セイヨウヒキヨモギ (ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)【西洋引蓬】
(Bellardia viscosa)
堤防の草むらにチガヤやツメクサなどに混ざって立つ黄色い花。
まっすぐ直立してなかなか見事な立ち姿です。
しかしこれはヨーロッパ原産の路傍や土手に咲く帰化植物です。
在来種の「ヒキヨモギ」と同様、他の植物の根から栄養をとる半寄生植物ですが、在来のヒキヨモギが絶滅危惧となっているのと違い猛烈に勢力拡大中です。
日本で初めて確認されたのが1973年の千葉県とのことで、比較的新しい帰化種ですが、現在関東以西にひろく自生するようです。
ヒキヨモギの花が「ヨツバシオガマ」のように尖った形なのに比べ、こちらは「コシオガマ」のように丸っこい形の花です。
全体に腺毛が多く、触るとべたべたします。
ここ、狭山湖の堤防でも以前は見たことがない気がするので、今後数年のうちに全体を覆うくらい増える可能性があるかもしれません。