キヨスミウツボ (ハマウツボ科キヨスミウツボ属)【清澄靫】
(Phacellanthus tubiflorus)
変わり種の寄生植物で構成される「ハマウツボ科」の中で一属一種となっている奇妙な植物です。
薄暗い林内に、鎌で刈ったかのような草の切り株が並んでいる光景。
地面に立てたような10本ほどの白い束、これがこの植物の花です。
他の植物の根に寄生して養分を奪う寄生植物で葉も葉緑素ももたず、ほとんど地中に生育し、梅雨時のひとときだけ花が地上に現れます。
花が結実して枯れると夏以降はまた地中で休眠した状態となります。
アジサイ類やカシ類の根に寄生することが多いようですが、宿主は厳密に決まっているわけではなく、いろいろな植物に寄生するようです。
最初の発見地で名前の元となっている清澄山のある千葉県では絶滅認定。
全国37都道府県で絶滅危惧種指定
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】