ドクダミ (ドクダミ科ドクダミ属)【毒矯、毒溜】
(Houttuynia cordata)
日本全国から東南アジアに広く分布する雑草で、地下茎で増えるので強力な繁殖力をもち、都市から山地まで広く見られます。
その繁殖力と臭気で嫌われ者でもありますが、花はなかなか綺麗です。
実際には4枚の白い花弁に見えるのは総苞片で、花は花弁の無い花穂部分です。
黄色く見えるのが雄しべの葯で、その間からひょろひょろと出る白いのが3裂した雌しべです。
ところが、このように目立つ立派な花を咲かせるのに何故か果実はできないそうです。
抗菌・利尿作用をもち、薬草として、またお茶や入浴剤としても昔からよく使われています。
アジアの一部では食用にも使われています。
ときたま、八重咲きの花が現れることがあり、「ヤエドクダミ」として品種固定したものを園芸品として販売することもあります。