8月

ヒメスイレン

ヒメスイレン (スイレン科スイレン属) (Nymphaea cv. Heloola) 「スイレン(睡蓮)」は温帯から熱帯にかけて分布し、日本に自生する原種は「ヒツジグサ」一種のみで、世界に50種前後とされるようですが、園芸種がたいへん多く作...
野山の植物

カノコユリ

カノコユリ (ユリ科ユリ属)【鹿の子百合】 (Lilium speciosum) 鹿児島県の甑島列島が最も有名な群生地で、九州、四国の一部地域に自生する美しいユリです。 「ヤマユリ」に近い感じがするほどの大きな濃ピンクの花弁が大きく反り返り...
9月

キノエササラン

キノエササラン (ラン科クモキリソウ属)【木の上笹蘭】 (Liparis bootanensis var. uchiyamae) 奄美大島で過去ただ一度だけ発見され、その後発見されていないという幻の蘭みたいです。 その、ただ一度採取された株...
山岳の植物

オオビランジ

オオビランジ (ナデシコ科 マンテマ属) (Silene keiskei var. keiskei) 栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡県に分布する日本固有種で、低山帯~亜高山帯の岩場に生える多年草。 花は紅紫色で、類似の高山植物「...
野山の植物

ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【柳蒲公英】 (Hieracium umbellatum) 北海道、本州、四国に分布する背の高いタンポポで、柳状の葉が互生します。 花は舌状花のみで構成され、散状花序となり総苞片は反り返ります。 葉...
野山の植物

シオデ

シオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【牛尾菜】 (Smilax riparia) 「サルトリイバラ」の仲間で、よく似た感じの雌雄異株のつる草です。 新芽や若葉は山菜として親しまれ、また根は生薬として使われてきました。 サルトリイバラ...
6月

フトヒルムシロ

フトヒルムシロ (ヒルムシロ科ヒルムシロ属)【蛭筵】 (Potamogeton fryeri) ヒルムシロ属には類似種が多く、水中の沈生葉などを調べないと同定が難しいものも多いようですが、このフトヒルムシロは酸性の水質でのみ生育する特殊な性...
野山の植物

ミヤマタニワタシ

ミヤマタニワタシ  (マメ科ソラマメ属)【深山谷渡】 (Vicia bifolia) 「ナンテンハギ」にたいへんよく似ていて、葉が2枚一組でつき、葉柄の付け根に托葉がつきます。 葉の先が細く尖り葉縁が少し波打ちます。 上部の茎は、葉の付け根...
野山の植物

ソクズ

ソクズ (レンプクソウ科ニワトコ属) (Sambucus chinensis) 別名:クサニワトコ 本州以南の里山や人里に生え、背丈ぐらいの高さに茂ります。 灌木のような大柄な草ですが、個々の花は小さく、セリ科のような集散花序をつけます。 ...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】 (Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキ このランは「マヤラン」とよく似...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】 (Sparganium erectum var. coreanum) 全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。 雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガ...
6月

イオウノボタン

イオウノボタン (ノボタン科ノボタン属)【硫黄野牡丹】 (Melastoma candidum var. alessandrense) 北硫黄島の標高400-700m程度の雲霧林だけに生育する固有種です。 極めて限られた希少種で絶滅危惧種で...
野山の植物

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】 (Viscum album subsp. coloratum) 有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。 ケヤキやエノキ、ブナ、...
9月

コウヤマキ

コウヤマキ (コウヤマキ科コウヤマキ属)【高野槙】 (Sciadopitys verticillata) 別名:ホンマキ 湯船の良材として有名ですが、世界で日本の福島以南と済州島だけに現生する、一科一属一種の特殊な樹木です。 化石時代にはほ...
高山植物

タカネミミナグサ

タカネミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)【高嶺耳菜草】 (Cerastium rubescens var. koreanum f. takedae) 別名:ホソバミミナグサ 「ハコベ」の仲間に近縁の「ミミナグサ」の高山種で、北海道の一部...
9月

ヒマワリ

ヒマワリ (キク科ヒマワリ属)【向日葵】 (Helianthus annuus) ヒマワリは、北米西部原産で夏の象徴ということで、なんとなく南国的な印象もありますが、世界で一番栽培しているのはロシア、ウクライナで、ロシアでは国花となっている...
野山の植物

フシグロ

フシグロ (ナデシコ科マンテマ属)【節黒】 (Silene firma) 「マンテマ」の仲間らしく、壺型に膨らんだ萼筒の先に小さく控えめな白い花が咲く目立たない花です。 全国に分布し明るい草原や荒れ地に生えますが、どこにでもある感じではあり...
6月

ツチアケビ

ツチアケビ (ラン科ツチアケビ属)【土木通】 (Cyrtosia septentrionalis) 別名:ヤマシャクジョウ 葉緑素をもたない菌従属栄養のランで、奇っ怪な実をつけるので有名です。 「オニノヤガラ」などのように地面からいきなり1...
野山の植物

ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャク (ヒメハギ科ヒメハギ属)【雛の巾着】 (Polygala tatarinowii) 本州、四国、九州に広く分布するものの、各地で希少種となっている小さな草です。 変わり者の多いヒメハギ科らしく、他に似たもののない変わった構...
野山の植物

タチコゴメグサ

タチコゴメグサ (ハマウツボ科コゴメグサ属)【立小米草】 (Euphrasia maximowiczii) いろいろあるコゴメグサの中でも小さな花です。 先の尖った葉も小さく、葉も花も柄なしで茎にごちゃごちゃ付くので何だか窮屈な感じがします...
9月

シロネ

シロネ (シソ科シロネ属)【白根】 (Lycopus lucidus) 同じシソ科の「メハジキ」や「クルマバナ」などのように、葉腋に段々に花をつける草です。 とはいえ、それらよりもはるかに小さく目立たない白い花です。 茎は一本に立ち上がり、...
山岳の植物

オオバセンキュウ

オオバセンキュウ (セリ科シシウド属)【大葉川笈】 (Angelica genuflexa) シシウド属の似たもの兄弟のひとつで分類は悩みのタネです。 花の総花序の下に総苞片が無く、小花序の下はヒゲ状の小総苞片があります。 また、小葉が他の...
9月

イタドリ

イタドリ (タデ科ソバカズラ属)【痛取、虎杖】 (Fallopia japonica) スカンポ 大型のタデ科雑草の代表のようなもので、全国の山野に自生します。 山菜として食用にもされますが、シュウ酸を含むのでアク抜きを充分せずに大量に食べ...
9月

バショウ

バショウ (バショウ科バショウ属)【芭蕉】 (学名:Musa basjoo) 英名「ジャパニーズ・バナナ」というらしく、古くから日本でも庭園などに栽培されて琉球では繊維をとって布を作っています。 原産地は中国と言われているのですが、イマイチ...
9月

シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ (タデ科イヌタデ属)【白花桜蓼】 (Persicaria japonica) 「サクラタデ」の白花というだけかと思っていましたが、別種の花です。 比べると個々の花が小さく、花序もややまばらで弱々しい感じがします。 雌雄異...
野山の植物

トラノオスズカケ

トラノオスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【虎尾鈴懸】 (Veronicastrum axillare) 「スズカケソウ」の仲間で、同じようにツル状の茎に花序をつけますが、スズカケソウと違い、花序が円錐形となり、花の色...
高山植物

ミヤマオトコヨモギ

ミヤマオトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【深山男蓬】 (Artemisia pedunculosa) 亜高山から高山帯の岩礫地に生える、小型の山地性ヨモギですが、単に「オトコヨモギ」の高山型というより全く別の種類のようです。 本州の中部地方か...
高山植物

ヒメシャジン

ヒメシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【姫沙参】 (Adenophora nikoensis) 学名上、「ミヤマシャジン」の母種となる高山植物です。 分布が東北地方南部~中部地方と狭く、八ヶ岳や南アルプス、富士山などフォッサマグナ要...
9月

オクモミジハグマ

オクモミジハグマ (キク科モミジハグマ属)【奥紅葉白熊】 (学名:Ainsliaea acerifolia var. subapoda) 関西中心の「モミジハグマ」の変種で、山地の樹林下に生えますがモミジのような葉はモミジハグマよりも切れ込...
野山の植物

シラカンバ

シラカンバ (カバノキ科カバノキ属)【白樺】 (Betula platyphylla) シラカバ 温帯から亜寒帯地方に分布する樹木であり、本州中部では高原の樹木の代表のようになっています。 さらに高度の高いところでは同属の「ダケカンバ」に入...
野山の植物

メイゲツソウ

メイゲツソウ (タデ科ソバカズラ属)【明月草】 (Fallopia japonica var. japonica f. colorans) 別名:ベニイタドリ 「イタドリ」の高山型品種で赤い花をつけるものをベニイタドリと称し、とくに明月草と...
山岳の植物

イワアカバナ

イワアカバナ (アカバナ科アカバナ属)【岩赤花】 (Epilobium amurense subsp. cephalostigma) アカバナ属の花も意外と種類があり、日本に12種といわれています。 その中で、花の雌しべ柱頭が球状なのがイワ...
野山の植物

ワレモコウ

ワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【吾亦紅】 (Sanguisorba officinalis) 全国の野山の草地や高原にポピュラーな花で、夏から秋の気配を感じさせる存在ですね。 誰でも知っていながら、実際にはどういう花の構造か理解していな...
山岳の植物

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ (キク科アザミ属)【八高嶺薊】 (Cirsium yatsualpicola) 八ヶ岳連峰の亜高山帯と高山帯の草地に生え、八ヶ岳全域に分布するが北部に多いそうです。 中型の頭花が点頭(俯向いて咲く)するアザミで、8−9列の...
野山の植物

ナガミノツルケマン

ナガミノツルケマン (ケシ科キケマン属)【長実蔓華鬘】 (Corydalis raddeana) (ナガミノツルキケマン) 夏の終わりから秋に山地に咲くキケマンで、花はまばらで、草姿も細く弱々しい感じです。 「キケマン」や「ミヤマキケマン」...
山岳の植物

ハナイカリ

ハナイカリ (リンドウ科ハナイカリ属)【花碇】 (学名:Halenia corniculata) 山地から亜高山帯の林縁や草地に生える小型の草です。 出始めは小さく、花も黄緑色で一見「キソチドリ」や「クモキリソウ」などの黄緑色のランかと思い...
9月

ゴマナ

ゴマナ (キク科シオン属)【胡麻菜】 (Aster glehnii var. hondoensis) 高原や湿地に秋の気配を告げる、野菊の仲間です。 「シラヤマギク」などにちょっと似ていますが、こちらは花がどっさり咲きます。 田畑わきなどに...
山岳の植物

シロバナウツボグサ

シロバナウツボグサ (シソ科ウツボグサ属)【白花靫草】 (Prunella vulgaris subsp. asiatica f. leucocephala) 「ウツボグサ」は、紫色の花をつけますが、その白花品種です。 山野から高原の草地や...
山岳の植物

ミヤマモジズリ

ミヤマモジズリ (ラン科ミヤマモジズリ属)【深山捩摺】 (Neottianthe cucullata) 山地や亜高山の樹林下に咲く、ぱっと見に「ネジバナ」に似た小さな蘭です。 ネジバナの別名「モジズリ」の名を冠されていますが、全く別属でむし...
山岳の植物

エゾリンドウ

エゾリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【蝦夷竜胆】 (Gentiana triflora var. japonica) 北海道から本州近畿以北にかけて山地から亜高山の湿地帯や草原に生育するリンドウ。 花は茎先と葉腋に数段に重なるようにつきま...