キヨスミイトゴケ (蘚類ハイヒモゴケ科)【清澄糸蘚】
(Barbella flagellifera)
高尾山の沢沿いの、巨大な杉が立ち並ぶあたりに垂れ下がる緑のレースカーテン。
最初、「サルオガセ」かと思いましたが、これは似て非なるコケ類です。
「セッコク」の群生が咲くところにも近く、いかにも空中湿度の高い環境に適応した感じです。
木の枝の表面に這うように生え、そこから糸のように長く細く伸びた葉が垂れ下がります。
近くでよく見ると、サルオガセが地衣類ならではの得体の知れなさを感じせるのに対し、これは近くでみると枝分かれした葉の構造が見られ、確かに「コケ」に違いないという感じです。
「キヨスミウツボ」などと同様に、千葉の清澄山で見られることから名付けられたようです。
雌雄異株だそうですが、どこまでが一株なのか判りません。
埼玉県、神奈川県などで絶滅危惧Ⅱ類(VU)