ヒガシニホントカゲ (爬虫綱有鱗目トカゲ科)【東日本蜥蜴】
(Plestiodon finitimus)
いわゆる普通のトカゲです。
幼い個体では尻尾がメタリックブルーで体の縦縞がくっきりしていますが、大人になると全体が茶色くなります。
遠目には「カナヘビ」と似た感じになりますが、大人でも全身に光沢が強く鱗が滑らかでつるつるしているので、よく見れば全く違います。
トカゲの尻尾切りというくらいで、目立つブルーの尻尾を天敵に襲われると自分で切り離して(自切)、その隙に逃げます。
昔は東京の区部でも身近だったのがだいぶ減ってしまったようですが、何と千葉県では絶滅危惧I種相当となっているようです。
いわゆる普通のトカゲは、みな「ニホントカゲ」でよいものと思っていたら、何といつの間にか3種に分かれていてびっくり。
2012年に、遺伝子解析と詳細な見直しがなされ、関東地方や東日本のものを「ヒガシニホントカゲ」、西日本のものを「ニホントカゲ」、伊豆半島や伊豆諸島のものを「オカダトカゲ」と分けられたようです。
鱗のパターンを詳細に比較しないと、見た目では判らないようですが、変種や亜種ではなく別種扱いとなっています。
東西の分布の境目は琵琶湖から和歌山の中央構造線にかけてとなっていますが、境界区域あたりでは交雑とかないのでしょうか?