ユウシュンラン (ラン科キンラン属)【祐舜蘭】
(Cephalanthera subaphylla)
同属の「ギンラン」に似た花を咲かせる地生ランですが、より小型で葉が小さく1-2枚しかなく、全体にとても貧弱な雰囲気です。
「ギンラン」や「キンラン」などに比べ、菌従属栄養性が進んで葉が退化しているようです。
落葉樹林下の薄暗い感じのところに生え、光合成機能を捨てつつある植物という印象を受けます。
このまま進化していくと、いずれは「マヤラン」や「サガミランモドキ」のような完全無葉の形態になってゆくのかもしれません。
「サガミラン」への道を選んだ「ギンラン」といったところでしょうか。
全国に分布し、ギンラン同様都市近郊にも自生しますが遥かに個体数が少なく稀にしか見られません。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ほぼ全ての都道府県で絶滅危惧2類以上の指定になっており、東京都区部では絶滅。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】