オナモミ

オナモミ (キク科オナモミ属)【葈耳、巻耳】
Xanthium strumarium subsp. sibiricum

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

子どもに大人気の「ひっつきむし」の代表格で、誰しも子供の頃にイガイガの実をセーターなどに投げて遊んだものです。

しかし、じつは昭和後期の都市近郊にあった「オナモミ」は、既に外来帰化種の「オオオナモミ」であった可能性が高いそうです。

「オナモミ」は、アジア大陸原産で日本には史前帰化植物として渡来したものと考えられています。

一年草で、1m前後に伸び、柄のある葉は3裂した三角卵型で、粗く不規則な鋸歯があり表面がざらついています。

雌雄同株で、枝先に円錐花序を出し、黄緑色の頭花を咲かせます。

花後には壺状の総苞が癒着して、あのフットボール型の「ひっつきむし」になります。

多くの地域では、近縁帰化種の「オオオナモミ」や「イガオナモミ」に取って代わられていて、既に絶滅状態のところも多いようです。

「オナモミ」の実は、他の類似種よりも小ぶりでトゲもやや短いようです。

また、実のつきかたも「オオオナモミ」よりも密集せず疎らです。

古くから漢方薬のソウジシ(蒼耳子)という素材として使われてきました。

現在の自生分布状況は詳しくは不明ですが、既に多くの都府県で絶滅とされています。

環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

岩手県:絶滅危惧2類
宮城県:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
秋田県:絶滅危惧種ⅠA類 (CR)
山形県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
福島県:絶滅危惧種ⅠA類 (CR)
茨城県:情報不足
栃木県:絶滅
群馬県:絶滅危惧1A類 (Cr)
埼玉県:情報不足 (DD)
千葉県:絶滅危惧Ⅰ類
東京と:絶滅 (EX)
神奈川県:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
富山県:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
山梨県:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
長野県:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
岐県:絶滅危惧Ⅰ類
静岡県:要注目種
愛知県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
三重県:絶滅 (EX)
滋賀県:情報不足
京都府:絶滅
大阪府:絶滅
兵庫県:絶滅(EX)
和歌山県:絶滅 (EX)
岡山県:絶滅危惧Ⅰ類
広島県:情報不足 (DD)
山口県:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
徳島県:情報不足
香川県:準絶滅危惧 (NT)
愛媛県:情報不足 (DD)
高知県:絶滅 (EX)
福岡県:絶滅危惧ⅠA類 (CR)
佐賀県:絶滅危惧Ⅰ類
長崎県:絶滅危惧ⅠB類 (EN)
熊本県:絶滅 (EX)
宮崎県:絶滅 (EX)

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園

オナモミ

2026/09/10 都立薬用植物園


【Youtube 山川草木図譜チャンネル】

タイトルとURLをコピーしました