ミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)【三葉躑躅】
(Rhododendron dilatatum var. dilatatum)
まだ辺りは一面の枯草色という早春の山の中に、ぽつぽつと鮮やかなピンクが見えだすと、春の喜びの象徴のような感じがします。
葉も出ないうちにまず花が咲く、というところは「ロウバイ」や「マンサク」などと並んで、樹木の「スプリング・エフェメラル」という感じです。
最盛期には燃え立つような華麗な山の彩りを見せ、終盤には新緑とのコントラストも嬉しいですね。
4-5月に咲く「ミツバツツジ」は、関東から近畿にかけての太平洋側に分布し、雄しべが5本なのが特徴です。
「トウゴクミツバツツジ」など、他の種類のミツバツツジは雄しべが10本となります。
また、トウゴクミツバツツジは関東では概ね標高1000m以上の分布となるようです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】