アリマウマノスズクサ (ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)【有馬馬の鈴草】
(Aristolochia shimadae)
「オオバウマノスズクサ」の仲間で、六甲山周辺と九州北部、及び宮古島、先島諸島と隔離分布しています。
奄美、沖縄本島周辺には「リュウキュウウマノスズクサ」が分布しており、宮古島に飛ぶのは不自然な感じです。
この「アリマ」は兵庫県の有馬で見つかったため名付けられていますが、別名「ホソバウマノスズクサ」と言われ、葉が三叉で細い特異な形をしています。
この写真の株は宮古島産のものとのことで、葉が普通のウマノスズクサのような幅広の形です。
また、台湾で見られるものも同種ではないかとも言われているようです。
ということで、宮古や先島諸島のものは六甲とは別の品種や変種とされるべきものなのかもしれません。
花のへりは濃い紫色で逆三角形であり筒口内部は無地の黄色です。
花柄から花筒にかけてけっこう毛深いです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】