植物図譜

3月

オウバイ

オウバイ (モクセイ科ソケイ属)【黄梅】(学名: Jasminum nudiflorum)春まだ早く、世にほとんど花の無い時期に逸早く黄色い花を咲かせる樹木はいろいろありますが、このオウバイはツル状の枝がごちゃごちゃした低木なので、あまり目...
野山の植物

オオヤマカタバミ

オオヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【大山酢漿草】(Oxalis obtriangulata)埼玉県秩父ちかくの標高550mほどの林下で発見し、「ミヤマカタバミ」と思っていましたが、「オオヤマカタバミ」のようです。花茎に一輪だけ赤紫の...

カンヒザクラ

カンヒザクラ (バラ科サクラ属)【寒緋桜】(Cerasus campanulata) 別名:ヒカンザクラ中国南部から台湾にかけての山地に分布する南方系の植物で、日本では石垣島に自生しているようです。沖縄方面では桜というのはこの寒緋桜を指すそ...
3月

ヒメニラ

ヒメニラ (ヒガンバナ科ネギ属)【姫韮】(Allium monanthum)「スプリングエフェメラル」のひとつで、たいへん小さく繊細な花。大きさが全く違いますが似た感じの「ヒロハノアマナ」などに混じって生えていました。北海道から四国まで分布...

エンゴサク

エンゴサク (ケシ科キケマン属)【延胡索】(Corydalis turtschaninovii f.yanhusuo)中国東北部から朝鮮半島に分布する、「チョウセンエンゴサク」の品種。これの塊茎を乾燥したものが漢方薬材料の「延胡索」の原料と...
野山の植物

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】(Viscum album subsp. coloratum)有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナ...

フキタンポポ

フキタンポポ (キク科フキタンポポ属)【蕗蒲公英】(Tussilago farfara)遠目には「フクジュソウ」に見えますが花弁がたいへん細かく、ちょっと赤みを帯びているようです。フクジュソウと同様、春先にいきなり花が咲いてそれから葉がでて...
3月

ヤマルリソウ

ヤマルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【山瑠璃草】(Nihon japonicum)高尾山に春を告げる花として有名なもののひとつで、福島県以南に分布する、「ワスレナグサ」に近い仲間です。岩のへりなどの地面にへばりつくようなロゼット状の毛の多...
3月

カントウミヤマカタバミ

カントウミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【関東深山片喰】(Oxalis nipponica subsp. kantoensis)「ミヤマカタバミ」の変種で、関東西南部から東海地方にかけての低山地に分布する。とはいえ、ミヤマカタバミと...
3月

ボケ

ボケ (バラ科ボケ属)【木瓜】(Chaenomeles speciosa)日当たりのよい低山に自生する「クサボケ」は、日本原産のものですが、「ボケ」は中国原産の移入種です。花の色は赤と限らず、白やミックスもあります。枝には棘があり、花は両性...
3月

ハクモクレン

ハクモクレン (モクレン科モクレン属)【白木蓮】(Magnolia denudata)白木蓮は、「モクレン」の単に白花かと思っていましたが、そうではなく別種です。白い花弁が6枚、同様に白い萼片が3枚で合計9枚の花びらとなります。「コブシ」に...
6月

四季咲きコマクサ

四季咲きコマクサ (ケシ科コマクサ属)(Dicentra peregrina×D.eximia)駒ヶ根の野草園を見ていたら、見慣れないコマクサに似た花がありました。「四季咲きコマクサ」と札があり、調べてみたところ、アメリカコマクサ(ヒメケマ...
9月

シロガネヨシ(パンパスグラス) 

シロガネヨシ(パンパスグラス) (イネ科シロガネヨシ属)【白銀葭】(学名: Cortaderia selloana)各地の公園などでよく見かけるようになった「お化けススキ」。近頃では、たまに個人宅の庭でも植えられているのを見ます。高さ2-3...
9月

コウヤマキ

コウヤマキ (コウヤマキ科コウヤマキ属)【高野槙】(Sciadopitys verticillata) 別名:ホンマキ湯船の良材として有名ですが、世界で日本の福島以南と済州島だけに現生する、一科一属一種の特殊な樹木です。化石時代にはほぼ全世...
6月

ナガバミズアオイ

ナガバミズアオイ(ポンテデリア) (ミズアオイ科ポンテデリア属)【長葉水葵】(Pontederia cordata var. Pancifelia)北米南部原産の「ホテイアオイ」の仲間ですが、これは浮遊せず浅瀬に着生するタイプです。穂状花序...
野山の植物

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】(Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデモミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。庭園や公園にも欠かせない樹木なので...
6月

ミネカエデ

ミネカエデ (ムクロジ科カエデ属)(カエデ科)【峰楓】(Acer tschonoskii)亜高山帯あたりの尾根筋に生える山地性のカエデで、本州中部以北から北海道に分布します。「ハウチワカエデ」にちょっと似ていますが、掌状の葉は5裂で幅広く切...
9月

ミヤマシグレ

ミヤマシグレ (レンプクソウ科ガマズミ属)(旧スイカズラ科)【深山時雨】(Viburnum urceolatum f. procumbens)谷川岳の天神峠付近で見つけた、咲きかけのアジサイの仲間?と、思って調べてみても、こんな真っ赤なアジ...
9月

コガネバナ

コガネバナ (シソ科タツナミソウ属)【黄金花】(Scutellaria baicalensis) 別名:コガネヤナギ、オウゴン小柴胡湯とか半夏瀉心湯とか、多くの漢方薬に使われている「オウゴン」という生薬がこれの根で作られ、それが黄金色のため...

ハウチワカエデ 

ハウチワカエデ (ムクロジ科カエデ属)【羽団扇楓】(Acer japonicum) 別名:メイゲツカエデ天狗の羽扇のような葉の形から命名されたカエデです。山地から亜高山にかけて、本州以北北海道まで分布。日本のモミジの中でも最大級に大きな葉な...
12月

アカマツ

アカマツ (マツ科マツ属)【赤松】(Pinus densiflora)山地に多く、いわゆる「マツタケ山」の林を構成する松です。海岸に多い「クロマツ」と同属の二葉松類で、針葉2本が1セットとなって生えています。そのため、二股同士を引っ掛けて戦...
1月

ウラムラサキ

ウラムラサキ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【裏紫】(Strobilanthes dyeriana)(synonym:Perilepta dyeriana)薬用植物園の温室で、まるでメタリックパープルのペンキを塗ったような特異な葉の観葉植物...
6月

オオタニワタリ

オオタニワタリ (シダ植物チャセンシダ科)【大谷渡】 (Asplenium antiquum) 樹木や岩上に着生して生える亜熱帯系の大型着生シダです。紀伊半島以南から南九州、琉球にかけて分布しますが、どこの生育地の生育数も少なく絶滅危惧とさ...
3月

コバノカンアオイ

コバノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【小葉寒葵】(Asarum variegatum)丸く小さな葉で可愛いカンアオイです。「ヒメカンアオイ」系の栽培品種ということですが、詳細不明。江戸の古典園芸植物かもしれません。【Youtu...
高山植物

タカネミミナグサ

タカネミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)【高嶺耳菜草】(Cerastium rubescens var. koreanum f. takedae) 別名:ホソバミミナグサ「ハコベ」の仲間に近縁の「ミミナグサ」の高山種で、北海道の一部と北...
野山の植物

マツムラソウ

マツムラソウ (イワタバコ科マツムラソウ属)【松村草】(Titanotrichum oldhamii)日本国内では、西表島と石垣島の数カ所しか生育地が存在せず、個体数も極めて少ないというたいへん希少な植物。国外では台湾や中国南部に分布してい...
3月

アメリカザイフリボク

アメリカザイフリボク (バラ科ザイフリボク属)【亜米利加采振木】(Amelanchier canadensis) ジューンベリー北アメリカ北東部の低地が原産の広葉樹で、6月ごろに食用の実がなることからジューンベリーと呼ばれます。日本のザイフ...
12月

コダチダリア

コダチダリア キク科ダリア属【木立ダリア】(学名 Dahlia imperialis) キダチダリア:皇帝ダリア近年、いろいろなところで植えられている、メキシコ中米原産の最大級の草花です。高さは通常3-7mとなり、最大では10mを超える高さ...
9月

ヒマワリ

ヒマワリ (キク科ヒマワリ属)【向日葵】(Helianthus annuus)ヒマワリは、北米西部原産で夏の象徴ということで、なんとなく南国的な印象もありますが、世界で一番栽培しているのはロシア、ウクライナで、ロシアでは国花となっているそう...
12月

ススキ

ススキ (イネ科ススキ属)【薄】(Miscanthus sinensis)尾花昔、東京も空き地だらけだったころは、到るところにススキが生えていて荒野のイメージをつくっていましたが、現在ではすっかり少なくなりました。ススキは赤土の裸地や河原に...

ヒエンソウ

ヒエンソウ (キンポウゲ科オオヒエンソウ属)【飛燕草】(Delphinium ajacis)南ヨーロッパ原産で園芸種として移入された花で、明治時代初期から知られていたが一般に普及したのは戦後だそうです。飛燕草の名は、もちろん、鳥のような花の...
6月

ヤエドクダミ

ヤエドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属)【八重蕺草】(Houttuynia cordata f. plena)「ドクダミ」の純白の花は花として見ればたいへん綺麗なものですが、あの4弁の白い花弁は実は花弁ではなく苞葉です。実際の花は中心の黄色っぽ...
6月

ナミキソウ

ナミキソウ (シソ科タツナミソウ属)【浪来草】(Scutellaria strigillosa)全国の海岸沿いの草原や砂地に分布するタツナミソウの仲間です。海岸性らしく葉が厚めで毛っぽく小さめで、ちょっと「コバノタツナミソウ」に似ています。...
9月

マルバルコウ

マルバルコウ (ヒルガオ科サツマイモ属)【丸葉縷紅】(Ipomoea coccinea) マルバルコウソウ日当たりのよいところで、他の植物に絡まって伸びるつる植物です。朝顔のミニチュアのような朱赤の花は綺麗ですが、繁殖力が強いので畑の作物な...
野山の植物

アメリカイヌホオズキ

アメリカイヌホオズキ (ナス科ナス属)【亜米利加犬酸漿】(Solanum ptychanthum)日本産の「イヌホオズキ」にたいへん良く似た、北米原産の帰化種です。畑や空き地、路傍の雑草として全国展開しています。花の色は白色から紫色までの間...
野山の植物

アキハギク

アキハギク (キク科シオン属)【秋葉菊】(Aster sugimotoi) 別名:アキワギク、アキバギク、キヨスミギク一見してちょっと雰囲気の違う変わった「シロヨメナ」という感じですが、よく調べると「アキハギク」のようです。シロヨメナと花は...
12月

イチョウ

イチョウ (裸子植物イチョウ科イチョウ属)【銀杏】(学名:Ginkgo biloba)日本中、どこにでもあり、街中でも毎日のように目にする樹木なので普段感じることも考えることもありませんが、じつはイチョウはたいへんレアな植物です。原産地は中...
野山の植物

カノツメソウ

カノツメソウ (セリ科カノツメソウ属)【鹿の爪草】(学名:Spuriopimpinella calycina) 別名:ダケゼリ初秋の低山の林下に、ひっそりとした感じで咲くセリ科らしい花序の花。多くのセリ科同様、複散形花序の細かい白い5弁花で...
9月

モリアザミ

モリアザミ (キク科アザミ属)【森薊】(Cirsium dipsacolepis)山地の日当たりの良い草原に生える中型のアザミです。茎の先端に1-3個の花を上向きにつけ、総苞片が長く棘状に開出するのが特徴です。また、葉の形は変異の幅が広いも...
10月

オオシマノジギク

オオシマノジギク (キク科キク属)【大島野路菊】(Chrysanthemum crassum)西日本の太平洋岸沿いに分布する「ノジギク」の仲間の中で、最も南方に生育する海岸性の種類です。九州地方からしだいに南下して分化していったということの...