コチャルメルソウ (ユキノシタ科チャルメルソウ属)【小哨吶草】
(Mitella pauciflora)
変わった形の花というのはいろいろありますが、このチャルメルソウの仲間はまるで宇宙生物のような奇ッ怪な形状の花ですね。
果実の形から「チャルメラ」の名をつけられた花ですが、単独で生えていると小さく目立たないので、知らないとなかなか見つけられない花です。
ユキノシタ類らしい葉が特徴的なので、葉から探した方が判りやすいようです。
群生しているとすぐ判りますが、それでも知らない人には草の新芽がひょろひょろ生えているとしか見えないでしょう。
およそ花弁に見えて実は萼片、という花はとても多いのですが、この花は魚の骨のような萼のようなのが本物の花弁で、花だけ見ると何の仲間か見当がつかないでしょうね。
チャルメルソウ属というのは、全世界に20種余ほど知られていますが、そのうち11種類が日本固有種とのことです。
関東近辺で見られるのは分布の広い「コチャルメルソウ」ぐらいですが、中部以西には「チャルメルソウ」が広く分布し、新潟には「コシノチャルメルソウ」、九州には「ツクシチャルメルソウ」など地域限定の種類がいろいろあります。
コチャルメルソウ動画(10秒) 2023/03/15 裏高尾
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】