より小型のものです。しかし、図鑑や資料によってさま...
9月

ハイヌメリグサ

ハイヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【這い滑草】(Sacciolepis spicata var. spicata)湿地や田んぼに生えるイネ科の雑草。茎が這ってから立ち上がり、葉を揉むとヌメリが出るのでこの名のようです。花穂の長さは3-5...
9月

シマスズメノヒエ

シマスズメノヒエ (イネ科スズメノヒエ属)【島雀の稗】(Paspalum dilatatum)日本では関東以西に広く分布し、田んぼ周りや路傍などの湿った土地に生育する雑草として普通に見られる帰化植物です。南アメリカ原産で、牧草や緑化に使われ...
野山の植物

チカラシバ

チカラシバ (イネ科チカラシバ属)【力芝】(Pennisetum alopecuroides)秋口の公園や空き地、田園などで独特な存在感を示すイネ科の雑草です。この時期、同時に「オヒシバ」や「メヒシバ」「カゼクサ」などのイネ科雑草が一斉に穂...
野山の植物

ヒメコバンソウ

ヒメコバンソウ (イネ科コバンソウ属)【姫小判草】(Briza minor)「コバンソウ」に似て小型なのでヒメコバンソウですが、少し小さいのではなくとても小さいです。小穂の大きさは3-4mmしかなく、コバンソウのような俵型ではなく、平たく潰...
野山の植物

カモガヤ

カモガヤ(イネ科カモガヤ属)【鴨茅】(Dactylis glomerata) 別名:オーチャードグラスヨーロッパから西アジアの原産で、明治時代に牧草として、また斜面などの緑化用として導入され、現在では全国に帰化しています。牧草としては家畜が...

チガヤ(フシゲチガヤ)

チガヤ(フシゲチガヤ) (イネ科チガヤ属)【茅萱】(Imperata cylindrica var. koenigii)街から野山までどこにでも見られる雑草の「チガヤ」ですが、別名「フシゲチガヤ」といわれます。茎の節部や葉鞘などに長い毛が生...
野山の植物

ケナシチガヤ

ケナシチガヤ (イネ科チガヤ属)【毛無し茅】(Imperata cylindrica var. koenigii f. pallida) 別名:カワラチガヤ街から野山までどこにでも見られる広義の「チガヤ」ですが、「早生型」と呼ばれる茎の節が...
野山の植物

カズノコグサ

カズノコグサ (イネ科カズノコグサ属)【数の子草】(Beckmannia syzigachne) 別名:ミノゴメ全国の水田まわりや休耕田などに生える、いわゆる水田雑草のひとつです。イネ科の仲間の中でも一属一種の異端児で、他のイネ科のものと似...
9月

チヂミザサ

チヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【縮み笹】(Oplismenus undulatifolius) 別名:コチヂミザサ(Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. japonicus)全...
9月

シロガネヨシ(パンパスグラス) 

シロガネヨシ(パンパスグラス) (イネ科シロガネヨシ属)【白銀葭】(学名: Cortaderia selloana)各地の公園などでよく見かけるようになった「お化けススキ」。近頃では、たまに個人宅の庭でも植えられているのを見ます。高さ2-3...
12月

ススキ

ススキ (イネ科ススキ属)【薄】(Miscanthus sinensis)尾花昔、東京も空き地だらけだったころは、到るところにススキが生えていて荒野のイメージをつくっていましたが、現在ではすっかり少なくなりました。ススキは赤土の裸地や河原に...
6月

クマザサ

クマザサ (イネ科ササ属)【隈笹】(Sasa veitchii)クマザサは「熊笹」とばかり思っていましたが、「隈笹」なのだそうです。夏は全体が緑色ですが、越冬するときに葉の周辺部だけが枯れ、白い隈取りになるからということです。鞍馬山など京都...
野山の植物

ムラサキエノコログサ

ムラサキエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【紫狗尾草】(Setaria viridis var. minor f. misera)どこにでもある「猫じゃらし」の「エノコログサ」の赤紫のものです。エノコログサと同種で一品種として扱われてい...
野山の植物

ジュズダマ

ジュズダマ (イネ科ジュズダマ属)【数珠玉】(Coix lacryma-jobi)あの数珠玉が実として生る元祖数珠玉ですが、もとはインドなどの熱帯アジア原産とのことで、古代には食料穀物として利用され、人とともに日本に渡ってきたそうです。そし...
野山の植物

コバンソウ

コバンソウ (イネ科コバンソウ属)【小判草】(Briza maxima)明治時代に観賞用に導入されたヨーロッパ原産の帰化植物です。現在では、空き地や公園などに普通に見られる雑草となっています。何処にでも生える雑草ですが、特徴的な小判型の穂が...