季節別

ケシ

ケシ (ケシ科ケシ属)【芥子】(Papaver somniferum) Opium poppy日本固有の高山植物「リシリヒナゲシ」も、園芸用の「ヒナゲシ」「ポピー」も、全国に大繁殖している「ナガミヒナゲシ」も、どれも同じケシ属ですが、このケ...
野山の植物

コバノガマズミ

コバノガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)【小葉蒲染】(Viburnum erosum)普通の「ガマズミ」や「ミヤマガマズミ」に較べて葉が小さく細長く、葉柄がたいへん短いのが違いです。また、葉の表面に細かい毛がありビロードのような感触です...
野山の植物

ミヤコグサ

ミヤコグサ (マメ科ミヤコグサ属)【都草】(Lotus corniculatus var. japonicus)春の丘陵の日当たりのよい場所に、鮮やかな黄色。いかにもマメ科らしい花がぽつぽつと咲いています。全国に広くある、ほぼ雑草といってい...
野山の植物

タツナミソウ

タツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【立浪草】(Scutellaria indica)タツナミソウの仲間は「コバノタツナミ」「ヤマタツナミ」「オカタツナミ」など数多く似たものがありますが、元祖「タツナミソウ」は、背が高く伸び、花が縦にずら...
5月

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ (セセリチョウ科)(学名 Daimio tethys)学名にそのまま「大名」の名をもつセセリチョウ。わりあい山地性で、全国の林に生息しますが、亜種未満の違いとして関東型と関西型に分けられます。セセリの仲間としては、普通の蝶...

ハコネウツギ

ハコネウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【箱根空木】(学名:Weigela coraeensis)箱根の名がつけられていますが、箱根の山の中には自生せず、低地や海岸近くのみにみられる低地性の樹です。花の咲き始めには白く、次第に濃い赤になっ...
野山の植物

ノアザミ

ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】(Cirsium japonicum)アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで、平地...

シライトソウ

シライトソウ (APG:シュロソウ科シライトソウ属)(ユリ科)【白糸草】(Chionographis japonica)林下の日陰に幽玄とした感じで咲く真っ白い花穂。「サラシナショウマ」に似た感じかなとも思ってもいましたが、現物を見ると全く...
6月

ヤマタツナミソウ

ヤマタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【山立浪草】(Scutellaria pekinensis var. transitra)いかにもタツナミソウの仲間ですが、よくみると個々の花が垂直に折れ曲がらずに素直に斜めについています。普通、タ...

イワカラクサ

イワカラクサ (APG:オオバコ科イワカラクサ属)(ゴマノハグサ科)【岩唐草】(学名:Erinus alpinus)ヨーロッパアルプスやピレネー山脈に生える高山植物。高山植物といっても、アルプやメドウに咲くようで、日本では園芸植物として流通...
6月

ヒメシャガ

ヒメシャガ (アヤメ科アヤメ属)【姫射干】(学名:Iris gracilipes)「シャガ」は中国からの古い帰化植物ですが、ヒメシャガは日本固有の植物です。ほぼ全国分布ですが、個体数が少なく繁殖地もとびとびのようで、あまり目にする機会があり...

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】(Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇)日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地味に活...
野山の植物

バイカイカリソウ

バイカイカリソウ (メギ科イカリソウ属)【梅花碇草】(Epimedium diphyllum)この花は中国地方から四国九州の分布なので、実物を見たことがなかったが、都立薬用植物園で見ることができました。開花終盤で花がいくつかしかありませんで...
高山植物

イブキトラノオ

イブキトラノオ (タデ科イブキトラノオ属)【伊吹虎の尾】(Bistorta major var. japonica)高山のお花畑にも多く咲きますが、低いところにも咲き、山地性ではありますが垂直分布が広いので純粋な高山植物とはいえないようです...
野山の植物

ツクバネウツギ

ツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【衝羽根空木】(Abelia spathulata)「ヤブウツギ」などに似た、スイカズラ科の漏斗型のウツギシリーズです。東北から九州にかけて生育する低木で、花は白から黄色っぽいものが多いですが...

ウシハコベ

ウシハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【牛繁縷】(Stellaria aquatica)ハコベの仲間はみなよく似ていて、ぱっと見にはどれも同じですが、このウシハコベは「コハコベ」や「ミドリハコベ」などに比べスマートに立ち上がる印象です。茎が赤茶...

コハコベ

コハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【小繁縷】(Stellaria media)ハコベは、およそ何処にでも生える雑草の代表のようなものですが、大きく分けると「コハコベ」と「ミドリハコベ」「ウシハコベ」となります。コハコベは普通、茎が赤茶色で這い...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】(学名: Hemisteptia lyrata)「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。立ち姿がとてもスマートです...
野山の植物

アカザ

アカザ (APG:ヒユ科アカザ属)(アカザ科)【藜】(Chenopodium album var. centrorubrum)畑や空地の雑草ですが、若葉の時期の紅色が綺麗です。この赤色は、初夏の強い紫外線から身を守るためといわれています。「...
6月

クレマチス

クレマチス(カザグルマ) (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】(学名:Clematis patens)「クレマチス」は正しくはこれらの属名で、園芸のクレマチスの多くは「カザグルマ」や「テッセン」をベースにして品種改良したものです。庭に植え...
6月

ハンショウヅル

ハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【半鐘蔓】(学名: Clematis japonica)「半鐘」の名の通り、春から初夏に釣鐘型の花をつける木性のツル植物です。学名に日本のクレマチスとあるように、「カザグルマ」や「テッセン」など...
野山の植物

シロバナキンラン

シロバナキンラン (ラン科キンラン属)【白花金蘭】(Cephalanthera falcata f. albescens)多くの種類の花に「白花」というのが存在します。発現する度合いはいろいろですが、ほとんどの花に現れるようです。「キンラン...
野山の植物

オウギカズラ

オウギカズラ (シソ科キランソウ属)【扇葛】(Ajuga japonica)本州・四国・九州の山地の木陰や沢沿いに分布する、「ヒイラギソウ」などに近い仲間です。キランソウ属らしい花の形ですが、花弁の紫条があまり無く、上唇弁が開き気味になって...

ジュウニキランソウ

ジュウニキランソウ (シソ科キランソウ属)【十二金瘡小草】(Ajuga × mixta)同じキランソウ属の「キランソウ」と「ジュウニヒトエ」の種間自然雑種です。両者の特徴を引き継いで中間的な形態や花色となるわけですが、その発現程度は様々で、...
6月

コバノタツナミソウ

コバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】(Scutellaria indica var. parvifolia)普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。主に低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。丸い葉に...
6月

キジムシロ

キジムシロ (バラ科キジムシロ属)【雉莚】(Potentilla fragarioides var. major)春から初夏の野山に鮮やかな黄色が目立つ花ですが、キジムシロ属の仲間は「ミツバツチグリ」や「ツルキンバイ」など、花だけ拡大してみ...
野山の植物

ヤマネコノメソウ

ヤマネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【山猫の目草】(Chrysosplenium japonicum)ネコノメソウの仲間の中でも、全国的にはもっとも普通種といわれているものです。しかし、狭山丘陵などでは、「ネコノメソウ」はたくさ...
野山の植物

アケビ

アケビ (アケビ科アケビ属)【木通、通草】(学名: Akebia quinata)子どものころに、近所に庭にアケビを植えている家が何件かあって、季節になると実を盗んできて食べた覚えがあります。とても甘いことは甘いのですが、たくさんの種をしゃ...
野山の植物

ハナヤエムグラ

ハナヤエムグラ (アカネ科ハナヤエムグラ属)【花八重葎】(学名:Sherardia arvensis)狭山丘陵のなかでも、人がたいへん多く訪れる、車道沿いの遊歩道。土手沿いの側溝などのまわりに、細かい葉の低い茂みがあり、とても細かい薄紫の4...

オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ (APG:レンプクソウ科ガマズミ属)(スイカズラ科)(Viburnum phlebotrichum )「ガマズミ」の仲間ですが、お椀型の花が垂れ下がって咲きます。初夏の里山で、花も葉も綺麗な樹です。「オトコヨウゾメ」とは、と...

オオアマナ

オオアマナ (キジカクシ科オオアマナ属)【大甘菜】(Ornithogalum umbellatum)ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸用が逸出して野生化しています。「アマナ」の名がついていますが、「アマナ」とは別物で有毒植物。どちらかというと...
野山の植物

ヒメハギ

ヒメハギ (ヒメハギ科ヒメハギ属)【姫萩】(学名:Polygala japonica )丘陵の下生えや枯れ葉の中に小さな紫色が見え、何の花だろうとよく見ると、とても変わった造形を発見。クリオネにも似た、または宮﨑駿の飛行機械のような独特の形...

ニオイスミレ

ニオイスミレ (スミレ科スミレ属)【匂い菫】(Viola odorata) 別名:スイートバイオレットヨーロッパ系原産のスミレの中で最もポピュラーなもので、園芸店で山野草としてでなく単に「スミレ」として売っているものは、これである率が高いよ...
3月

フラサバソウ

フラサバソウ (オオバコ科クワガタソウ属)(Veronica hederifolia) 別名:ツタバイヌノフグリヨーロッパ・アフリカを原産地とする帰化植物で、日本では明治初期に長崎県で初めて確認されたものの、その後誰も知らず、昭和10年代に...
12月

ミツデウラボシ

ミツデウラボシ (シダ植物門ウラボシ科ミツデウラボシ属)【三手裏星】 (Crypsinus hastatus) 充分に成長すると3つに大きく裂けた葉で20cmほどになりますが、小さいうちは楕円形やさじ型の単葉です。針金のような細い茎で岩に着...

ハッカクレン

ハッカクレン (メギ科ポドフィルム属)【八角蓮】(学名:Podophyllum pleianthum)別名:六角蓮台湾や中国の深山に生える草ということで、何とも見慣れない植物です。二股に分かれた茎の先に、6-9裂した傘のような葉をつけ、茎の...

ゲンゲ(レンゲソウ)

ゲンゲ (マメ科ゲンゲ属)( 学名:Astragalus sinicus)レンゲソウ(蓮華草)日本の春の田園の風物詩として、季語にも使われ多くの唄の歌詞にも出てくる、言わずと知れたレンゲソウですが、気が付くと最近ではとんと見なくなったような...

ユキモチソウ

ユキモチソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【雪餅草】(学名:Arisaema sikokianum)個性派ぞろいのテンナンショウ属の中でも、園芸人気の高い独特の種類です。サトイモ科共通の、「仏炎苞」の花ですが、中心の肉状花穂の付属体上端が...
6月

クマガイソウ

クマガイソウ (ラン科アツモリソウ属)【熊谷草】(Cypripedium japonicum)日本の自生ランの仲間の中でも一番変わり種のトップクラスの花でしょう。異様な存在感のある内臓チックな唇弁と、その上の萼片、2枚だけの大きな扇型の丸い...
野山の植物

イチリンソウ

イチリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【一輪草】(Anemone nikoensis)「ニリンソウ」によく似た「スプリングエフェメラル」で、ニリンソウの姉貴分という感じの大柄な風格があります。花はキンポウゲ科の習いで、花弁にあたるもの...