7月

6月

オオヤマフスマ

オオヤマフスマ (ナデシコ科オオヤマフスマ属)【大山衾】(Moehringia lateriflora)全国の山地から亜高山帯に多く生育し、林縁や日当たりのよい草地に生えます。ハコベの仲間に似ていますが、萼片が短いのが特徴です。長楕円形の葉...
野山の植物

マツムシソウ

マツムシソウ (APG:スイカズラ科マツムシソウ属)(マツムシソウ科)【松虫草】(Scabiosa japonica)夏から秋にかけての高原の花の代表ですね。キクにも似ていますが、さらにワイルドにして清楚かつ華麗さも併せ持つ良い花です。花の...
野山の植物

アカバナ

アカバナ (アカバナ科アカバナ属)【赤花】(Epilobium pyrricholophum )湿地に咲く、とても小さな4弁の花です。同属の「アカバナユウゲショウ」などと形は似ていますが、こちらは4弁の花弁があまり開かず先が割れています。花...
9月

アキノキリンソウ

アキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【秋の麒麟草】(Solidago virgaurea subsp. asiatica)高山植物の「ミヤマアキノキリンソウ」とは、連続的な亜種の関係のようです。ミヤマと比べると、こちらは花序が葉腋...
野山の植物

ハナチダケサシ

ハナチダケサシ (ユキノシタ科チダケサシ属)【花乳茸刺】(Astilbe thunbergii var. formosa)チダケサシ属はどれも酷似していますが、ハナチダケサシは普通の「チダケサシ」よりも花序が密にかたまり、柄の長いへら型の花...
野山の植物

シロバナコバギボウシ

シロバナコバギボウシ (ユリ科)【白花小葉擬宝珠】(Hosta sieboldii var. sieboldii f. alba)「コバギボウシ」の白花品種です。入笠湿原の、紫のコバギボウシがたくさん群生する中で数本だけ混ざっていました。劣...

シシウド

シシウド (セリ科シシウド属)【猪独活】(Angelica pubescens)山で、この形の花をみると皆「シシウド」で済ませてしまうきらいがありますが、この手のセリ科は実に種類が多く、意外と難しいのです。とはいえ、シシウドのように大型のも...
6月

クサレダマ

クサレダマ (サクラソウ科オカトラノオ属)【草連玉】(Lysimachia vulgaris var. davurica) 別名:イオウソウ湿原のあちこちに、黄色といっても他にあまり無い色調の黄色で、なかなかまとまりの良い立ち姿の花です。別...
山岳の植物

シモツケソウ

シモツケソウ (バラ科シモツケソウ属)【下野草】(Filipendula multijuga)  別名:クサシモツケ鮮烈な濃ピンクの花は、まわりの空間に色を滲ませるような鮮やかさです。慣れないと木の「シモツケ」とたいへん紛らわしいですが、花...
6月

サワギク

サワギク (キク科サワギク属)【沢菊】(Nemosenecio nikoensis)沢沿いや湿地の、やや薄暗いところに咲く小型のキクです。ほの暗いところに、鮮やかな黄色が浮かび上がるように映えます。葉の切れ込みが深く整っているので涼やかな感...
6月

キリンソウ

キリンソウ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【麒麟草】(Phedimus aizoon var. floribundus)マンネングサのような花をぎっしりとつけ、「イワベンケイ」と「ミヤママンネングサ」の中間のような姿です。主に山の岩場に群落...
アカネ科

カワラマツバ

カワラマツバ (APG:アカネ科ヤエムグラ属)【河原松葉】(Galium verum subsp. asiaticum var. asiaticum f. lacteum)松葉の名のように細い葉が輪生するヤエムグラ属。低地から高原、山地まで...
野山の植物

キバナカワラマツバ

キバナカワラマツバ (アカネ科ヤエムグラ属)【黄花河原松葉】(Galium verum subsp. asiaticum) 別名:タカネカワラマツバ里や河原から、高原、山地まで幅広く分布。高山植物かと思うような山の上にもあるが、低地の雑草で...
9月

アキカラマツ

アキカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【秋落葉松】(学名 Thalictrum minus var. hypoleucum)(別名:高遠草)低地から山地まで広く分布します。「カラマツソウ」よりも黄色っぽい花と蕾で、花が密度濃く多数つき...
6月

カラマツソウ

カラマツソウ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【落葉松草】(Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium)花弁が無く蕊だけの独特な花は、とても繊細な美しさがあります。カラマツソウの仲間でも「ミヤマカラ...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】(Patrinia villosa)「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形になり...
野山の植物

ソバナ

ソバナ (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岨菜】(Adenophora remotiflora)紫の花が俯向きで並んで咲くので、霧の中などに見ると憂いを帯びた風情があります。ツリガネニンジン属ということで「ツリガネニンジン」と似ていますが、...
野山の植物

シロバナツリガネニンジン

シロバナツリガネニンジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白花釣鐘人参】(Adenophora triphylla var. japonica f. leucantha)普通の「ツリガネニンジン」と全く同じもので純白のタイプ。別の種類とい...
タテハチョウ科

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモン (タテハチョウ科)(Argynnis paphia)羽根裏が緑色を帯びているのでミドリヒョウモンですが、心なしか表の茶色も他のヒョウモンよりもややくすんで緑がかっている感じがします。写真のように、雄の場合は前翅に3本の性標...
山岳の植物

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【蝦夷河原撫子】(Dianthus superbus var. superbus)「カワラナデシコ」よりも北方系で、本州中部以北の分布で、霧ヶ峰や美ヶ原など諏訪周辺の高原では、ほぼこの種になるらし...
9月

ウド

ウド (ウコギ科タラノキ属)【独活】(Aralia cordata)山菜としての「ウド」の名は、誰でも知っていると思うが、ウドの芽ではなく成長した「ウドの大木」がどんなものかは、知らない人も多いのではないだろうか。かく言う自分も、この花を見...
9月

コオニユリ

コオニユリ (ユリ科ユリ属)【小鬼百合】(Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum)「オニユリ」によく似ていますが、全体に小型で、葉脇の「むかご」がつかないので識別できます。山の湿原まわりによく見られます。同...
野山の植物

クルマバナ

クルマバナ (シソ科トウバナ属)【車花】(Clinopodium coreanum)「イヌゴマ」などに似ていますが、花序がかたまりで段々につき独特の形になります。里山の路傍から亜高山にまで生育するようですが、山岳高所のものは色が鮮やかなよう...
野山の植物

ユウスゲ

ユウスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【夕菅】(Hemerocallis thunbergii)「ニッコウキスゲ」などと同じ、ワスレグサ属で、同じく「一日花」なのですが、こちらはその名のように夕方近くから開花します。花の色...
6月

ノハナショウブ

ノハナショウブ (アヤメ科アヤメ属)【野花菖蒲】(Iris ensata)江戸時代から多彩な園芸種が開発されてきた「ハナショウブ」の野生原種です。全国の湿原、湿地に分布しますが、例によって「カキツバタ」と紛らわしいです。カキツバタは、内花被...
山岳の植物

エンビセンノウ

エンビセンノウ (ナデシコ科)【燕尾仙翁】(学名:Lychnis wilfordii)普通の山野草の中では、ちょっと他に同等のものが思い当たらないほど、鮮烈な赤色の花です。濃い朱色で、画像にした時もそうですが、肉眼で見た時もまわりの空間にハ...

オランダハッカ

オランダハッカ (シソ科)【阿蘭陀薄荷】(学名 Mentha spicata var. crispa)スペアミント、別名:ミドリハッカヨーロッパ原産の、いわゆる「スペアミント」で、江戸時代に導入されたそうです。すでに全国的に市街地を中心に帰...
6月

ノリウツギ

ノリウツギ (APG:アジサイ科アジサイ属)(旧ユキノシタ科)【糊空木】(Hydrangea paniculata)「ヤマアジサイ」的な花の構成ですが、花序が円盤型ではなく円錐型になります。4弁の装飾花はかなり大ぶりになります。昔、この枝か...
7月

クリ

クリ (ブナ科クリ属)【栗】(学名: Castanea crenata)山野に自生する原種は、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれます。畑で実を採るものはもちろん栽培品種ですが、多摩地方にはあちこちに栗林が残っています。独特の匂い...

ボタンクサギ

ボタンクサギ (クマツヅラ科)(シソ科)【牡丹臭木】(学名:Clerodendrum bungei)中国原産による園芸植物で、クサギ属ということで個々の花は「クサギ」とほぼ同じです。こんもりと丸まっているのでなかなかインパクトがあります。
9月

ヒオウギ

ヒオウギ (アヤメ科アヤメ属)【檜扇】(学名:Iris domestica)あまりに鮮やかで綺麗な花なので、長いこと園芸花だと思っていましたが、日本に自生する山野草だったのですね。きれいに並ぶ葉の様子が似ているので、「桧扇」という名前ですが...
9月

オミナエシ

オミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)【女郎花】(Patrinia scabiosifolia)秋の七草で有名ですが、夏の初めから咲き出します。個々の花は小さく、5mmもないくらいです。薬草としても使われていたようです。同類の似た花で白花...
6月

ウマノスズクサ

ウマノスズクサ (ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)【馬の鈴草】(Aristolochia debilis)一見、芋づるのような、他の草やフェンスなどに絡みついているつる草です。およそ、普通に里山に咲く花で、これほど奇妙奇怪なものは他にない...
野山の植物

ヤブラン

ヤブラン (APG:キジカクシ科ヤブラン属)(ユリ科)【藪蘭】(Liriope muscari)ヤブランは、公園や植栽でどこにでも見られる植物なので、長いこと外来の園芸植物と思っていました。ところが実は日本の山野草だったというのが、ちょっと...
9月

ヤブマオ

ヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【藪苧麻】(Boehmeria longispica)イラクサ類の代表のような雑草ですが、昔はカラムシ類として茎の繊維を織物糸に利用していたそうです。雨の水辺にひっそりとありましたが、地味ながら細かい花穂が...
野山の植物

ヒメスイバ

ヒメスイバ (タデ科)【姫酸葉】( Rumex acetosella)ヨーロッパ方面から明治初期に入ってきた帰化植物で、今では全国に分布しているようです。スイバの仲間なので、シュウ酸を含み葉や茎に酸味があるそうです。ものすごく小さな花ですが...
高山植物

カライトソウ

カライトソウ (バラ科ワレモコウ属)【唐糸草】(Sanguisorba hakusanensis)ワレモコウ属で、「ナガボノワレモコウ」によく似た葉をつけ、「ブラシノキ」のように雄蕊が穂になった花となります。綺麗な紅紫色の花ですが花弁は無く...
野山の植物

イヌゴマ

イヌゴマ (シソ科イヌゴマ属)【犬胡麻】(Stachys aspera var. hispidula) 別名:チョロギダマシ植物の名前で「イヌ」という名は概ね「役立たず」という意味で付けられることが多いですが、イヌゴマもゴマの実そっくりなの...
野山の植物

ツルニガクサ

ツルニガクサ (シソ科ニガクサ属)【蔓苦草】(Teucrium viscidum var. miquelianum)如何にもシソ科らしい、林の湿った木陰に生える草です。個々の花は綺麗ですが同属の「ニガクサ」よりも小さい感じで地味な花です。ニ...
野山の植物

メハジキ

メハジキ (シソ科メハジキ属)【目弾き】(Leonurus japonicus) (別名 ヤクモソウ)これも川沿いの湿地などに生えるシソ科の草で、葉が特徴的なので判りやすいですね。花もいかにもシソ科という感じで、草丈は大きいものでは背丈ほど...