イワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【岩鏡】
(Schizocodon soldanelloides)
初夏の亜高山で出会う花の中でも、誰もが好ましいと思う美しいピンク色の繊細な花ですね。
高山植物的イメージが強いですが実際には低山の沢や岩尾根などにも見られ、亜高山帯まで生育範囲の広い植物です。
特に亜高山に生育するものは、小ぶりで赤みの鮮やかなものが多く「コイワカガミ」と呼ばれます。
ところがどうもこれらは、変化が連続的なので単一種の気候や環境によるバリエーションであり、分けないという説が有力なようです。
また、日本海側の豪雪地では大型の変種「オオイワカガミ」が多く見られます。
イワカガミの名は、鏡のようにテカる葉であるというところのようです。
その他、小型で白花の「ヤマイワカガミ」、「ヒメイワカガミ」というものもあり、その赤花である「アカバナヒメイワカガミ」というのもあります。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】