チシマフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【千島風露】
(Geranium erianthum)
本州中部で「フウロソウ」といえば、「ハクサンフウロ」や「アサマフウロ」を思い起こしますが、北海道ではこの「チシマフウロ」や「エゾフウロ」が主力のようです。
北海道から東北地方の亜高山帯から高山帯に分布しますが、利尻や礼文では海岸の草むらにも咲いています。
大きめの青紫色の花をたくさんつけて、明るい草原に彩りを添えます。
花弁の基部や萼片に白毛が生えています。
葉は5-7裂して切れ込みますが、エゾフウロに比べると浅く、裂片の先端があまり尖らないとされています。
大雪山など北海道の中央高地では、白に近い色の品種「トカチフウロ」が多く分布します。