季節別

野山の植物

ニガクサ

ニガクサ (シソ科ニガクサ属)【苦草】(Teucrium japonicum)ちょっと「イヌゴマ」などにも似ていますが、これはもっと雑草的に街の川辺にも生えています。シソ科らしい唇弁花ですが、この属は下唇弁が長く突き出し、上唇弁は小さくて雄...
7月

オオムラサキ

オオムラサキ (タテハチョウ科)【大紫】(Sasakia charonda)日本の「国蝶」として知られるオオムラサキは、日本最大のタテハチョウです。大きさと同時に重量感のある蝶なので、「ひらひら」というより「バサバサ」という感じで力強く飛び...
6月

トケイソウ

トケイソウ (トケイソウ科トケイソウ属)【時計草】(Passiflora caerulea) 別名:パッションフラワー最近、日除けのための「緑のカーテン」にもよく使われて一般にポピュラーになってきましたが、奇っ怪な花ナンバーワンクラスの花で...
6月

タムシバ

タムシバ (モクレン科モクレン属)【田虫葉】(Magnolia salicifolia) 別名:ニオイコブシ「コブシ」によく似ていますが山地性で、本州中部以西の分布となっていますが、主に日本海側の多雪地域に多いようです。雪解け後ころの春先に...
6月

ヤマドリゼンマイ

ヤマドリゼンマイ (シダ植物ゼンマイ科)【山鳥薇】(Osmunda cinnamomeum var. fokiense)全国の山地の湿地や湿原に群生して生える夏緑性の羊歯です。「ゼンマイ」の名のとおり、春にゼンマイ同様のぐるぐる巻の新芽を出...
6月

ウリハダカエデ

ウリハダカエデ(ムクロジ科カエデ属)(カエデ科)【瓜膚楓】(学名:Acer rufinerve)秋には黄色に黄葉する、山地性のカエデの仲間です。10個から20個がずらずらと連なった総状花序の花がぶら下がるのが特徴的で、雌雄異株なので雄花と雌...
3月

イワウチワ

イワウチワ (イワウメ科イワウチワ属)【岩団扇】(Shortia uniflora)低山から中級山岳の林内で、主に岩場や沢沿いなどの急斜面などに生育します。「イワカガミ」に近い種類で、葉や全体の感じがよく似ています。白からピンクの花は5裂し...
6月

サンカヨウ

サンカヨウ (メギ科サンカヨウ属)【山荷葉】(Diphylleia grayi)純白の清楚な花をつけ、山野草ファンの中でも人気の高い花です。「フキ」か「カニコウモリ」のような平たい大きな葉と、それをそのまま小さくしたような葉をもち、小さい方...
6月

オオカメノキ

オオカメノキ (レンプクソウ科ガマズミ属)【大亀の木】(Viburnum furcatum) 別名:ムシカリ「ガマズミ」の仲間らしい丸い葉と細かい白い花をもつ山地の樹木です。ただし、花は「ガクウツギ」や「ヤマアジサイ」のように、細かい両性花...
野山の植物

エチゴキジムシロ

エチゴキジムシロ (バラ科キジムシロ属)【越後雉筵】(Potentilla togasii)「キジムシロ」とほぼ同様ですが、日本海側の多雪地帯に分布し、小葉が大きな3枚+小さな2枚の基本5枚セットになっています。「キジムシロ」と「ミヤマキン...
野山の植物

タカトウダイ

タカトウダイ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【高燈台】(Euphorbia lasiocaula)「トウダイグサ」の仲間でもポピュラーなもので、丘陵地から高原まで、本州以南に幅広く分布します。茎の先端から放射状に小枝を出し、独自の杯状花序...
6月

ムラサキヤシオツツジ

ムラサキヤシオツツジ (ツツジ科ツツジ属)【紫八染躑躅】(Rhododendron albrechtii) 別名:ミヤマツツジ「アカヤシオ」「シロヤシオ」など「ヤシオツツジ」の仲間の中で、本州中部以北(主に日本海側)~北海道の山地に分布し、...
6月

ミヤマニガイチゴ

ミヤマニガイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山苦苺】(学名:Rubus microphyllus var. subcrataegifolius)「ニガイチゴ」の高山型で、東北から近畿にかけての山地や亜高山帯に生える木本です。日当たりのよい草地...
6月

キアゲハ

キアゲハ (アゲハチョウ科)【黄揚羽】(学名 Papilio machaon)「ナミアゲハ」に較べて大柄で、黒線や模様がくっきりして、飛び方も力強い感じのアゲハです。何処にでも居る種類ですが、平地より山地に多く、時には高山の尾根や山頂付近で...
6月

ユキザサ

ユキザサ (キジカクシ科マイヅルソウ属)(旧ユリ科)【雪笹】(Maianthemum japonicum)「アマドコロ」や「ナルコユリ」などの仲間なので、葉姿はよく似た感じがします。ただし、花序は先端につけて細かい白い両性花をたくさん付けま...
6月

ベニシジミ

ベニシジミ (シジミチョウ科)【紅小灰蝶】(学名:Lycaena phlaeas)「ヤマトシジミ」と並んで、街中でも見られるシジミの代表です。食草が「スイバ」や「ヒメスイバ」、「ギシギシ」といった、どこにも見られるタデ科の雑草のため生息には...
山岳の植物

ヒメサユリ

ヒメサユリ (ユリ科ユリ属)【姫小百合】(Lilium rubellum)別名:オトメユリ福島県・新潟県・山形県の県境付近の山地にしか分布しない美しいピンクのユリで、主に南会津、只見、朝日連峰、飯豊連峰などで見られます。関西に分布する「ササ...
野山の植物

ミドリヒメワラビ

ミドリヒメワラビ (シダ植物ヒメシダ科)【緑姫蕨】(学名:Thelypteris viridifrons)明るい色合いで羽状の切れ込みが細かく、羽片がややまばらで、全体に無毛のため、たいへんみずみずしい印象の羊歯です。似た種類もいくつかあり...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】(学名: Atrophaneura alcinous)雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。食草は「ウマノ...
6月

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)【紫小灰蝶】(学名:Narathura japonica)都会周辺でも見ることのできるシジミ類の中で、もっとも綺麗な種類のひとつです。ただし、羽根裏はたいへん地味なので、羽根を立てて閉じている場合はまったく...
9月

ウラナミシジミ

ウラナミシジミ (シジミチョウ科)【裏波小灰蝶】(Lampides boeticus)翅の表は光沢のある青紫で黒褐色の縁取りがあり、端正で綺麗なシジミです。メスは全体に黒っぽく地味ですが、どちらも名の通り羽根の裏面は独特の波模様がとても綺麗...

イカリモンガ

イカリモンガ (イカリモンガ科)【碇紋蛾】(学名:Pterodecta felderi)碇紋の名の通り、イカリの形のオレンジ色の大きな紋をもつ小型の蛾です。蛾といっても完全昼行性で、羽根をたたんで止まるので小型の蝶に見えます。「ベニシジミ」...
タテハチョウ科

リュウキュウアサギマダラ

リュウキュウアサギマダラ (タテハチョウ科リュウキュウアサギマダラ属)【琉球浅葱斑】(学名:Ideopsis similis)その名の通り、琉球に生息するアサギマダラの仲間ですが、「アサギマダラ」とは別属になっています。八重山諸島の小浜島の...
6月

キョウガノコ

キョウガノコ (バラ科シモツケソウ属)【京鹿子】(学名:Filipendula purpurea)「シモツケソウ」とほぼ同じような花ですが、キョウガノコはたいへん古くからの園芸種で、「コシジシモツケソウ」の変種と言われています。日本原産なが...
野山の植物

ノビル

ノビル (ヒガンバナ科ネギ属)【野蒜】(Allium macrostemon)草むらの中にやけに細長い1本の茎が伸び、先端に数個の花序。長ーい茎を辿っていっても葉が見当たらない。元の方に細長く枯れた葉のようなものが絡みついています。調べてみ...
6月

コモチマンネングサ

コモチマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【子持万年草】(学名:Sedum bulbiferum)本州以西に普通に生える在来の雑草ですが、帰化植物の「メキシコマンネングサ」などよりも花がまばらで地味な咲き方です。葉腋に短い葉のよう...
6月

コバノカモメヅル

コバノカモメヅル (APG:キョウチクトウ科カモメヅル属)(旧ガガイモ科)【小葉の鴎蔓】(Vincetoxicum sublanceolatum)ヒトデのような特異な花で、色も質感も独特です。しかしよく見ると同じガガイモ科らしく「クサタチバ...
野山の植物

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】(Euonymus hamiltonianus)材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。秋の紅葉も綺麗で...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】(Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り)遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。花茎がいやにひょろひょろ...
野山の植物

ジャゴケ

ジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【蛇苔】(Conocephalum conicum)沢の、水しぶきや染み出す水をかぶっていうようなところに生える苔で、家の周りなどに生える「ゼニゴケ」に近い仲間。表面のうろこ模様をもって「蛇苔」と称され...
6月

ウメガサソウ

ウメガサソウ (APG:ツツジ科ウメガサソウ属)(イチヤクソウ科)【梅笠草】(学名:Chimaphila japonica)「イチヤクソウ」と同様の時期に咲く、種類的にも花の感じも近い花ですが、なんとこれが草ではなく常緑低木。なるほど、よく...

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】(Aster savatieri)園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄紫の花...
野山の植物

ヒメヨツバムグラ

ヒメヨツバムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【姫四葉葎】(Galium gracilens)似たもののいろいろあるヤエムグラ類の中でも、一番繊細な草です。花もとても小さく、1-2mmぐらいしかありません。全体の基本形は他のヤエムグラ類同様です...
野山の植物

サワハコベ

サワハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【沢繁縷】(学名:Stellaria diversiflora )別名:ツルハコベその名のように、沢の暗く湿ったところにひっそりと咲いていました。ハコベ類によくある、花弁が2裂して10弁に見えるということは...

ヒメウワバミソウ

ヒメウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属)【姫蟒蛇草】(Elatostema japonicum)薄暗い沢の中に、互生で非対称な特徴的な葉が目立ちます。小さな薄黄色のもやもやが空中に浮いたような花が並んでいます。「ミズ」と呼ばれ山菜とし...
野山の植物

アマクサシダ

アマクサシダ (シダ植物イノモトソウ科)【天草羊歯】(Pteris dispar)羽片の下側だけに小羽片が生え非対称になっている、鳥の羽根のような不思議な形です。必ずこうなる訳でもないようで、普通に左右対称になる個体もあるようです。独特の形...
野山の植物

ホシザキイナモリソウ

ホシザキイナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【星咲稲森草】(Pseudopyxis depressa f. angustiloba)「イナモリソウ」の変種とされ、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。...

イナモリソウ

イナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【稲森草】(Pseudopyxis depressa)高尾山の尾根道沿いの路傍のやや崩れかけた土手や、沢沿いの道端斜面に点々と咲く、あまり派手ではないが綺麗な花です。花の縁がうす紅色やうす赤紫に染まり...

セッコク

セッコク (ラン科セッコク属)【石斛】(Dendrobium moniliforme)高尾山名物、セッコクの花を、見に行ってきました。渋好みの蘭なので江戸時代より古典園芸植物としても栽培された歴史をもちますが、一時のブームで各地で乱獲され野...
野山の植物

シロバナコバノタツナミソウ

シロバナコバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【白花小葉立浪】(Scutellaria indica var. parvifolia f. alba)「コバノタツナミソウ」の白花ですが、花色以外は普通の「コバノタツナミソウ」と同じよう...