ゲンノショウコ (フウロソウ科フウロソウ属)【現の証拠】
(Geranium thunbergii)
効き目がよいので「現の証拠」と言われる胃腸薬となる有名な薬草。
フウロソウ類らしく、いかにも花らしい花で可愛いですね。
「ハクサンフウロ」などもそうですが、開花のフェーズによって中心の蕊の状態が変わるので、別種の花にみえることがあります。
関東や東日本ではほとんど白っぽい淡紅紫色の花となりますが、西日本では赤花が多いそうです。
その境は、おおむね静岡県や愛知県あたりとなっているようです。
ただし、昔から薬草として各地で栽培されているので、分布はまだらで、はっきり分かれるものではないようです。
よく似た別種で同じような場所、時期に咲く「ミツバフウロ」という花があります。
実が熟すと、種を弾き飛ばして鞘が反り返った状態になります。
この形から、「ミコシグサ」の異名をもちます。