シロヨメナ (キク科シオン属)【白嫁菜】
(Aster ageratoides var. ageratoides) 別名:ヤマシロギク
同じ時期に区別に悩む、他の「カントウヨメナ」や「ノコンギク」より花が小さめで、花弁がややまばらな印象があります。
他の似たものに比べて山地性なので、ある程度標高の高いところの半日陰の林下などでは、このシロヨメナの確率が高いようです。
花は他のように紫がかることはなく白色で、枝先に散状花序でつき、総苞は細長いワイングラス型、長冠毛なので花後は綿毛が目立ちます。
また、他のものに比べ筒状花が鮮やかな黄色の期間が短いそうなので、花の盛んな時期でも黄色がくすんだ色の印象が多い感じがします。
葉は段々型の尖った鋸歯のある長く大きめの葉で、3本ほどの脈が目立ちます。
「カントウヨメナ」や「ノコンギク」によく似ている場合があり、花のアップだけでは区別ができません。
カントウヨメナとは総苞の形で、ノコンギクとは総苞片や葉の脈で区別できますが、酷似した個体の場合は花後の冠毛などを見るか専門家でしか判らないかもしれません。
関東から東海には近似の「アキハギク」があります。
また、他にも地域性の変種も多く、関東でも「サガミギク」や「キントキシロヨメナ」などが知られています。
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