分類別

野山の植物

カエデドコロ

カエデドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【楓野老】(Dioscorea quinquelobata)関東地方以西の温暖地に分布する、ヤマイモの仲間のツル植物です。雌雄異株で、根茎はアク抜きすれば食べられます。互生の葉が掌状に5-7裂となる...
野山の植物

イワヘゴ

イワヘゴ (シダ植物オシダ科)(Dryopteris atrata)関東地方以西の低山や山地の林床などに生える常緑の羊歯です。葉身は1mぐらいにまで伸び、障害物など無ければ放射状に生育します。羽片は20~30対つき、ソーラスは羽片全面に散在...
山岳の植物

オオバセンキュウ

オオバセンキュウ (セリ科シシウド属)【大葉川笈】(Angelica genuflexa)シシウド属の似たもの兄弟のひとつで分類は悩みのタネです。花の総花序の下に総苞片が無く、小花序の下はヒゲ状の小総苞片があります。また、小葉が他のセンキュ...
9月

イタドリ

イタドリ (タデ科ソバカズラ属)【痛取、虎杖】(Fallopia japonica) スカンポ大型のタデ科雑草の代表のようなもので、全国の山野に自生します。山菜として食用にもされますが、シュウ酸を含むのでアク抜きを充分せずに大量に食べると毒...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】(Carpesium abrotanoides)横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。茎は地面から直立して生え、...
9月

イセハナビ

イセハナビ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【伊勢花火】(Strobilanthes japonica)東南アジア原産で、園芸植物として観賞用に中国経由で渡来した花です。現在では関西や九州の各地で野生化している帰化植物です。庭園に導入されたた...
9月

マツバラン

マツバラン (シダ植物マツバラン科)【松葉蘭】(Psilotum nudum)  別名:ホウキランシダ類の中でも特殊な原始的種類で、「マツバラン目マツバラン科マツバラン属マツバラン」と、何と日本に一目一科一属一種だけの特殊植物。茎だけで、根...
9月

スイフヨウ

スイフヨウ (アオイ科フヨウ属)【酔芙蓉】(Hibiscus mutabilis cv. Versicolor)「フヨウ」の八重咲き園芸品種で、花の色が白から赤に変化するのを、酔って赤くなることに例えた名前です。朝咲き始めたときは白で、夕方...
9月

バショウ

バショウ (バショウ科バショウ属)【芭蕉】(学名:Musa basjoo)英名「ジャパニーズ・バナナ」というらしく、古くから日本でも庭園などに栽培されて琉球では繊維をとって布を作っています。原産地は中国と言われているのですが、イマイチはっき...
9月

コボタンヅル

コボタンヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【小牡丹蔓】(Clematis apiifolia var. biternata)「ボタンヅル」の変種で、葉が2回3出複葉であることが異なります。(ボタンヅルは1回3出複葉)「センニンソウ」とよく...
9月

シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ (タデ科イヌタデ属)【白花桜蓼】(Persicaria japonica)「サクラタデ」の白花というだけかと思っていましたが、別種の花です。比べると個々の花が小さく、花序もややまばらで弱々しい感じがします。雌雄異株なので...
野山の植物

メヤブマオ

メヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【雌薮苧麻】(Boehmeria platanifolia)「ヤブマオ」「アカソ」「メヤブマオ」は、たいへん良く似ていて変異もあるので見分けが難しい場合があります。特にこのメヤブマオは、ヤブマオとアカソの...
野山の植物

シュウブンソウ

シュウブンソウ (キク科シオン属)【秋分草】(Aster verticillatus)地面から数十センチ伸びた茎から横にひょろひょろと長い枝茎を出し、その葉腋にたいへん小さな花を並べて咲かせます。ぱっと見に、なんの花か見当がつきません。しか...
野山の植物

トラノオスズカケ

トラノオスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【虎尾鈴懸】(Veronicastrum axillare)「スズカケソウ」の仲間で、同じようにツル状の茎に花序をつけますが、スズカケソウと違い、花序が円錐形となり、花の色も紫...
高山植物

ミヤマオトコヨモギ

ミヤマオトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【深山男蓬】(Artemisia pedunculosa)亜高山から高山帯の岩礫地に生える、小型の山地性ヨモギですが、単に「オトコヨモギ」の高山型というより全く別の種類のようです。本州の中部地方から関東...
至仏山

ヒメシャジン

ヒメシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【姫沙参】(Adenophora nikoensis)学名上、「ミヤマシャジン」の母種となる高山植物です。分布が東北地方南部~中部地方と狭く、八ヶ岳や南アルプス、富士山などフォッサマグナ要素のよ...
9月

ノシラン

ノシラン (APG:キジカクシ科ジャノヒゲ属)(ユリ科)【熨斗蘭】(学名:Ophiopogon jaburan)「ジャノヒゲ」や「オオバジャノヒゲ」をうんと大きくしたような草で、「ラン」ではありません。日本では関東、東海地方以西の分布で、海...
9月

ツルダシアオイ

ツルダシアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【蔓出葵】(Asarum fauriei var. stoloniferum) 別名:ソノウサイシン【園生細辛】「ミチノクサイシン」の変種といわれるカンアオイですが、古くから庭園などに植えられ...
野山の植物

カラスビシャク

カラスビシャク (サトイモ科ハンゲ属)【烏柄杓】(学名:Pinellia ternata)全国の低地や人里、畑や路傍に自生しますが、中国から古くに人為的に持ち込まれた史前帰化植物と考えられているようです。サトイモ科独特の「仏炎苞」がたいへん...
9月

オクモミジハグマ

オクモミジハグマ (キク科モミジハグマ属)【奥紅葉白熊】(Ainsliaea acerifolia var. subapoda)関西中心の「モミジハグマ」の変種で、山地の樹林下に生えますがモミジのような葉はモミジハグマよりも切れ込みが浅くな...
野山の植物

シラカンバ

シラカンバ (カバノキ科カバノキ属)【白樺】(Betula platyphylla) シラカバ温帯から亜寒帯地方に分布する樹木であり、本州中部では高原の樹木の代表のようになっています。さらに高度の高いところでは同属の「ダケカンバ」に入れ代わ...
野山の植物

メイゲツソウ

メイゲツソウ (タデ科ソバカズラ属)【明月草】(Fallopia japonica var. japonica f. colorans) 別名:ベニイタドリ「イタドリ」の高山型品種で赤い花をつけるものをベニイタドリと称し、とくに明月草と名付...
山岳の植物

イワアカバナ

イワアカバナ (アカバナ科アカバナ属)【岩赤花】(Epilobium amurense subsp. cephalostigma)アカバナ属の花も意外と種類があり、日本に12種といわれています。その中で、花の雌しべ柱頭が球状なのがイワアカバ...
9月

ワレモコウ

ワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【吾亦紅】(Sanguisorba officinalis)全国の野山の草地や高原にポピュラーな花で、夏から秋の気配を感じさせる存在ですね。誰でも知っていながら、実際にはどういう花の構造か理解していないこと...

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ (キク科アザミ属)【八高嶺薊】(Cirsium yatsualpicola)八ヶ岳連峰の亜高山帯と高山帯の草地に生え、八ヶ岳全域に分布するが北部に多いそうです。中型の頭花が点頭(俯向いて咲く)するアザミで、8−9列の総苞片...
野山の植物

ナガミノツルケマン

ナガミノツルケマン (ケシ科キケマン属)【長実蔓華鬘】(Corydalis raddeana) (ナガミノツルキケマン)夏の終わりから秋に山地に咲くキケマンで、花はまばらで、草姿も細く弱々しい感じです。「キケマン」や「ミヤマキケマン」のよう...
山岳の植物

ハナイカリ

ハナイカリ (リンドウ科ハナイカリ属)【花碇】(学名:Halenia corniculata)山地から亜高山帯の林縁や草地に生える小型の草です。出始めは小さく、花も黄緑色で一見「キソチドリ」や「クモキリソウ」などの黄緑色のランかと思います。...
9月

ゴマナ

ゴマナ (キク科シオン属)【胡麻菜】(Aster glehnii var. hondoensis)高原や湿地に秋の気配を告げる、野菊の仲間です。「シラヤマギク」などにちょっと似ていますが、こちらは花がどっさり咲きます。田畑わきなどにも生える...
山岳の植物

シロバナウツボグサ

シロバナウツボグサ (シソ科ウツボグサ属)【白花靫草】(Prunella vulgaris subsp. asiatica f. leucocephala)「ウツボグサ」は、紫色の花をつけますが、その白花品種です。山野から高原の草地や湿地に...
山岳の植物

ミヤマモジズリ

ミヤマモジズリ (ラン科ミヤマモジズリ属)【深山捩摺】(Neottianthe cucullata)山地や亜高山の樹林下に咲く、ぱっと見に「ネジバナ」に似た小さな蘭です。ネジバナの別名「モジズリ」の名を冠されていますが、全く別属でむしろチド...
10月

エゾリンドウ

エゾリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【蝦夷竜胆】(Gentiana triflora var. japonica)北海道から本州近畿以北にかけて山地から亜高山の湿地帯や草原に生育するリンドウ。花は茎先と葉腋に数段に重なるようにつきます。類...
6月

コバノイチヤクソウ

コバノイチヤクソウ (ツツジ科イチヤクソウ属)(旧イチヤクソウ科)【小葉の一薬草】(Pyrola alpina)低地の「イチヤクソウ」よりもやや小型で、亜高山の針葉樹林の苔むしたところに多い種類です。同様に亜高山にかけて生える「マルバノイチ...
山岳の植物

シャクジョウソウ

シャクジョウソウ (APG:ツツジ科シャクジョウソウ属)(旧イチヤクソウ科)【錫杖草】(Monotropa hypopithys)おなじみの「ギンリョウソウ」とよく似ていますが、花期が7-8月と遅く、花が下向きで色がベージュ色です。ギンリョ...

ホツツジ

ホツツジ (ツツジ科ホツツジ属)【穂躑躅】(Tripetaleia paniculata)日本固有種で、北海道南部から九州までの山地に生育する低木。ホツツジ属という独自の属で、この属には「ミヤマホツツジ」と2種しかありません。花のつくりが面...
野山の植物

ミヤマヤブタバコ

ミヤマヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【深山藪煙草】(Carpesium triste)「ガンクビソウ」の仲間で、似たような花ですがもっと小さく、個々の花には総苞片が後光のように放射状について、葉腋に段々につきます。茎や葉には毛が多く、...
9月

ノダケ

ノダケ (セリ科シシウド属)【野竹】(Angelica decursiva)数多く存在するシシウド類の中でも異端児です。普通ほとんどの種類で白色の花は、独特のチョコレート色です。個々の小花の雄しべが展開すると白い雄しべとのコントラストが目立...
9月

テバコモミジガサ

テバコモミジガサ (キク科コウモリソウ属)【手箱紅葉傘】(Parasenecio tebakoensis)「モミジガサ」とほぼ同じですが、サイズが明らかに小さく、おおむね背が50cm以下で葉が子供の掌ぐらいの大きさです。大きさ以外に明らかに...
6月

ミゾホオズキ

ミゾホオズキ (ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)(旧ゴマノハグサ科)【溝酸漿】(Mimulus nepalensis)全国の低山の水流わきや湿地に生える小さな草ですが、花は山吹色で整った姿なので目を引きます。ホオズキとは全く関係ない種類ですが...

ウイキョウ

ウイキョウ (セリ科ウイキョウ属)【茴香】(Foeniculum vulgare)胃の消化促進効果をもつ漢方薬や生薬として使われる、料理のスパイスに使われる「フェンネル」もこれの種子です。太田胃散や仁丹にも入っています。地中海原産の植物で、...
野山の植物

カワラサイコ

カワラサイコ (バラ科キジムシロ属)【河原柴胡】(Potentilla chinensis)日当たりのよい河原や砂礫地に生える草で、独特の細かい羽状複葉の葉が特徴的です。葉だけ見るとキジムシロ属とは思えませんが、花を見ればキジムシロ的です。...