ラン科

野山の植物

ツクバキンラン

ツクバキンラン (ラン科キンラン属)【筑波金蘭】(Cephalanthera falcata f. conformis)筑波山麓で発見されたのでこの名がついていますが、関東各地で見つかっています。「キンラン」の一品種とされ、ラン特有の唇弁が...
野山の植物

トサノクロムヨウラン

トサノクロムヨウラン (ラン科ムヨウラン属)【土佐の黒無葉蘭】(Lecanorchis nigricans var. patipetala)「ムヨウラン」の仲間は、その名の通り葉をもたず土壌中の菌類から栄養を得て生きている「菌従属栄養植物」...
山岳の植物

イチヨウラン

イチヨウラン  (ラン科イチヨウラン属)【一葉蘭】(Dactylostalix ringens)イチヨウラン は全国に分布し、亜高山帯の林下に生育する地生の蘭です。地面に一枚だけ楕円形の葉を出し、そこから花茎が直立して一つだけ花を咲かせます...
野山の植物

タシロラン

タシロラン (ラン科トラキチラン属)【田代蘭】(Epipogium roseum) 別名:タカトリラン照葉樹林の薄暗い林床に咲く腐生(菌従属栄養)植物です。日光がささず、他の植物があまり生えない落ち葉の厚く積もった中に、にょきにょきと生えて...
野山の植物

カキラン

カキラン (ラン科カキラン属)【柿蘭】(Epipactis thunbergii) 別名:スズラン里山の日当たりの良い湿地や草地に咲く陽性の野生蘭です。名前の由来である柿色の花を、別名の通り鈴なりに咲かせ、一部のランの陰気な印象と反対に明る...
野山の植物

スズムシソウ

スズムシソウ (ラン科クモキリソウ属)【鈴虫草】(Liparis suzumushi) 別名:スズムシラン「クモキリソウ」の仲間ですが、紫褐色半透明の薄い唇弁をもつ独特の形がスズムシの名の由来となったユニークな小型の地生ランです。2枚の葉が...
9月

キノエササラン

キノエササラン (ラン科クモキリソウ属)【木の上笹蘭】(Liparis bootanensis var. uchiyamae)奄美大島で過去ただ一度だけ発見され、その後発見されていないという幻の蘭みたいです。その、ただ一度採取された株の末裔...
野山の植物

クゲヌマラン

クゲヌマラン (ラン科キンラン属)【鵠沼蘭】(Cephalanthera longifolia)「ギンラン」にたいへんよく似ていますが、花が閉じ気味で花の「距」が無いか、ごく僅かな膨らみとなっています。普通のギンランよりも葉が細身でやや大型...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】(Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキこのランは「マヤラン」とよく似たと...
6月

オノエラン

オノエラン (ラン科カモメラン属)【尾上蘭】(Galearis fauriei)亜高山帯の岩場の間の草地などの日向に生える蘭で、本州中北部や紀伊半島に分布する日本特産種です。基部に2枚の葉をもち、茎には包み込むような苞葉があります。花は微妙...
野山の植物

オオバノトンボソウ 

オオバノトンボソウ (ラン科ツレサギソウ属)【大葉蜻蛉草】(Platanthera minor) 別名:ノヤマトンボ , オオバトンボソウ「ツレサギソウ」の仲間の中でもポピュラーな種類で、低山から丘陵地、都市近郊の平地林にも広く生育する蘭で...
6月

ツレサギソウ

ツレサギソウ (ラン科ツレサギソウ属)【連鷺草】(Platanthera japonica)人気の高い野生ランの中でも地味系のツレサギソウ属の中で白色の花で一番見栄えのする種類です。長い距を下方に垂らした独特の花を、連なって飛ぶ鷺の群れに見...
6月

ホテイアツモリソウ

ホテイアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【布袋敦盛草】(Cypripedium macranthos var. macranthos) (釜無ホテイアツモリソウ)日本の野生ランの中でも異彩を放つアツモリソウ属には、「アツモリソウ」「レブ...
野山の植物

トキソウ

トキソウ (ラン科トキソウ属)【朱鷺草】(Pogonia japonica)日当たりのよい開けた湿地や原野に咲くピンクの蘭。美しさと可愛さから園芸用に乱獲され、低地や丘陵地の湿地や原野が無くなってきているため、全国46道府県で絶滅危惧指定で...

ヨウラクラン

ヨウラクラン (ラン科ヨウラクラン属)【瓔珞蘭】(Oberonia japonica)樹木や岩に着生する着生蘭で、独特の厚手の扁平な葉が重なり合うように生えます。その先端から穂状の花序が垂れ下がった形で長く伸びる、独特なランです。写真の花序...
6月

ツチアケビ

ツチアケビ (ラン科ツチアケビ属)【土木通】(Cyrtosia septentrionalis) 別名:ヤマシャクジョウ葉緑素をもたない菌従属栄養のランで、奇っ怪な実をつけるので有名です。「オニノヤガラ」などのように地面からいきなり1mもの...

ミヤマモジズリ

ミヤマモジズリ (ラン科ミヤマモジズリ属)【深山捩摺】(Neottianthe cucullata)山地や亜高山の樹林下に咲く、ぱっと見に「ネジバナ」に似た小さな蘭です。ネジバナの別名「モジズリ」の名を冠されていますが、全く別属でむしろチド...
野山の植物

ナツエビネ

ナツエビネ (ラン科エビネ属)【夏海老根】(Calanthe puberula)日本の「エビネ」類の中で唯一夏に咲く種類です。花はうす紫色で、いかにもランらしい幽玄な雰囲気です。葉はエビネによく似ていますがやや幅広かもしれません。本州から九...

カヤラン

カヤラン (ラン科カヤラン属)【榧蘭】(Thrixspermum japonicum)大木の樹皮に着生する小型の着生蘭です。一本の茎が下向きに伸び、厚い葉が並行してつきます。この形状が榧の木の葉のようなのでカヤランとなったようです。薄黄色の...
大雪山

ホソバノキソチドリ

ホソバノキソチドリ (ラン科ツレサギソウ属)【細葉木曽千鳥】(Platanthera tipuloides)「ツレサギソウ」の仲間で「オオバノトンボソウ」の類によく似ていますが、距があまり跳ね上がらず水平か下向きで、花の向きが一方向にならず...
高山植物

ウズラバハクサンチドリ

ウズラバハクサンチドリ (ラン科ハクサンチドリ属)【鶉葉白山千鳥】(Dactylorhiza aristata f. punctata)「ウズラバ」とは、普通の「ハクサンチドリ」の葉に薄紫色の斑点がある斑入りタイプです。品種として分けられて...
6月

カモメラン

カモメラン (ラン科カモメラン属)【鴨目蘭】【鴎蘭】(Orchis cyclochila)別名:カモメソウ、イチヨウチドリ薄紫を帯びた白いベースに、赤紫の斑点がとても綺麗です。そして、一株に2輪づつペアで咲き、まだら入りの大きな下唇弁と兜の...
野山の植物

シラン

シラン (ラン科シラン属)【紫蘭】(Bletilla striata)ランの仲間にしてはたいへん丈夫で育てやすいので、あちこちの庭や公園に咲いていますが、野生のものは準絶滅危惧種。しかし、これだけあちこちで栽培されていると、逸出園芸品と野生...
山岳の植物

ヒメミヤマウズラ

ヒメミヤマウズラ (ラン科シュスラン属)【姫深山鶉】(Goodyera repens)苔むした針葉樹の深い森の中にひっそりと咲く、とても小型の山岳ランです。花のつき方がネジバナにもちょっと似てます。葉の柄がとても特徴的で、ウズラの名前もこの...
野山の植物

ギンラン

ギンラン (ラン科キンラン属)【銀蘭】(Cephalanthera erecta)「キンラン」と並んで、里山の身近な野生ランです。キンランと基本的に同様の環境下に、同じような感じで生育するようです。キンランに比べると最大20-30cmぐらい...