都立薬用植物園

9月

ナミアゲハ

ナミアゲハ (アゲハチョウ科)【並揚羽】(学名:Papilio xuthus)アゲハ単に「アゲハ」「アゲハチョウ」といえば、このナミアゲハのことで街中や人里に多く見られ全国に分布します。年2-4回発生し、春型と夏型があります。近縁の「キアゲ...
野山の植物

ワレモコウ

ワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【吾亦紅】(Sanguisorba officinalis)全国の野山の草地や高原にポピュラーな花で、夏から秋の気配を感じさせる存在ですね。誰でも知っていながら、実際にはどういう花の構造か理解していないこと...

ウイキョウ

ウイキョウ (セリ科ウイキョウ属)【茴香】(Foeniculum vulgare)胃の消化促進効果をもつ漢方薬や生薬として使われる、料理のスパイスに使われる「フェンネル」もこれの種子です。太田胃散や仁丹にも入っています。地中海原産の植物で、...
野山の植物

トモエソウ

トモエソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【巴草】(学名:Hypericum ascyron)野生のオトギリソウの仲間のうち最大の花をつけ、「ビヨウヤナギ」などに似た目立つ花です。花弁が一方に歪んで回転対称となるため「巴」の名となっていま...
6月

マツモトセンノウ

マツモトセンノウ (ナデシコ科センノウ属)【松本仙翁】(学名:Lychnis sieboldii)これも江戸時代に盛んに栽培された古典園芸植物ですが、原種原産地がはっきりしない謎の花のようです。名前の由来も、長野県の松本周辺が原産地だからと...
野山の植物

スズカケソウ

スズカケソウ (APG:オオバコ科クガイソウ属)(ゴマノハグサ科)【鈴懸草】(Veronicastrum villosulum)園芸植物として江戸時代から知られ、今もネット通販でも簡単に買える植物でもありながら原産地不明の謎の植物。植栽され...
3月

シロバナノヘビイチゴ

シロバナノヘビイチゴ (バラ科オランダイチゴ属)【白花蛇苺】(Fragaria nipponica) 別名:モリイチゴ東北南部から中部地方の太平洋側の亜高山に近い山地に生え、「ヘビイチゴ」の名がついていますが、オランダイチゴ属なので果物とし...
3月

タンチョウソウ

タンチョウソウ (ユキノシタ科イワヤツデ属)【丹頂草】(Mukdenia rossii) 別名:イワヤツデ中国東北部から朝鮮半島の山地に分布し、ヤツデ的な葉の形からイワヤツデの名があります。花が丹頂鶴のようなのでタンチョウソウだそうですが、...
野山の植物

タイトゴメ

タイトゴメ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【大唐米】(Sedum japonicum subsp. oryzifolium)日本産セダムのマンネングサ類の中ではもっとも多肉的な感じの種類です。関東以西の海岸性で岩場や礫地に生えます。園芸用...
1月

シジュウカラ

シジュウカラ (シジュウカラ科)【四十雀】(Parus minor minor)「スズメ」を別にすれば、野鳥の小鳥の中でももっとも身近な種類ではないでしょうか。冬から春に向けた季節に、木の芽や蕾をついばみながら「ツツピー・ツツピー」と鳴き交...
野山の植物

ニワトコ

ニワトコ (レンプクソウ科ニワトコ属)【庭常、接骨木】(Sambucus racemosa subsp. sieboldiana)旧スイカズラ科の落葉低木で、春に黄白色の細かい花を沢山つけ、個々の花をよく見ると赤紫の柱頭のまわりに5本の蕊が...

キケマン

キケマン (ケシ科キケマン属)【黄華鬘】(Corydalis heterocarpa var. japonica)「ミヤマキケマン」とよく似ていますが、分布が関東以西で西日本中心となり、葉がミヤマキケマンほどには切れ込まず幅広い感じです。ま...
9月

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)【洋種山牛蒡】(学名: Phytolacca americana) 別名:アメリカヤマゴボウ人里周辺のどこにでも生える帰化植物です。山地でも林道沿いなどに繁殖していることがあります。全草有毒で...
3月

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】(Cornus officinalis)早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。この時期の花は黄色いものが多く、昆...
3月

トサミズキ

トサミズキ (マンサク科トサミズキ属)【土佐水木】(Corylopsis spicata)早春、まだ木の葉が芽吹く前の冬枯れの林を彩るやさしい黄色。土佐地方の山林が原産地ということですが、江戸時代に庭木としてもてはやされ、全国に広まったとの...

フッキソウ

フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)【富貴草】(Pachysandra terminalis)全国の林下に生える低木です。花弁が無く、萼と蕊だけの独特の花をつけます。雌雄別花ですが、雄花は花茎の上部にかたまり、下部に雌花がつきます。背が大きく...
10月

アイ

アイ (タデ科イヌタデ属)【藍】(学名:Persicaria tinctoria) 別名:アイタデ「青は藍より出て藍より青し」の「藍」です。インド原産といわれ、日本には奈良時代ごろに中国から伝わり、藍色の染料を採る為に広く栽培されてきました...
山岳の植物

ミセバヤ

ミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【見せばや】(Hylotelephium sieboldii)独特の丸い葉と長く伸びる茎、いかにもベンケイソウ類の花序をもつ美しい花で、人に「見せたい」という古語の「見せばや」が名前になった...
野山の植物

ヤマジノギク

ヤマジノギク (キク科シオン属)【山路野菊】(Aster hispidus var. hispidus) 別名:アレノノギク関西系の分布域をもつヤマジノギクは、いかにも野菊らしい見栄えのする大きめの花なので、園芸用に品種改良が加えられ、大分...
野山の植物

シマカンギク

シマカンギク (キク科キク属)【島寒菊】(Chrysanthemum indicum) 別名:アブラギク近畿地方以西から九州の分布なので、関東では自生は見られない野菊ですが、関東では「アワコガネギク」が近いものとして相当する感じです。アワコ...
野山の植物

ムラサキセンブリ

ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)【紫千振】(Swertia pseudochinensis)関東以西に分布し、ススキ野原のような草原を中心に咲く花で、その名の通り紫色の「センブリ」です。「センブリ」よりも花が大きめで草丈も高くなる...
10月

ソバ

ソバ (タデ科ソバ属)【蕎麦】(学名 Fagopyrum esculentum)あの「ソバ」の花です。タデ科の花としては大きく形がはっきりしています。普通白色または薄紅がかった白ですが、品種によって紅色もあるようです。世界各地で栽培されてい...
野山の植物

セイタカナミキソウ

セイタカナミキソウ (シソ科タツナミソウ属)(Scutellaria barbata)「タツナミソウ」の仲間ですが、名の通り、けっこう背が高く伸びるようです。中国で薬草として使われる植物で、東アジアから東南アジア、ヒマラヤ周辺に分布していま...
9月

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】(Utricularia gibba)東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。極めて近い種類の、日本...
野山の植物

イワガネソウ

イワガネソウ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根草】(Coniogramme japonica)全国の林下に生える常緑のシダです。類似の「イワガネゼンマイ」によく似ていますが、全体の印象としてはこれの方が葉が太く厚いイメージです。また、葉先...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】(学名:Nothoscordum gracile)「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。畑の雑草と...
野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】(Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus)中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。林縁の湿地に多く、地下茎で増えるので大...
9月

コミカンソウ

コミカンソウ (APG:ミカンソウ科コミカンソウ属)(トウダイグサ科)【小蜜柑草】(学名:Phyllanthus urinaria) 別名:キツネノチャブクロ小さなミカンのような実をつけるのでコミカンソウですが、実はとても小さく、4-5mm...
野山の植物

カニクサ

カニクサ (シダ植物フサシダ科)【蟹草】(Lygodium japonicum) 別名:ツルシノブ羊歯植物としては珍しい蔓性の植物で、畑や土手や庭などの雑草として生えてきます。1本のつるは2m以上にもなりますが、正確にはこれは茎としての蔓で...
野山の植物

オオバショウマ

オオバショウマ (キンポウゲ科サラシナショウマ属)【大葉升麻】(Cimicifuga japonica)同属の「サラシナショウマ」や「イヌショウマ」に似たブラシ状の花をつける仲間です。個々の花に柄がない点でイヌショウマと同じですが、根出葉が...
9月

ゴジカ

ゴジカ (APG:アオイ科ゴジカ属)(アオギリ科)【午時花】(学名:Pentapetes phoenicea)インドや熱帯アジア原産ということで、いかにも熱帯的な雰囲気の花です。江戸時代に薬草として中国から来たということで、インドなどではお...
9月

オオベンケイソウ

オオベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【大弁慶草】(学名: Hylotelephium spectabile)ベンケイソウ科の植物は、昔から各種の多肉植物として園芸対象とされてきたため、外来種、園芸品種が入り混じりよく分...
9月

オオケタデ

オオケタデ (タデ科イヌタデ属)【大毛蓼】(Persicaria orientalis)中国・東南アジア原産で、江戸時代に鑑賞用・薬用で栽培され、一部帰化植物となっているようです。「イヌタデ」を鮮やかに巨大にしたような植物で、背丈以上になり...
9月

カワミドリ

カワミドリ (シソ科カワミドリ属)【河碧】(Agastache rugosa)全国の山野に分布する、いかにもシソ科らしい花ですが、花が多数密集して萼も長い筒状のせいか、花序がぼそぼそした感じです。「カワミドリ」という妙な名前の由来は不明だそ...
9月

ツルボ

ツルボ (APG:キジカクシ科ツルボ属)(旧:ユリ科)【蔓穂】(Barnardia japonica)秋のはじめに、草むらのあちこちから薄むらさきの穂状の花を立てる可憐な花です。じつは、春に葉を出して一旦夏に枯れ、夏の終わりにまた葉を出すと...
9月

タヌキマメ

タヌキマメ (マメ科タヌキマメ属)【狸豆】(学名:Crotalaria sessiliflora)ネーミングに思わず納得してしまうルックスの花です。毛むくじゃらな部分は萼で、花後は果実(豆)となります。花は午前中には開花せず、正午ごろになる...
9月

ステゴビル

ステゴビル (APG:ヒガンバナ科ネギ属)(ユリ科)【捨て小蒜】(Allium inutile)「ノビル」に似たニラの仲間で、里山や原野に雑草として生え、食用にならない小さな「蒜」ということで疎んじられてきた植物のようです。ところが、里山の...
9月

ミシマサイコ

ミシマサイコ (セリ科ミシマサイコ属)【三島柴胡】(Bupleurum scorzoneraefolium var. stenophyllum)漢方薬の原料「柴胡」として、古くから栽培され静岡県三島付近が良産地とされていたため名前がついたと...
6月

ベニシジミ

ベニシジミ (シジミチョウ科)【紅小灰蝶】(学名:Lycaena phlaeas)「ヤマトシジミ」と並んで、街中でも見られるシジミの代表です。食草が「スイバ」や「ヒメスイバ」、「ギシギシ」といった、どこにも見られるタデ科の雑草のため生息には...
山岳の植物

ヒメサユリ

ヒメサユリ (ユリ科ユリ属)【姫小百合】(Lilium rubellum)別名:オトメユリ福島県・新潟県・山形県の県境付近の山地にしか分布しない美しいピンクのユリで、主に南会津、只見、朝日連峰、飯豊連峰などで見られます。関西に分布する「ササ...