都立薬用植物園

6月

ハマナス

ハマナス (バラ科バラ属)【浜茄子】(Rosa rugosa) 別名:ハマナシ東北アジアの温帯から冷温帯の、海岸の砂浜に生育する野ばらの一種です。「知床旅情」の歌詞のイメージで北海道にしか無いのかと思っていましたが、実際には太平洋側では茨城...

シマムラサキツユクサ

シマムラサキツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【縞紫露草】(Tradescantia zebrina) 別名:ゼブリナ「ムラサキツユクサ」の仲間で、中央アメリカ原産です。「ゼブリナ」の名で園芸品種として流通しています。ピンク色の小さ...

ヨコグラノキ

ヨコグラノキ (クロウメモドキ科ヨコグラノキ属)【横倉木】(Berchemiella berchemiifolia) 別名:エイノキ牧野富太郎が、高知県横倉山で発見したことから「横倉の木」命名され、生育地が限られることから、当初は横倉山特産...

ブーゲンビリア

ブーゲンビリア (オシロイバナ科イカダカズラ属)(Bougainvillea glabra cv. 'Sanderiana') ブーゲンビレア、イカダカズラ、ココノエカズラ「ブーゲンビリア」は、「ハイビスカス」と並んで南国の花の代名詞のよう...
野山の植物

エビヅル

エビヅル (ブドウ科ブドウ属)【葡萄蔓】(Vitis ficifolia) 別名:ミツバブドウ「ブドウ」の名がつかないものの、ブドウ科ブドウ属で「ノブドウ」などとともに野生のブドウです。「エビ」というのはブドウの古名だそうです。本州、四国、...
野山の植物

アマギアマチャ

アマギアマチャ (アジサイ科アジサイ属)【天城甘茶】(Hydrangea serrata var. angustata)「ヤマアジサイ」の変種で、通常の「アマチャ」よりも葉も装飾花も細長く、装飾花、両性花ともに白色です。アマチャ同様に、フィ...
1月

ロウバイ

ロウバイ (ロウバイ科ロウバイ属)【蝋梅】(Chimonanthus praecox)冬の寒い中に香り高い蝋梅は「梅」の仲間ではなく、全く別のロウバイ科の植物です。中国の原産で、日本へ渡来したのは17世紀初めの江戸時代ごろとされています。一...
野山の植物

ムカゴイラクサ

ムカゴイラクサ (イラクサ科ムカゴイラクサ属)【珠芽刺草】(Laportea bulbifera)まばらに生える刺毛に触れると痛痒くなる「イラクサ」の一種で、葉腋につくムカゴによる栄養繁殖を行う種類です。全国の山中の湿った林内や沢沿いに生育...
9月

ツガルミセバヤ

ツガルミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【津軽見せばや】(Hylotelephium ussuriense var. tsugaruense)世界自然遺産の白神山地を中心とした青森県、秋田県にのみ分布する固有種。深山の岩場か...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】(Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外側に...
野山の植物

ミチノクフクジュソウ

ミチノクフクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【陸奥福寿草】(Adonis multiflola)従来、日本のフクジュソウは、種としては1種類と考えられていました。ところが近年、研究が進み分類が見直された結果、日本のフクジュソウは4種...
野山の植物

オオシロカラカサタケ

オオシロカラカサタケ (担子菌類ハラタケ科)【大白唐傘茸】(Chlorophyllum molybdites)もともと亜熱帯系の種類なので沖縄など南方でみられていたそうですが、現在では関東にも広く出現します。公園や緑地などの芝生や草地に出る...
野山の植物

ヒキオコシ

ヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【引起し】(Isodon japonicus) 別名:エンメイソウ(延命草)引起しという妙な名前は、その昔、弘法大師が腹痛に苦しんでいる旅人にこの葉を噛ませたところ、たちどころに回復したという故事に因むそう...
野山の植物

タチシオデ

タチシオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【立牛尾菜】(Smilax nipponica)同属の「シオデ」によく似ていますが、茎が直立して伸び始めるのでこの名がついています。葉の裏側が白っぽくなるのも識別点とされます。花は雌雄異花でシ...
野山の植物

ノガリヤス

ノガリヤス (イネ科ノガリヤス属)【野刈安】(Deyeuxia brachytricha)秋の草地に似たような種類がたくさんあるイネ科の雑草で、路傍でももっとも普通に見られるものですが、これは林内にも生育します。類似のイネ科で林内に生育する...
野山の植物

ヤマイタチシダ

ヤマイタチシダ (シダ植物オシダ科)【山鼬羊歯】(Dryopteris bissetiana)林下や林縁に生える常緑性のシダで、本州から九州の山地や丘陵に分布します。最下羽片の下側第1小羽片が大きい特徴があり、小羽片の縁がやや裏側に巻き込む...
野山の植物

ハッカ(ニホンハッカ)

ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】(Mentha canadensis var. piperascens)日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。全国の湿った草地に自生しますが、北海道...
野山の植物

クロバナヒキオコシ

クロバナヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【黒花引起し】(Isodon trichocarpus) 別名:クロバナエンメイソウ普通の「ヒキオコシ」や「カメバヒキオコシ」が薄紫の花なのに対して、濃い暗紫色なので黒花の名がついています。近畿地方...
9月

サジオモダカ

サジオモダカ (オモダカ科サジオモダカ属)【匙面高】(Alisma plantago-aquatica var. orientale)本州の中部以北から北海道の沼沢地や湿地に生え、水田雑草となる場合もあります。スプーン型の葉の形から「匙」の...
野山の植物

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ (アカネ科ヘクソカズラ属)【屁糞葛】(Paederia foetida) 別名:ヤイトバナ、サオトメカズラ日本3大残念標準和名に入る名前で有名な、全国に広く普通に分布するつる草です。(日本3大残念標準和名=ヘクソカズラ、ハキダ...
6月

ヨロイグサ

ヨロイグサ (セリ科シシウド属)【鎧草】(Angelica dahurica) 別名:オオシシウド「シシウド」に似た大型になる多年草で、西日本の林縁や河原などに分布します。羽状の葉には鋸歯が目立ち、白い小さな5弁花は萼がありません。茎の分岐...
野山の植物

トウキ

トウキ (セリ科シシウド属)【当帰】(Angelica acutiloba)「シシウド」の仲間で「オオバセンキュウ」などに似ていますが、大きさは小さめで高さ50cm程度です。中部以北の山地に分布し、昔から薬草や漢方原料にもされているので栽培...
野山の植物

ドクゼリ

ドクゼリ (セリ科ドクゼリ属)【毒芹】(Cicuta virosa)「セリ」よりもはるかに大型になる草なのですが、春の新芽の時期にセリと間違えて中毒を起こす可能性のある毒草です。その毒はシクトキシンというかなり強力な神経毒で、呼吸困難などで...
ヒカゲノカズラ植物

ミズニラ

ミズニラ (シダ植物ミズニラ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【水韮】(Isoetes japonica)水田や湿地、湖沼などに生える水草ですが、「イグサ」などにも似た外見ながら広義のシダ「ヒカゲノカズラ植物」です。円柱状の先細りの葉が根元から一...
6月

クサナギオゴケ

クサナギオゴケ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【草薙尾苔】(Vincetoxicum katoi)東海地方、近畿地方と四国の一部に分布し、山地の林内に生える「カモメヅル」の仲間です。大きめの葉をつけた茎が直立して、その先に針金のように細い...
野山の植物

オオハンゲ

オオハンゲ (サトイモ科ハンゲ属)【大半夏】(Pinellia tripartita)同属の「カラスビシャク」の兄貴分のような植物で、サトイモ科独特の「仏炎苞」から付属体が長く伸びて立ちます。テンナンショウ類によくあるような感じの3裂葉を立...
野山の植物

ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】(Nymphaea tetragona var. angusta)日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物となっ...

フサザクラ

フサザクラ (フサザクラ科フサザクラ属)【房桜】(Euptelea polyandra) 別名:タニグワ東北南部から九州北部までの山地の谷沿いに生育する、日本特産種の樹木です。「サクラ」の名が付きますが桜の仲間ではなく、世界に「フサザクラ科...
野山の植物

ヒゴスミレ

ヒゴスミレ (スミレ科スミレ属)【肥後菫】(Viola chaerophylloides var. sieboldiana)「エイザンスミレ」と並んで複葉性のスミレの代表ですが、関西が分布の中心で、東京近辺では出会うことが少ない種類です。一...
3月

ベニバナナンザンスミレ

ベニバナナンザンスミレ (スミレ科スミレ属)【紅花南山菫】(Viola sp. 'Benibana-nanzan')幅広く流通している園芸品種のスミレです。「ナンザンスミレ」は、日本国内では対馬にだけ自生する大陸系のスミレですが、実はこのス...
野山の植物

ケイリンサイシン

ケイリンサイシン (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【鶏林細辛】(Asarum mandshuricum) 別名:アソサイシン(阿蘇細辛)「ウスバサイシン」と並んで、根を漢方薬の「細辛」の原料として使われます。中国原産ですが、九州の阿蘇地方に...

ヒメイカリソウ

ヒメイカリソウ (メギ科イカリソウ属)【姫碇草】(Epimedium trifoliatobinatum)(Epimedium x youngianum)名前の通り、普通の「イカリソウ」よりも小型で、「イカリソウ」と「バイカイカリソウ」の自...
1月

ハイビャクシン

ハイビャクシン (ヒノキ科ビャクシン属)【這柏槙】(Juniperus chinensis var. procumbens)「イブキ」の変種となる這性の針葉樹で、公園や庭園の植栽に広く使われますが、日本の自生原産地は、壱岐・対馬などの海岸に...
1月

コゲラ

コゲラ (キツツキ科アカゲラ属)【小啄木鳥】(Dendrocopos kizuki)「スズメ」程度の大きさの、日本で一番小型のキツツキです。全国の平地から亜高山帯まで定住する鳥ですが、最近は市街地の公園などでも増えてきました。地味で目立ちま...
野山の植物

アリマウマノスズクサ

アリマウマノスズクサ (ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)【有馬馬の鈴草】(Aristolochia shimadae)「オオバウマノスズクサ」の仲間で、六甲山周辺と九州北部、及び宮古島、先島諸島と隔離分布しています。奄美、沖縄本島周辺には...
野山の植物

ノグルミ

ノグルミ (クルミ科ノグルミ属)【野胡桃】(Platycarya strobilacea)クルミ科ではあるけれど、オナモミみたいな果実は松ぼっくり式のもので食用にはならない。野生のものは東海地方以西から九州にかけて自生する。
野山の植物

シラカシ

シラカシ (ブナ科コナラ属)【白樫】(Quercus myrsinifolia)福島県以南の東日本に多く、関東地方の照葉樹の代表ともいえる樹種です。公園や庭木にも多く使われるので東京近辺では一番眼にする樫の木。類似の「アラカシ」に比べて幹の...
野山の植物

カラスザンショウ

カラスザンショウ (ミカン科サンショウ属)【烏山椒】(Zanthoxylum ailanthoides)「サンショウ」の仲間ですが、はるかに大きな樹木で高さ10m以上になります。サンショウの仲間で似ていますが役に立たないという意味で「カラス...
野山の植物

ヤマザクラ

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)【山桜】(Cerasus jamasakura)関東以南に分布する、日本古来の野生サクラで、江戸時代以前に愛でられた桜はほとんど本種です。学名にもヤマザクラの字が使われています。白い花が咲くのと同時に赤っぽい若...
野山の植物

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属)(Styrax japonicus)雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。5裂の星型の花は、その...