セイヨウノコギリソウ (キク科ノコギリソウ属)【西洋鋸草】
(Achillea millefolium)
ヨーロッパ原産のノコギリソウ属の帰化植物で、繁殖力が強く、日本では本州と北海道に、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアにも帰化しているということです。
入笠山のロープウェイ山頂駅から湿原入口まで侵入しており、現地の方も普通に「ノコギリソウ」と思っているようでした。
日本の「ノコギリソウ」は、高原や亜高山のもので、葉のギザギザの複葉がもう少し単純なのに対し、セイヨウノコギリソウでは3回羽状複葉がたいへん細かくなっています。
花は遠目には純白のようですが、よく見ると独特の灰白色や濁った薄ピンクとなっています。
古くから、ハーブとして、また血止めの薬草として使われてきたそうです。