植物図譜

6月

エナシヒゴクサ

エナシヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【柄無肥後草】(Carex aphanolepis)同属の「ヒゴクサ」によく似ていますが花穂に柄がなく葉腋の茎に直結しています。ただし、下の方の小穂にはごく短い柄があります。小型で、全国の草地や路傍に...
6月

シラスゲ

シラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【白菅】 (Carex alopecuroides var. chlorostachya) 「ミヤマシラスゲ」や「カサスゲ」に似ていますが、湿地ではなく乾いた草地や畑地などに生え、路傍の雑草としても生えます...
野山の植物

ヒロハハナヤスリ

ヒロハハナヤスリ (シダ植物ハナヤスリ科)【広葉花鑢】(Ophioglossum vulgatum)葉っぱ1枚と胞子葉1本だけの小型の羊歯植物です。3-4月に生えて、5-6月に胞子を飛ばし、夏には消えてしまうというライフサイクルで、「スプリ...
野山の植物

ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】(Nymphaea tetragona var. angusta)日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物となっ...
野山の植物

カキネガラシ

カキネガラシ (アブラナ科キバナハタザオ属)【垣根芥子】(Sisymbrium officinale)「ヤマハタザオ」を黄色い花にして、横にひょろひょろ伸ばしたような草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。茎はよく分枝して四方に広がり、密生する...
野山の植物

セイヨウヒキヨモギ

セイヨウヒキヨモギ (ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)【西洋引蓬】(Bellardia viscosa)堤防の草むらにチガヤやツメクサなどに混ざって立つ黄色い花。まっすぐ直立してなかなか見事な立ち姿です。しかしこれはヨーロッパ原産の路傍や...
野山の植物

ヒメコバンソウ

ヒメコバンソウ (イネ科コバンソウ属)【姫小判草】(Briza minor)「コバンソウ」に似て小型なのでヒメコバンソウですが、少し小さいのではなくとても小さいです。小穂の大きさは3-4mmしかなく、コバンソウのような俵型ではなく、平たく潰...

ケムリノキ

ケムリノキ (ウルシ科ハグマノキ属)【煙の木】(Cotinus coggygria)別名:ハグマノキ、スモークツリーとあるビルの植栽に何やらもやもやしたものが...蜘蛛の巣か?よく見ると植物の穂のような感じだが、まるで羽毛のように繊細なかた...
野山の植物

イ(イグサ)

イ(イグサ) (イグサ科イグサ属)【藺草】(Juncus decipiens)あの畳表や茣蓙に使うイグサですが、標準和名では「イ」であり、一番短い標準和名です。葉が退化して細い花茎だけが地上に伸びる独特の姿で、地下茎から出てくるので密集群生...
野山の植物

ヒメイワダレソウ

ヒメイワダレソウ (クマツヅラ科イワダレソウ属)【姫岩垂草】(Phyla nodiflora var. minor南アメリカ原産の園芸植物で、グランドカバーに好んで使われます。葉が多肉的に厚手で先半分だけ鋸歯があります。ちょっと八重咲きの花...
野山の植物

ミヤマシラスゲ

ミヤマシラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【深山白菅】(Carex olivacea subsp. confertiflora)全国の湿地や水辺に生える大きめのスゲで、茎の先端に雄花の穂を一つつけ、その下に数個の雌花の穂がつきます。果実期にな...

ハクチョウゲ

ハクチョウゲ (アカネ科ハクチョウゲ属 )【白丁花】(Serissa japonica)東南アジア原産で、日本では沖縄に自生するようですが、江戸時代から園芸に使われています。「イヌツゲ」に似て「ユキヤナギ」を大きくしたような雰囲気ですが、雌...

ネズミモチ

ネズミモチ (モクセイ科イボタノキ属)【鼠黐】(Ligustrum japonicum) 別名:タマツバキ関東以西の山野に普通に生える常緑樹ですが、丈夫で葉がしっかりしているので公園などによく植えられています。初夏に4裂した円錐花序をつけ、...
6月

センダン

センダン (センダン科センダン属)【栴檀】(Melia azedarach)「栴檀は双葉より芳し」と言われるセンダンですが、この諺は実際には白檀のことのようです。センダン科は、マホガニーの木などを含む数百種の科ですが、日本に自生するのはセン...
野山の植物

カモガヤ

カモガヤ(イネ科カモガヤ属)【鴨茅】(Dactylis glomerata) 別名:オーチャードグラスヨーロッパから西アジアの原産で、明治時代に牧草として、また斜面などの緑化用として導入され、現在では全国に帰化しています。牧草としては家畜が...
野山の植物

オランダガラシ

オランダガラシ (アブラナ科オランダガラシ属)【和蘭芥子】(Nasturtium officinale) 別名:クレソン料理に使われる「クレソン」です外来生物法で要注意外来生物に指定
野山の植物

チガヤ(フシゲチガヤ)

チガヤ(フシゲチガヤ) (イネ科チガヤ属)【茅萱】(Imperata cylindrica var. koenigii)街から野山までどこにでも見られる雑草の「チガヤ」ですが、別名「フシゲチガヤ」といわれます。茎の節部や葉鞘などに長い毛が生...
野山の植物

オオトキワツユクサ

オオトキワツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【大常磐露草】(Tradescantia albiflora)「トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)」や「ミドリハカタカラクサ」よりも大型で茎は斜上し、荒々しい印象の植物です。ミドリハカタカ...
野山の植物

ミドリハカタカラクサ

ミドリハカタカラクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【緑博多唐草】(Tradescantia fluminensis)南アメリカ原産の帰化植物で、園芸品の「シロフハカタカラクサ」が先祖帰りして葉の斑が消えたものとされています。普通の「トキ...

フサザクラ

フサザクラ (フサザクラ科フサザクラ属)【房桜】(Euptelea polyandra) 別名:タニグワ東北南部から九州北部までの山地の谷沿いに生育する、日本特産種の樹木です。「サクラ」の名が付きますが桜の仲間ではなく、世界に「フサザクラ科...
野山の植物

チチコグサモドキ

チチコグサモドキ (キク科チチコグサモドキ属)【父子草擬】(Gamochaeta pensylvanica)熱帯アメリカ原産の帰化植物で、道端や空き地に広く生育しています。茎の上部から頂上にかけて穂状花序が段々につき、総苞には綿毛が多く生え...

オオキンケイギク

オオキンケイギク (キク科ハルシャギク属)【大金鶏菊】(Coreopsis lanceolata)北アメリカ原産の多年草で、花がたいへん派手で美しく丈夫で強いということで、以前道路の法面緑化などに使われた植物です。ところが、予想以上に繁殖力...

オキザリス・トリアングラリス

オキザリス・トリアングラリス (カタバミ科カタバミ属)(Oxalis triangularis ssp. papilionacea)ブラジル原産の三角形の葉が特徴のカタバミで、基本種の葉色は緑ですが、パピリオナケア種として流通している紫葉品...
野山の植物

ケナシチガヤ

ケナシチガヤ (イネ科チガヤ属)【毛無し茅】(Imperata cylindrica var. koenigii f. pallida) 別名:カワラチガヤ街から野山までどこにでも見られる広義の「チガヤ」ですが、「早生型」と呼ばれる茎の節が...
6月

ヒメトキワツユクサ

ヒメトキワツユクサ(ブライダルベール) (ツユクサ科ギバシス属)(Gibasis pellucida)ブライダルベールの名で流通しているメキシコ原産の園芸植物で、一部逸出帰化しているようです。「トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)」に似ていま...

ベニバナエゴノキ

ベニバナエゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属)(Styrax japonica 'Roseus') 別名:ピンクチャイム「エゴノキ」の園芸品種で、その名の通りピンクの花をつけます。おおもとは、秩父の山中で発見された変異種といわれています。
野山の植物

カズノコグサ

カズノコグサ (イネ科カズノコグサ属)【数の子草】(Beckmannia syzigachne) 別名:ミノゴメ全国の水田まわりや休耕田などに生える、いわゆる水田雑草のひとつです。イネ科の仲間の中でも一属一種の異端児で、他のイネ科のものと似...

スズラン(日本スズラン)

スズラン(日本スズラン) (キジカクシ科スズラン属)【鈴蘭】(Convallaria majalis var. manshurica) 別名:キミカゲソウ(君影草)日本在来のスズランは、北海道で多く見られますが、おおむね中部地方以北の高原な...

スズラン(ドイツスズラン)

スズラン(ドイツスズラン) (キジカクシ科スズラン属)【鈴蘭】(Convallaria majalis var. majalis)とても可愛いので人気の高い花ですが、園芸に流通するほとんどはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」で、最盛期には花...

セイヨウジュウニヒトエ

セイヨウジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【西洋十二単】(Ajuga reptans) 園芸名:アジュガヨーロッパ原産の「ジュウニヒトエジュウニヒトエ」です。日本の「ジュウニヒトエジュウニヒトエ」よりも濃く鮮やかな紫色で人気があります。...
野山の植物

ヒカゲスミレ

ヒカゲスミレ (スミレ科スミレ属)【日蔭菫】(Viola yezoensis)全国の林内など日陰や半日陰の湿気のある場所に生えます。葉は裏表ともに緑色で、白ベースの花は紫条が入り、側弁基部に毛があります。また、花期には葉の表面がやや茶色っぽ...
野山の植物

スギナ(ツクシ)

スギナ (シダ植物トクサ科トクサ属)【杉菜】(Equisetum arvense) ツクシ【土筆】身近な春の風物詩である「ツクシ」です。シダ植物には、光合成を行なう栄養葉と胞子をつける胞子葉とが分かれるものが多いですが、スギナほどにまるで別...

ハゴロモジャスミン

ハゴロモジャスミン (モクセイ科ソケイ属)【羽衣素馨】(Jasminum polyanthum) 別名:ピンクジャスミン「ジャスミン」の仲間ですが、ジャスミン茶のジャスミンとは種類が違い、これは鑑賞花の種類です。中国・雲南省原産の暖地性のつ...

ウラジロチチコグサ

ウラジロチチコグサ (キク科チチコグサモドキ属)【裏白父子草】(Gamochaeta coarctata)南アメリカ原産で、関東以西の市街地から道端、公園、植え込みなどにに広く侵入している帰化植物。平たく広げたロゼットは踏みつけに強く、土の...
野山の植物

タチイヌノフグリ

タチイヌノフグリ (オオバコ科クワガタソウ属)【立犬の陰嚢】(Veronica arvensis)「オオイヌノフグリ」と同類の雑草ですが、花が2-4mmととても小さく、花つきも少ないのであまり目立ちません。個別に真っ直ぐひょろひょろと直立す...
野山の植物

イヌザクラ

イヌザクラ (バラ科ウワミズザクラ属)【犬桜】(Padus buergeriana) 別名:シロザクラ本州から九州の里山に生え、「ウワミズザクラ」に似た穂状の花序をもつサクラです。ウワミズザクラに比べると花が黄色っぽく、花序の枝の下側に葉が...

ノボロギク

ノボロギク (キク科キオン属)【野襤褸菊】(Senecio vulgaris)世界中に分布し、日本には明治初期にヨーロッパから侵入・帰化し、北海道から沖縄まで全国に分布する雑草です。路傍や畑、荒れ地などに株立ちで生え、中空の茎は多く分岐して...

ヒゴスミレ

ヒゴスミレ (スミレ科スミレ属)【肥後菫】(Viola chaerophylloides var. sieboldiana)「エイザンスミレ」と並んで複葉性のスミレの代表ですが、関西が分布の中心で、東京近辺では出会うことが少ない種類です。一...

ベニバナナンザンスミレ

ベニバナナンザンスミレ (スミレ科スミレ属)【紅花南山菫】(Viola sp. 'Benibana-nanzan')幅広く流通している園芸品種のスミレです。「ナンザンスミレ」は、日本国内では対馬にだけ自生する大陸系のスミレですが、実はこのス...
野山の植物

コケリンドウ

コケリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【苔竜胆】(Gentiana squarrosa)「フデリンドウ」や「ハルリンドウ」によく似ていますが、大きさはかなり小さく直径1cmもあるかないかというところです。花は淡い水色で、拡大するとハルリンド...