ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】
(Mentha canadensis var. piperascens)
日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。
全国の湿った草地に自生しますが、北海道や東北ではかつて広く栽培されていました。
メントールなどの精油成分を含むため、香料、鎮痛剤、胃腸薬、虫除けなどに使われます。
ニホンハッカはメントール含有量が多いため、戦前までは日本がハッカ油世界シェアの70%を占めていたそうです。
ただし、現在ではメントールは化学合成で大量生産されるため、農業としてのハッカ栽培はほとんど無くなっているようです。
花は「クルマバナ」などに似て段々になった輪生の花序で咲き、シソ科なので唇弁花ですが、ちょっと5裂の筒状花に見えるような形です。