アサギマダラ (タテハチョウ科アサギマダラ属)【浅葱斑】
(学名:Parantica sita)
アサギマダラは琉球や台湾への「渡り」をすることで有名ですが、夏場は主に標高の高い山地にいます。
夏に日本各地で発生した個体の多くは、秋には南に渡り、九州、奄美・琉球地方や遠く台湾の方にまで移動します。
個体マーキング調査で今までに2000km以上の移動が確認されていますが、実証された最長記録は、和歌山県から香港の2,500kmだそうです。
幼虫の食草はガガイモ科で、ガガイモ類の毒を体内に取り込み「毒蝶」となっています。
琉球地方には別属の「リュウキュウアサギマダラ」も生息します。
アサギマダラは「ヒヨドリバナ」の仲間が大好きで、常に蜜を求めてまわりを飛び回っています。
北沢峠手前の林道は道沿いにヒヨドリバナが大群落をなしていて、アサギマダラもまた沢山飛び回っていました。
後翅の後端近くに黒ずんだ班状の性標があるのが雄です。