ホシホウジャク (スズメガ科)【星蜂雀】
(Macroglossum pyrrhosticta)
夏の天気のよい日向で、花から花へとホバリングしながら吸蜜して飛び回る、蜂のようなハチドリのような蛾です。
同じような生態の「オオスカシバ」に似ていますが、オオスカシバは羽根に鱗粉が無く透明なのに対して、ホウジャクは普通に鱗粉のある羽根です。
デルタ翼のような三角形の羽根を収めて止まっている姿は、毛むくじゃらのスズメガそのものです。
しかし、ホバリング時など、あまりに羽ばたきが早いので羽根が透明な感じがしてしまいます。
この写真のシャッタースピードは、1/500となっていますが完全にぶれて羽根が写っていません。
おそらく1/1000以上でないと羽根を止めて撮すことはできないようです。
一説によると、最高飛行速度は50kmに達するそうなので凄い飛翔能力です。
ホバリングしながら吸蜜するときは、自分の体の長さほどもあるストローを伸ばしています。
幼虫の食草は「ヘクソカズラ」だそうです。