ゴゼンタチバナ (ミズキ科ミズキ属)【御前橘】
(Cornus canadensis)
ミズキ科ミズキ属ということで、「ヤマボウシ」や「ハナミズキ」に似た系列の花です。
ミズキ同様、4枚の白い花弁に見えるのは総苞です。
完全な「高山植物」とは言いがたいですが、亜高山の樹林に咲く花です。
何株も群生している様子をよく見ると、一見輪生のように見える4枚葉のものと6枚葉のものがあります。
花が咲いている状態ではどれも6枚葉となっています。
どうやら、葉が4枚の株は若い株で、2対の対生葉をもち、未成長で花がつかないようです。
成長した株は1対の対生葉をもち、その葉腋の上にさらに2対の対生葉をつけ、花がつくということのようです。
つまり、6枚葉の株にしか花芽ができないということになっているのですね。
一部関西方面では絶滅危惧種になっているようです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】