神代植物公園

野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

イヌワラビ

イヌワラビ (シダ植物イワデンダ科)【犬蕨】(学名:Athyrium niponicum)街中から山地まで幅広く生える夏緑性の小型シダで、群生していても繊細な印象があります。全体にスマートで、葉があまり混み合わず、先端が穂状に細く伸びていま...
3月

タチシノブ

タチシノブ | 山川草木図譜タチシノブ (シダ植物ホウライシダ科)【立忍】
9月

ベニバナボロギク

ベニバナボロギク (キク科ベニバナボロギク属)【紅花襤褸菊】(Crassocephalum crepidioides)「ダンドボロギク」などと同様に帰化植物の雑草ですが、こちらはアフリカ原産で戦後入ってきたようです。ダンドボロギクとよく似た...
野山の植物

トネアザミ

トネアザミ (キク科アザミ属)【利根薊】(Cirsium nipponicum var. incomptum)(別名: タイアザミ)「痛い薊」から転じて「タイアザミ」と名付けられた説もあるほどで、葉の棘が鋭い種類。総苞の総苞片もトゲトゲしく...
9月

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】(Serratula coronata var. insularis)アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっていま...
野山の植物

ガマズミ

ガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)(学名:Viburnum dilatatum)春の野山が初夏の装いに変わってくるころ、たくさんの白い花で賑わわせてくれます。仲間に「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」があり、かなり紛らわしいですが、ガマ...
野山の植物

タコノアシ

タコノアシ (タコノアシ科タコノアシ属)【蛸の足】(Penthorum chinense)湿地や田んぼまわりに生える目立たない草ですが、独特の花序がタコの足のように見えることから名付けられたようです。個々の花は、花弁が無く、萼片の上に雄しべ...
野山の植物

オケラ

オケラ  (キク科オケラ属)【朮】(Atractylodes japonica)昔、中学時代に植物採集をしていたころ、多摩丘陵の雑木林で採集して調べ「変な名前だなあ」と思ったことを思い出します。万葉集にも詠まれ、古語では「うけら」と称されて...
9月

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ (APG:アジサイ科キレンゲショウマ属)(ユキノシタ科)【黄蓮華升麻】(Kirengeshoma palmata)「レンゲショウマ」に似て黄花である、という名前ですが、ちっとも似ていません。種類としてもキンポウゲ科ではなく...
6月

アオギリ

アオギリ (APG:アオイ科アオギリ属)(旧アオギリ科)【青桐、梧桐】(Firmiana simplex)緑の樹皮が独特で、掌状の葉も特徴的です。また、面白いのは秋に生る実で、まるで葉の縁に豆がくっついたような形で種を飛ばす仕組みになってい...
9月

イヌトウバナ

イヌトウバナ (シソ科トウバナ属 )【犬塔花】(Clinopodium micranthum)「トウバナ」とそっくりですが、トウバナが春咲きなのに対して夏から秋咲き、萼に毛がある、などの違いが有ります。また、こちらはトウバナよりも山地性とな...
7月

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ (シジミチョウ科)【大和小灰蝶】(学名 Pseudozizeeria maha)およそ、人里でどこでも見られる普遍的な蝶ですが、幼虫の食草がカタバミで、道端や空き地などどこにでもあるというのが強みですね。蝶の幼虫というのは食草...
9月

フジカンゾウ

フジカンゾウ (マメ科ヌスビトハギ属)【藤甘草】(Desmodium oldhamii)「ヌスビトハギ」と同属で、花も実も似ていますが、花もひっつきむしの実も2-3倍大きいハギです。また、葉序が羽状複葉で(ヌスビトは三出複葉)見分けがつきま...
9月

ミズタマソウ

ミズタマソウ (アカバナ科ミズタマソウ属)【水玉草】(Circaea mollis)小さな白い花は、一見あまり見ばえもしないのですが、花後の緑の果実が薄暗い林内に浮かび上がって幻想的。なんとも不思議な感覚の草です。湿った日陰の林下に茂みをつ...
10月

シラネセンキュウ

シラネセンキュウ (セリ科シシウド属)【白根川笈】(Angelica polymorpha)低山の湿り気のある林の縁や沢沿いなどに生え、秋に細かい花を平たい花序につけます。葉柄の鞘部が薄い色で袋状に膨らみ、茎が分岐のたびに折れ曲がりジグザグ...
6月

キリンソウ

キリンソウ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【麒麟草】(Phedimus aizoon var. floribundus)マンネングサのような花をぎっしりとつけ、「イワベンケイ」と「ミヤママンネングサ」の中間のような姿です。主に山の岩場に群落...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】(Patrinia villosa)「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形になり...
6月

オミナエシ

オミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)【女郎花】(Patrinia scabiosifolia)秋の七草で有名ですが、夏の初めから咲き出します。個々の花は小さく、5mmもないくらいです。薬草としても使われていたようです。同類の似た花で白花...
野山の植物

ミソハギ

ミソハギ (ミソハギ科ミソハギ属)【禊萩】(Lythrum anceps)春から初夏の花が終わり、夏の花も本格化する前の梅雨時は、わりあい地味な花が多いように思いますが、華やかな彩りを与えてくれるミソハギがひときわ眼を引きます。湿地や水辺ま...
野山の植物

ガクアジサイ

ガクアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【額紫陽花】(Hydrangea macrophylla f. normalis)いわゆる「アジサイ」の原種で、「額」の名のように花序の周辺部を「装飾花」が取り囲む形です。もともとの原種は、関東南岸から...
6月

ノカンゾウ

ノカンゾウ (ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【野萱草】(Hemerocallis fulva var. longituba)同類の「ヤブカンゾウ」と比べると葉が細長いです。花の色は同系ながら、細身の6弁一重でシンプルですね。同じワスレ...
野山の植物

カキツバタ

カキツバタ (アヤメ科アヤメ属)【燕子花】【杜若】(Iris laevigata)「ハナショウブ」、「アヤメ」と常に混同されがちですが、その中でも一番マイナーな存在という感じがします。在原業平の歌は有名ですが、実際の花はよく判るようで判らな...
6月

コウホネ

コウホネ (スイレン科コウホネ属)【河骨】(Nuphar japonica)スイレンなどに比べると、なんとも地味な花ですが、夏の陽の中で水面に映える色ではあります。また、スイレンなどと比べると厚手でつやがあるスコップ型の葉が特徴です。半分つ...
野山の植物

カワラナデシコ

カワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【河原撫子】(Dianthus superbus var. longicalycinus)いわゆる「ヤマトナデシコ」というくらいで、日本古来から親しまれてきた花です。江戸時代に流行した古典園芸種のひと...

ナワシロイチゴ

ナワシロイチゴ (バラ科キイチゴ属)【苗代苺】(Rubus parvifolius)空き地や道端の日当たりのよいところに生える、雑草的なキイチゴの仲間です。よく見ると面白い花で、萼片が花のように星形に開き、ピンクの花弁は蕊に沿って直立し開き...
野山の植物

アサザ

アサザ (ミツガシワ科アザサ属)【浅沙】(Nymphoides peltata)睡蓮などに似た浮葉性植物で、細かい毛羽の縁をもつ花が特徴的です。クローン増殖が多いせいで、種の多様性に乏しく、多様性をもつ自生地は霞ヶ浦のみとも言われています。...
野山の植物

ホウチャクソウ

ホウチャクソウ (APG:イヌサフラン科チゴユリ属)(ユリ科)【宝鐸草】(Disporum sessile)「アマドコロ」や「ナルコユリ」とよく似ていますが、それらより大柄な印象があり、何よりも茎が分岐する点が違います。そのため、群生してい...
野山の植物

スミレ

スミレ (スミレ科スミレ属)【菫】( Viola mandshurica )「スミレ」という名のスミレはこれ一種のことですが、スミレ類全般のことと紛らわしいので、スミレマニアはすみれ類一般と区別するために学名の「マンジュリカ」と呼ぶことも多...
3月

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【柊南天】(学名: Berberis japonica)中国原産で公園や植え込みによく使われますが、一部野生化しているものもあるようです。「ヒイラギ」の葉にそっくりですが、ヒイラギはモクセイ科の樹木で全く違...
野山の植物

ナンバンギセル

ナンバンギセル (ハマウツボ科ナンバンギセル属)【南蛮煙管】(Aeginetia indica)ススキなどの根元に寄生している寄生植物です。「ギンリョウソウ」などにも似た寄生植物で、「ヤセウツボ」などと同科とはいえ、花がピンク系でなかなか綺...
3月

ユキワリイチゲ

ユキワリイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【雪割一華】(Anemone keiskeana)これも、キンポウゲ科の「スプリング・エフェメラル」です。「キクザキイチゲ」とは逆に、関東には無く、近畿以西にしか自生しないそうです。ほかの「イチ...
6月

タマノカンアオイ

タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【多摩の寒葵】(Asarum tamaense)カンアオイの仲間も意外と種類が多いが、これは多摩丘陵を中心とした特産種で、関東のごく狭い範囲に分布する絶滅危惧種。とはいえ、分布地域の中では意...
9月

ヒナタイノコヅチ

ヒナタイノコヅチ (ヒユ科イノコヅチ属)【日向猪子槌】(Achyranthes bidentata var. fauriei)いわゆる「ひっつきむし」の一味で、地味~な雑草です。同類で区別の難しい、イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)よりも日向を...
野山の植物

シモバシラ

シモバシラ (シソ科シモバシラ属)【霜柱】(Keiskea japonica)茎の片側に並んで立ち上がる、シソ科としては面白い花序です。白い花が立ち並ぶ様子は「霜柱」のようですが、冬に枯れたあとも根が吸水活動を続け、枯れ茎のまわりに氷柱を形...
野山の植物

オニシバリ

オニシバリ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【鬼縛り】(Daphne pseudomezereum)ジンチョウゲ科で「ジンチョウゲ」と同様の花ですが、花つきが少なく黄緑色なので全然目立ちません。「鬼縛り」の名は、樹皮がたいへん丈夫なので、皮...
野山の植物

エビネ

エビネ (ラン科エビネ属)【海老根】(Calanthe discolor)日本のランの代表のような植物ですが、一時期のエビネブームで各地の野生種が乱獲され、全国で準絶滅危惧種として指定されているようです。しかし、逆にブームを経過したことで、...
野山の植物

コアジサイ

コアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【小紫陽花】(Hydrangea hirta)アジサイの花の中でも小ぶりで、装飾花の無いわりあい地味な種類です。華やかさの少ないかわりにとても清楚で、近くで拡大して見ると微細で精緻なつくりの美しさにはっと...
野山の植物

アリアケスミレ

アリアケスミレ(スミレ科スミレ属)【有明菫】(Viola betonicifolia var. albescens)いわゆる「スミレ」に似た、無茎種のスミレで、花が白~うす紫です。白地に紫条がくっきりと入るパターンが多いようです。葉はスミレ...
6月

ウキツリボク

ウキツリボク (アオイ科イチビ属)【浮釣木】(Abutilon megapotamicum) 別名:チロリアンランプ、アブチロン最近、あちこちで見るようになりましたが、最初見た時は変わったホオズキがあるなあ、と思ってました。あるとき、路地で...