カヤツリグサ科

6月

ヒカゲスゲ

ヒカゲスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【日陰菅】 (Carex lanceolata) ほぼ全国の雑木林などの明るい林下に生える普通種です。とても細くて直線的な葉が株立ちになり、春に葉より高く伸びる花茎に花穂がつきます。先端には棒状の雄小穂が...
高山植物

ミヤマクロスゲ

ミヤマクロスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【深山黒菅】(Carex flavocuspis)北海道、本州中部以北の高山帯の草地や砂礫地に生育します。「カンスゲ」など、区別のつけづらいスゲ類はみな似ていますが、これは葉が明るい色でやや柔らかそう...
野山の植物

ミコシガヤ

ミコシガヤ (カヤツリグサ科スゲ属)【神輿茅】(Carex neurocarpa)日当たりのよい草地や湿地に生え、密につけた小穂の下の2-3枚の苞葉が長く伸びて、お神輿のような形と見なして名付けられました。雌雄性の小穂がいくつも密集し、雄花...
野山の植物

サンカクイ

サンカクイ (カヤツリグサ科フトイ属)【三角藺】(Schoenoplectus triqueter)全国の低地の沼や湿地、川岸などに生える「イグサ」の仲間。名の通り茎の断面が三角形で、地下茎が横に伸びて群生することが多いようです。花序は短い...
野山の植物

アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】(Scirpus wichurae)北海道から九州に分布する日本固有種で、低地から山地まで湿地や湿原に普通に見られます。高さ1mほどになり、分岐しながら垂れ下がる小穂が綺麗な茶褐色となり、わ...
野山の植物

タガネソウ

タガネソウ  (カヤツリグサ科スゲ属)【鏨草】(Carex siderosticta)一般におよそ目立たずどうでもいい「草」としか言いようがないような草ですが、スゲ類としては珍しく幅広で薄手の葉をもつので、植物に興味のある人はいったい何の葉...
野山の植物

イヌホタルイ

イヌホタルイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【犬蛍藺】(Schoenoplectiella juncoides)全国の平地から低山地の湿地や休耕田などに普通に見られる水田雑草。茎の先に数個の小穂をつけ、その先にそのままの形の苞葉が伸び...
6月

アイズスゲ

アイズスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【会津菅】(Carex hondoensis)うなだれた形の花序が特徴的なスゲです。尖端に1-3個の雄小穂が出て、その下に数個の雌小穂がまばらに出ます。雌小穂には細い柄があって垂れ下がります。雌花鱗片から...

ジョウロウスゲ

ジョウロウスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【上臈菅】(Carex capricornis)地味で判りにくい植物の筆頭であるスゲ属の中でも、特に目立たない葉の姿の中しあって花穂はひときわ目立ちます。先端の小穂は雄性で茶色くなり、そのすぐ下に近接...
野山の植物

タヌキラン

タヌキラン (カヤツリグサ科スゲ属)【狸蘭】(Carex podogyna)妙な名前の草ですが「ラン」ではありません。山地の湿った斜面や岩場に生育するスゲ類の多年草です。茎先につける小穂の上部先端のものは雄性で、その下に細い柄で2-3個ぶら...
野山の植物

カドハリイ

カドハリイ (カヤツリグサ科ハリイ属)【角針藺】(Eleocharis tsurumachii)霞ヶ浦周辺のごく一部の湿地に自生する日本固有種。たいへん地味で一般に人が顧みることのない植物ですが、世界で唯一無二の存在だそうです。同じハリイ属...
野山の植物

タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
野山の植物

カンエンガヤツリ

カンエンガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【灌園蚊帳吊】(Cyperus exaltatus var. iwasakii)草丈1mほどと大型になるカヤツリグサで、湖沼岸や川岸の湿地に生えますが、攪乱された土地の好きな1年草なので消長...
9月

カヤツリグサ

カヤツリグサ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【蚊帳吊草】(Cyperus microiria)全国どこにでもある田畑の雑草で、まさに名実ともに数多いカヤツリグサ科の代表みたいなものです。兄弟分ともいえる「コゴメガヤツリ」とよく似ていて、一...
9月

コゴメガヤツリ

コゴメガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【小米蚊帳吊】(Cyperus iria)本州以南で身近にどこにでもある雑草で、日当たりが良くやや湿気のある土手や畦などに普通に見られます。花序の付け根から4-5枚の苞葉が出て、そのうち2-3...
野山の植物

タマガヤツリ

タマガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【玉蚊帳吊】(Cyperus difformis)全国の田んぼの畦などに普通に生える水田雑草です。「ヒメクグ」なんかにも姿はちょっと似ていますが、はるかに大型で、球形の花穂の小穂は多くの鱗片が平...
高山植物

タカネクロスゲ

タカネクロスゲ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【高嶺黒菅】(Scirpus maximowiczii) 別名:ミヤマワタスゲ本州中部以北から北海道の高山帯に生育するカヤツリグサです。やや湿気のある場所に生えるようです。楕円形の黒っぽい小穂を...
野山の植物

フトイ

フトイ (カヤツリグサ科フトイ属)【太藺】(Schoenoplectus tabernaemontani)全国の沼や湿地に生える水生植物で、1-2mにもなるまさに巨大な「イグサ」のような草ですがイグサとは別科です。茎の先は枝分かれして多数の...
野山の植物

タニガワスゲ

タニガワスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【谷川菅】(Carex forficula)山地の渓流や湿地沿いに生えるスゲの仲間です。上の細く茶色いのが雄小穂で、下側に3本ほど咲いているのが雌小穂です。雌小穂の鱗片は側面が黒紫色で中肋が鮮やかな緑色...

ヒゴクサ

ヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【肥後草、籤草】(Carex japonica)明るい林下の日陰にひっそりとした感じで生えています。先端の棍棒状が雄花序で、下の白いもじゃもじゃが雌花序で、雌小穂の果胞の先から3本づつの柱頭が伸びています。...
野山の植物

ナキリスゲ

ナキリスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【菜切菅】(Carex lenta)関東から中部以南に普通に広く生える雑草で、スゲの仲間では珍しく秋に花穂をつけます。花茎には1~3個の小穂をつけ、小穂は雌花が並んでつき、先端に短い雄花部が突き出ます。分...
野山の植物

ヒデリコ

ヒデリコ (カヤツリグサ科テンツキ属)【日照り子】(Fimbristylis littoralis)カヤツリグサの仲間の中でもちょっと異彩を放つ姿の小さな花穂。散状花序が特徴のテンツキ類の中でも、小さく丸い小穂がまるで線香花火のようで可愛い...
野山の植物

アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】(Scirpus wichurae)平地から亜高山まで、全国の湿地や水辺に幅広く分布する普通種で、わりあい大型のカヤツリグサです。初期の花序は緑色で目立たず、熟して茶色になると油っぽい感じに...
6月

メリケンガヤツリ

メリケンガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)(Cyperus eragrostis)熱帯アメリカ原産の帰化植物です。在来の「タマガヤツリ」などに似ていますが、大型で繁殖力も強く、関東以西の各地に広がっています。湿地や水流沿いに生育し、...

エナシヒゴクサ

エナシヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【柄無肥後草】(Carex aphanolepis)同属の「ヒゴクサ」によく似ていますが花穂に柄がなく葉腋の茎に直結しています。ただし、下の方の小穂にはごく短い柄があります。小型で、全国の草地や路傍に...
野山の植物

シラスゲ

シラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【白菅】 (Carex alopecuroides var. chlorostachya) 「ミヤマシラスゲ」や「カサスゲ」に似ていますが、湿地ではなく乾いた草地や畑地などに生え、路傍の雑草としても生えます...
野山の植物

ミヤマシラスゲ

ミヤマシラスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【深山白菅】(Carex olivacea subsp. confertiflora)全国の湿地や水辺に生える大きめのスゲで、茎の先端に雄花の穂を一つつけ、その下に数個の雌花の穂がつきます。果実期にな...
9月

ヒメクグ

ヒメクグ (カヤツリグサ科ヒメクグ属)【姫莎草】(Cyperus brevifolius var. leiolepis)田んぼの畦に、丸いくす玉のような穂をひとつ付けた小さな草です。多くのカヤツリグサ科同様、花茎が三角断面で、花穂の下に3枚...
野山の植物

コマツカサススキ

コマツカサススキ (カヤツリグサ科クロアブラガヤ属)【小松毬薄】(Scirpus fuirenoides) 別名:タマススキ低地の湿地や溜池、自然度の高い休耕田などに生え、秋に10-25個ほどの小穂の集団をつけます。花序をマツカサと見なして...
9月

カンガレイ

カンガレイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【寒枯藺】(Schoenoplectiella triangulata)全国の沼や湿地に生える水辺の植物。魚のような名前だが「カレイ」ではなく、「イグサ」の「イ」です。茎の断面が三角形で、ほぼ...
高山植物

イワスゲ

イワスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【岩菅】(学名: Carex stenantha) 別名:タカネスゲ本州の中部以北の高山に生育するスゲです。紫がかったこげ茶色の細身の花穂がうなだれて付きます。岩礫地の中に点々と茂みをつくっています。また、...
野山の植物

カンスゲ

カンスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【寒菅】(Carex morrowii)日本特産のスゲで、冬でも常緑性のため「寒菅」と呼ばれます。沢の流水沿いの岩場に生え、早春に薄茶色の花穂をつけます。花茎先端の大きな穂は雄小穂で、その下の方の花茎には4...
高山植物

ワタスゲ

ワタスゲ (カヤツリグサ科ワタスゲ属)【綿菅】(Eriophorum vaginatum)それ自体の美しさというより、湿原の風と空気の巧みな表現者。高層湿原の風情に欠かせない植物ですが、夏前にはすでに綿毛になっているので、実際の花はどんなの...