野山の植物

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オオシマザクラ

オオシマザクラ (バラ科サクラ属)【大島桜】(Prunus speciosa)伊豆大島をはじめ、伊豆半島、房総南部などに自生する、日本の野生サクラ固有種のひとつで、大型の一重の白い花を咲かせ、花期には緑の葉も同時に出ます。萼片はスリムで大型...
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ゴキヅル

ゴキヅル (ウリ科ゴキヅル属)【合器蔓】(Actinostemma tenerum)日当たりの良い水辺に生えるつる草です。巻きひげで他の植物や構造物に這い上がり、雌雄別花をつけます。雄花は、ごちゃごちゃした感じで総状につき、雌花はその基部に...
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ヤマザクラ

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)【山桜】(Cerasus jamasakura)関東以南に分布する、日本古来の野生サクラで、江戸時代以前に愛でられた桜はほとんど本種です。学名にもヤマザクラの字が使われています。白い花が咲くのと同時に赤っぽい若...
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エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属)(Styrax japonicus)雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。5裂の星型の花は、その...
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コセンダングサ

コセンダングサ (キク科センダングサ属)【小栴壇草】(Bidens pilosa)熱帯アメリカ原産の帰化植物で、日本では主に関東以西の各地に帰化しています。「センダングサ」をはじめとするセンダングサ属の中で一番多く見られる雑草で、花は筒状花...
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センダングサ

センダングサ (キク科センダングサ属)【栴壇草】(Bidens biternata)「コセンダングサ」や「アメリカセンダングサ」など、多くの類似の帰化植物がある中で、これが在来種の元祖センダングサ。とはいえ、これももともとは古い時代の帰化植...
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マイヅルテンナンショウ

マイヅルテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【舞鶴天南星】(Arisaema heterophyllum)テンナンショウの仲間は分類が難しく種類もやたらと存在するのですが、低湿地地帯を好んで生える種類は意外と少ないようです。低地の...
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オオアキギリ

オオアキギリ (シソ科アキギリ属)【大秋桐】(Salvia glabrescens f. robusta)北陸の富山・石川に多く分布し「アキギリ」の品種とされるもので、全体に大柄で葉が幅広いものとされています。しかし、現在では分類学上区別し...
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サキシマフヨウ

サキシマフヨウ (アオイ科フヨウ属)【先島芙蓉】(Hibiscus makinoi)秋から冬にかけて咲く、南方系の「フヨウ」です。鹿児島県西部の島から琉球諸島、台湾にかけ分布します。「先島」の名の通り、八重山諸島に多いようですが、西表島など...
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ヒメクグ

ヒメクグ (カヤツリグサ科ヒメクグ属)【姫莎草】(Cyperus brevifolius var. leiolepis)田んぼの畦に、丸いくす玉のような穂をひとつ付けた小さな草です。多くのカヤツリグサ科同様、花茎が三角断面で、花穂の下に3枚...
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ヤナギタデ

ヤナギタデ (タデ科イヌタデ属)【柳蓼】(Persicaria hydropiper) 別名:マタデ、ホンタデ「蓼食う虫も好きずき」という蓼は、このタデのことで、葉がたいへん辛いことからきています。ごく類似の「ボントクタデ」との区別は葉を齧...
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コナギ

コナギ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【小菜葱】(Monochoria vaginalis)日本全国に分布するいわゆる水田雑草ですが、除草剤などの影響で一般に少なくなってきています。同属の「ミズアオイ」に似ていますが、花が立ち上がらず茎も斜上...
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イヌヤマハッカ

イヌヤマハッカ (シソ科ヤマハッカ属)【犬山薄荷】(Isodon umbrosus)「ヤマハッカ」の花の斑紋を無地にして、総状花序的に多数つけたような花です。関東地方西南部~中部地方東南部という狭い分布域で、「コウシンヤマハッカ」に似ていま...
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ナガバジャノヒゲ

ナガバジャノヒゲ (キジカクシ科ジャノヒゲ属)【長葉蛇の髭】(Ophiopogon japonicus var. umbrosus)「ジャノヒゲ」の変種で、葉が長く30-40cm以上になります。3mmぐらいの葉の幅や、白から薄い淡紫色の花序...
6月

ネムノキ

ネムノキ (マメ科ネムノキ属)【合歓木】(Albizia julibrissin)独特の2回偶数羽状複葉の葉が特徴的で、類似の「オジギソウ」などと同様、就眠活動を行います。美しい淡紅色の独特の花は、長い雄しべの集合体です。荒れ地に進出する先...
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カラタチバナ

カラタチバナ (サクラソウ科ヤブコウジ属)【唐橘】(Ardisia crispa) 別名:【百両】同属のマンリョウ(万両)などに対して、百両(ヒャクリョウ)と呼ばれる縁起物赤い実シリーズ。東北南部以西の常緑樹の林下に自生する低木でせいぜい1...
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イヌガラシ

イヌガラシ (アブラナ科イヌガラシ属)【犬芥子】(Rorippa indica)「イヌ」の名がつくということは何らかの「悪口」ですが、これの場合「カラシナ」に似ているが役に立たないという意味のようです。「イヌナズナ」と同じですね。ロゼットで...
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トキホコリ

トキホコリ (イラクサ科ウワバミソウ属)【時繁】(Elatostema densiflorum)関東以北から北海道西南部にかけて分布し、低地の湿った場所に生える「ウワバミソウ」の仲間。ウワバミソウ似の非対称な葉は、さらに曲がった独特の形で丸...
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ミヤマイラクサ

ミヤマイラクサ (イラクサ科ムカゴイラクサ属)【深山刺草】(Laportea cuspidata)山中の湿った林内や沢沿いに生育し、葉や茎、花茎にまである細かい棘で悪名高い草です。全草に細かい刺毛があり、しかもヒスタミンを含んでいるため不用...
6月

シロバナクサナギオゴケ

シロバナクサナギオゴケ (キョウチクトウ科カモメヅル属)【白花草薙尾苔】(Vincetoxicum katoi f. albescens)東海地方や四国の山地の林下に生育し淡紫色の花をつける「クサナギオゴケ」の白花品種です。白花といっても純...
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チヂミザサ

チヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【縮み笹】(Oplismenus undulatifolius) 別名:コチヂミザサ(Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. japonicus)全...
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ニシキハギ

ニシキハギ (マメ科ハギ属)【錦萩】(Lespedeza thunbergii subsp. thunbergii 'Nipponica')中部以西の山地に自生する「ビッチュウヤマハギ」を基にした園芸品種で、庭園などに広く植えられています。...
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オトギリソウ

オトギリソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【弟切草】(Hypericum erectum)全国の低山から亜高山の日当たりのよい草地に生育葉にも花弁や萼片にも、多数の細かい黒点を生じます。多くの薬効をもつ薬草として昔から知られており、「弟...
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コマツカサススキ

コマツカサススキ (カヤツリグサ科クロアブラガヤ属)【小松毬薄】(Scirpus fuirenoides) 別名:タマススキ低地の湿地や溜池、自然度の高い休耕田などに生え、秋に10-25個ほどの小穂の集団をつけます。花序をマツカサと見なして...
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ハチオウジアザミ

ハチオウジアザミ (キク科アザミ属)【八王子薊】(Cirsium tamastoloniferum)2012年に新種として発表されたばかりの、八王子市内原産の地域固有種のアザミです。多摩丘陵には、低い丘陵地に入り組んだ谷(谷戸)がたくさんあ...
9月

ツルニンジン

ツルニンジン (キキョウ科ツルニンジン属)【蔓人参】(Codonopsis lanceolata) 別名:ジイソブ低山の林下に生えるツル植物で、釣り鐘状の大きな花を下向きにつけます。花は白緑色で、内部には紫褐色の斑があります。内部には3裂し...
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アメリカタカサブロウ

アメリカタカサブロウ (キク科タカサブロウ属)【亜米利加高三郎】(Eclipta alba) 1981年に発見されたという新しい帰化種で熱帯アメリカ原産。在来種の「タカサブロウ(モトタカサブロウ)」も史前帰化植物ではないかと言われていますが...
9月

オオイヌタデ

オオイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【大犬蓼】(Persicaria lapathifolia var. lapathifolia)全国の河原や路傍、荒れ地に生えるタデで、まさに「イヌタデ」を大きくしたような姿。やや湿気のあるような場所に生え...
9月

オオニシキソウ

オオニシキソウ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【大錦草】(Euphorbia nutans)北アメリカ原産の帰化植物で、河原や荒れ地、路傍や畑などに、主に関東以西に広く自生しています。「コニシキソウ」や「ニシキソウ」に似ていますがずっと大...
9月

ミズトラノオ

ミズトラノオ (シソ科ミズトラノオ属)【水虎の尾】(Pogostemon yatabeanus)輪生する細い葉が印象的な、湿地性の草です。横に這う地下茎で増えるため環境のよい自生地では群生するようです。茎先に花穂をつけ、開花時には赤紫の花が...
9月

ホソバツルノゲイトウ

ホソバツルノゲイトウ (ヒユ科ツルノゲイトウ属)【細葉蔓野鶏頭】(Alternanthera denticulata)渡良瀬遊水地の谷中湖畔にたくさん生えていた謎の植物。形は「シロネ」の類に似ていますが、シソ科特有の角型茎ではなく丸く無毛。...
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ベンケイソウ

ベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【弁慶草】(Hylotelephium erythrostictum) 別名:コベンケイソウベンケイソウ科の植物は、昔から各種の多肉植物として園芸対象とされてきたため、園芸品種や外来種が...
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イシミカワ

イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】(Persicaria perfoliata)「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら伸び、...
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ワタラセツリフネソウ

ワタラセツリフネソウ (ツリフネソウ科ツリフネソウ属)【渡良瀬釣舟草】(Impatiens ohwadae)渡良瀬遊水地で何とごく最近2005年に新種と認定されたツリフネソウ。普通の「ツリフネソウ」とほぼ同じだったため、それまで同一種として...
9月

アゼオトギリ

アゼオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【畦弟切】(Hypericum oliganthum)小型で湿地に生えるオトギリソウですが、低地の湿地原野が激減ているため各地で希少種となっています。花は1cmほどで、わりあい細身の花弁です。葉...
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オトコヨモギ

オトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【男蓬】(Artemisia japonica)全国の日当たりの良い山地や丘陵地に生え、普通の「ヨモギ」よりもやや山地性のようです。全体にほとんど毛が無く、円錐花序の細かい花はヨモギよりも丸っこく花柄があり、...
9月

ナンブアザミ

ナンブアザミ (キク科アザミ属)【南部薊】(Cirsium tonense var. tonense)東北地方で最も普通のアザミで、関東から中部にかけ広く分布します。「トネアザミ」の母種とされる近い仲間で、関東や中部ではトネアザミより寒冷地...
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ミツバベンケイソウ

ミツバベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【三葉弁慶草】(Hylotelephium verticillatum)全国の山地の林縁や岩礫地、渓流沿いなどに生育する多肉系の草で、厚手の葉が3輪生となっています。ただし、茎上部...
6月

キクイモモドキ

キクイモモドキ (キク科キクイモモドキ属)【菊芋擬】(Heliopsis helianthoides)北米原産で明治時代中期に観賞用として導入され、一部野生化した帰化植物です。「キクイモ」に似て非なる花なので「モドキ」ですが、似て非なるもの...
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ツユクサ

ツユクサ (ツユクサ科ツユクサ属)【露草】(Commelina communis)全国の道端や空き地、畑などで普通に見られる雑草ですが、ユニークで可愛いので万人に親しまれる花ですね。鮮やかな青紫の花色と独特の形、早朝に咲いて午後にはしぼむ儚...