野山の植物

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コマツカサススキ

コマツカサススキ (カヤツリグサ科クロアブラガヤ属)【小松毬薄】(Scirpus fuirenoides) 別名:タマススキ低地の湿地や溜池、自然度の高い休耕田などに生え、秋に10-25個ほどの小穂の集団をつけます。花序をマツカサと見なして...
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ハチオウジアザミ

ハチオウジアザミ (キク科アザミ属)【八王子薊】(Cirsium tamastoloniferum)2012年に新種として発表されたばかりの、八王子市内原産の地域固有種のアザミです。多摩丘陵には、低い丘陵地に入り組んだ谷(谷戸)がたくさんあ...
9月

ツルニンジン

ツルニンジン (キキョウ科ツルニンジン属)【蔓人参】(Codonopsis lanceolata) 別名:ジイソブ低山の林下に生えるツル植物で、釣り鐘状の大きな花を下向きにつけます。花は白緑色で、内部には紫褐色の斑があります。内部には3裂し...
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アメリカタカサブロウ

アメリカタカサブロウ (キク科タカサブロウ属)【亜米利加高三郎】(Eclipta alba) 1981年に発見されたという新しい帰化種で熱帯アメリカ原産。在来種の「タカサブロウ(モトタカサブロウ)」も史前帰化植物ではないかと言われていますが...
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オオイヌタデ

オオイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【大犬蓼】(Persicaria lapathifolia var. lapathifolia)全国の河原や路傍、荒れ地に生えるタデで、まさに「イヌタデ」を大きくしたような姿。やや湿気のあるような場所に生え...
9月

オオニシキソウ

オオニシキソウ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【大錦草】(Euphorbia nutans)北アメリカ原産の帰化植物で、河原や荒れ地、路傍や畑などに、主に関東以西に広く自生しています。「コニシキソウ」や「ニシキソウ」に似ていますがずっと大...
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ミズトラノオ

ミズトラノオ (シソ科ミズトラノオ属)【水虎の尾】(Pogostemon yatabeanus)輪生する細い葉が印象的な、湿地性の草です。横に這う地下茎で増えるため環境のよい自生地では群生するようです。茎先に花穂をつけ、開花時には赤紫の花が...
9月

ホソバツルノゲイトウ

ホソバツルノゲイトウ (ヒユ科ツルノゲイトウ属)【細葉蔓野鶏頭】(Alternanthera denticulata)渡良瀬遊水地の谷中湖畔にたくさん生えていた謎の植物。形は「シロネ」の類に似ていますが、シソ科特有の角型茎ではなく丸く無毛。...
9月

ベンケイソウ

ベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【弁慶草】(Hylotelephium erythrostictum) 別名:コベンケイソウベンケイソウ科の植物は、昔から各種の多肉植物として園芸対象とされてきたため、園芸品種や外来種が...
9月

イシミカワ

イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】(Persicaria perfoliata)「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら伸び、...
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ワタラセツリフネソウ

ワタラセツリフネソウ (ツリフネソウ科ツリフネソウ属)【渡良瀬釣舟草】(Impatiens ohwadae)渡良瀬遊水地で何とごく最近2005年に新種と認定されたツリフネソウ。普通の「ツリフネソウ」とほぼ同じだったため、それまで同一種として...
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アゼオトギリ

アゼオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【畦弟切】(Hypericum oliganthum)小型で湿地に生えるオトギリソウですが、低地の湿地原野が激減ているため各地で希少種となっています。花は1cmほどで、わりあい細身の花弁です。葉...
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オトコヨモギ

オトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【男蓬】(Artemisia japonica)全国の日当たりの良い山地や丘陵地に生え、普通の「ヨモギ」よりもやや山地性のようです。全体にほとんど毛が無く、円錐花序の細かい花はヨモギよりも丸っこく花柄があり、...
9月

ナンブアザミ

ナンブアザミ (キク科アザミ属)【南部薊】(Cirsium tonense var. tonense)東北地方で最も普通のアザミで、関東から中部にかけ広く分布します。「トネアザミ」の母種とされる近い仲間で、関東や中部ではトネアザミより寒冷地...
9月

ミツバベンケイソウ

ミツバベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【三葉弁慶草】(Hylotelephium verticillatum)全国の山地の林縁や岩礫地、渓流沿いなどに生育する多肉系の草で、厚手の葉が3輪生となっています。ただし、茎上部...
6月

キクイモモドキ

キクイモモドキ (キク科キクイモモドキ属)【菊芋擬】(Heliopsis helianthoides)北米原産で明治時代中期に観賞用として導入され、一部野生化した帰化植物です。「キクイモ」に似て非なる花なので「モドキ」ですが、似て非なるもの...
9月

ツユクサ

ツユクサ (ツユクサ科ツユクサ属)【露草】(Commelina communis)全国の道端や空き地、畑などで普通に見られる雑草ですが、ユニークで可愛いので万人に親しまれる花ですね。鮮やかな青紫の花色と独特の形、早朝に咲いて午後にはしぼむ儚...
9月

ネコハギ

ネコハギ (マメ科ハギ属)【猫萩】(Lespedeza pilosa)ハギの仲間の中でも小型で、地面を這うように生育します。花も小型で、「マキエハギ」のように白花に紫の斑紋が入ります。葉や茎が柔らかな毛で覆われ、手触りから猫の名が付けられた...
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シロバナヤマハギ

シロバナヤマハギ  (マメ科ハギ属)【白花山萩】(Lespedeza bicolor f. albiflora)「ヤマハギ」の白花品種です。普通のヤマハギに比べて枝が横に伸びしなり気味になるようです。天然自生でも稀に見られるようです。【Yo...
9月

マルバハギ

マルバハギ (マメ科ハギ属)【丸葉萩】(Lespedeza cyrtobotrya) 別名:ミヤマハギ本州から九州にかけ幅広く分布する普通種のハギです。葉が丸く、先端がややくぼむことが多いようです。よく似た「ヤマハギ」とそっくりですが、花序...
9月

ハチジョウアザミ

ハチジョウアザミ (キク科アザミ属)【八丈薊】(Cirsium hachijoense)伊豆諸島の常緑樹林の林内や林縁に生え、大きな頭花を咲かせる伊豆諸島固有種のアザミ。伊豆大島から八丈青ケ島まで分布し、島の植物と言っても海岸性というわけで...
9月

キクイモ

キクイモ  (キク科ヒマワリ属)【菊芋】(Helianthus tuberosus)北米原産のヒマワリ属でヒマワリそっくりの花が何故「イモ」かというと、「キクイモ」の根が芋のような根塊になり、家畜の飼料として使えることからだそうです。江戸時...
9月

ママコノシリヌグイ

ママコノシリヌグイ (タデ科イヌタデ属)【継子の尻拭い】(Persicaria senticosa) 別名:トゲソバ秋に湿地や田んぼの周辺に咲くタデの仲間は、「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」など何種もありますが、これは茎に下向きの棘があ...
9月

ベニバナサワギキョウ

ベニバナサワギキョウ (キキョウ科ミゾカクシ属)【紅花沢桔梗】(Lobelia cardinalis)北アメリカ原産の、別名「アメリカサワギキョウ」で、湿地や沼地などに自生するもので、園芸品種の母種ともなっています。「宿根ロベリア」の名前で...
6月

ミゾカクシ

ミゾカクシ (キキョウ科ミゾカクシ属)【溝隠】(Lobelia chinensis)いわゆる水田雑草で、畦の溝を隠すほど繁茂するという意味の名前でしょう。花の形がたいへん独特で、唇弁の変形なのですが5枚の花弁が一方向に咲いているという形とな...
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ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ (キク科ムカシヨモギ属)【姫昔蓬】(Erigeron canadensis)荒れ地や野原、路傍に生える雑草で、直立して生え、伸びると上部で広く分岐して多くの小さな花をつけます。頭花は筒状花のまわりに白い舌状花が並び、細い総...
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ヤマクルマバナ

ヤマクルマバナ (シソ科トウバナ属)【山車花】(Clinopodium chinense subsp. glabrescens)別名:エゾクルマバナ全国の山地や林縁に生え、「クルマバナ」と同様に輪生の花序を段々につけますが萼筒が紫紅色になら...
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イヌヌマトラノオ

イヌヌマトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【犬沼虎の尾】(Lysimachia x pilophora)「オカトラノオ」と「ヌマトラノオ」の自然交雑種で、最近各地にたいへん増えているようです。両者の特徴を兼ね備えていて、しかも交雑種だ...
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ヒキヨモギ

ヒキヨモギ (ハマウツボ科ヒキヨモギ属)【引蓬】(Siphonostegia chinensis)「ヨモギ」という名がついていますがヨモギとは全く関係なく、ハマウツボ科の半寄生植物です。因みにヨモギの名は、葉の形が似ているからということのよ...
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ヒメガマ

ヒメガマ (ガマ科ガマ属)【姫蒲】(Typha domingensis)全国の沼や溜池、水路などに生え、深い水深まで生育します。蒲の穂となる太い雌花花序とその上にある雄花花序との間が、数センチ離れてつくのが特徴のようです。「ヒメ」といっても...
9月

メマツヨイグサ

メマツヨイグサ (アカバナ科マツヨイグサ属)【雌待宵草】(Oenothera biennis)マツヨイグサ属は全てアメリカ大陸原産で、メマツヨイグサは明治時代に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物です。この仲間の黄花の種類の中で一番普通に見ら...
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ミズオトギリ

ミズオトギリ (オトギリソウ科ミズオトギリ属)【水弟切】(Triadenum japonicum)全国の湿地や沼地などに生える小型の草で、日本のオトギリソウ類で唯一黄色くない花。茎先と葉腋に小さな淡紅色の5弁花をつけます。雄しべは3本1セッ...
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コウゾリナ

コウゾリナ (キク科コウゾリナ属)【剃刀菜】(Picris hieracioides subsp. japonica)夏場にタンポポのような黄色い頭花をつけ、葉は細長いヘラ型で波状の鋸歯があります。全国の山野や草原に立ち上がって伸び、全体に...
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キセワタ

キセワタ (シソ科メハジキ属)【着せ綿】(Leonurus macranthus)メハジキ属ということで「メハジキ」に似ていますが、むしろ全体の印象は「オドリコソウ」に似た感じがします。毛深い茎は四角形で、唇状の花が段々に輪生します。下唇弁...
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セリ

セリ (セリ科セリ属)【芹】(Oenanthe javanica)春の七草でおなじみの芹は、日本全国に分布し沢沿いの泥地や休耕田、湿地などに茂ります。たいへん細かい花は雄性先熟で、雄性期には飛び出した雄しべが目立ちます。春先の山菜として七草...
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ムニンノボタン

ムニンノボタン (ノボタン科ノボタン属)【無人野牡丹】(Melastoma tetramerum)4弁の白い花を咲かせる小笠原諸島の父島の固有種で、極めて少数しか残っておらず、一時は最後の一株となっていました。植物園などで人為増殖して植え戻...
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ダイサギソウ

ダイサギソウ (ラン科ミズトンボ属)【大鷺草】(Habenaria dentata)関東以南の太平洋側、四国、九州、奄美に分布する地上性のランで、「サギソウ」より大型で力強い感じの種類です。日当たりのよい林縁や山野に咲き目立つので園芸採取に...
9月

ガガイモ

ガガイモ (キョウチクトウ科イケマ属)(ガガイモ科)【鏡芋、蘿藦】(Metaplexis japonica)モフモフ感のある5弁の花を咲かせ、全国の日当たりのよい野原などに生え、田畑まわりの雑草としても広く生育するつる植物です。花は白から赤...
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ツルフジバカマ

ツルフジバカマ (マメ科ソラマメ属)【蔓藤袴】(Vicia amoena)全国の山野に生える豆の花で、「クサフジ」に似ていますが、クサフジの終わった8月ごろから秋に咲き、花がやや大きめでやや赤めな印象です。小葉が5-8対(10-16枚)とク...
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オオヒナノウスツボ

オオヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)【大雛の臼壷】(Scrophularia kakudensis)名前の通り「ヒナノウスツボ」の大きいやつで、一般的な解説では高さ1mになるとありますが、これは背丈以上ぐらいありました(18...