季節別

野山の植物

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ (モクセイ科ヒトツバタゴ属)【一葉田子】(Chionanthus retusus) 別名:ナンジャモンジャいわゆる「ナンジャモンジャの木」として有名です。ナンジャモンジャとは名前が分からない木を呼ぶ総称みたいなもので、特定の樹...
4月

ビロードシダ

ビロードシダ (シダ植物ウラボシ科ヒトツバ属)【天鵞絨羊歯】(Pyrrosia linearifolia)岩などのに着生して群生することが多い単葉のシダです。「ヒメノキシノブ」に形は似ていますが、表面に星状毛が密生するのでビロード状で、遠目...
野山の植物

ザイフリボク

ザイフリボク (バラ科ザイフリボク属)【采振り木】(Amelanchier asiatica) 別名:シデザクラ東北南部から九州の山野に生える落葉樹です。「采振り」とは、花を「采配」に見立てたもので、別名の「シデザクラ」は「シデコブシ」同様...

ミツガシワ

ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)【三槲】(Menyanthes trifoliata)亜寒帯や高い山の湿原や沼に生える抽水植物で、地下茎で群生になります。特徴的な3小葉が水面から突き出し、柏の葉に似ることから名付けられています。同科...
9月

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】(Bothriospermum zeylanicum)全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが、花の...
3月

センダイヤ

センダイヤ (バラ科サクラ属)【仙台屋】(Prunus jamasakura 'Sendaiya')「ヤマザクラ」の栽培品種といわれるもので、花期は「ソメイヨシノ」より数日遅い大きめの一重花です。ヤマザクラ同様花期に赤っぽい新葉が出て、花は...
野山の植物

マルバアオダモ

マルバアオダモ (モクセイ科トネリコ属)【丸葉青ダモ】(Fraxinus sieboldiana) 別名:ホソバアオダモバットやかんじきの材料に使われる「アオダモ」の仲間です。「丸葉」といいながら別名では「細葉」とは矛盾しているようですが、...

フイリフモトスミレ

フイリフモトスミレ (スミレ科スミレ属)【班入麓菫】(Viola sieboldii f. variegata)名前の通り、「フモトスミレ」の葉が斑入りになった品種です。当然のことながら、斑入りといえるかいえないかは微妙な線引きで、明確な区...

スズメノエンドウ

スズメノエンドウ (マメ科ソラマメ属)【雀野豌豆】(Vicia hirsuta)「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」より小さいということでスズメの名がつけられた野生豆です。本州以南の空き地や畑などに普通に生える雑草です。カラスノエンドウよ...

オオカンザクラ

オオカンザクラ (バラ科サクラ属)【大寒桜】(Cerasus x kanzakura 'Oh-kanzakura')「カンザクラ」の園芸品種で、「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の交雑種といわれています。「カワヅザクラ」の兄弟分ということ...
3月

トキワトラノオ

トキワトラノオ (シダ植物チャセンシダ科チャセンシダ属)【常磐虎の尾】(Asplenium sarelii subsp. pekinense)「トラノオシダ」のように日当たりのよい石垣や崖に生えますが、形状はむしろ「コバノヒノキシダ」に似て...
3月

セグロセキレイ

セグロセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【背黒鶺鴒】(Motacilla grandis)「ハクセキレイ」と同様のサイズと体型でよく似ていますが、遠目にも白黒のコントラストがはっきりしています。白黒がくっきりしているのですが、白っぽい石が多...
3月

トビ

トビ (タカ科トビ属)【鳶】(Milvus migrans) 別名:トンビ「トンビがタカを生む」ということわざがありますが、そもそもトビは立派な「タカ科」の鳥で、大きさも「鷹」というより「鷲」が相応しいほどです。どうも鷲や鷹よりも一段差別さ...

ナニワズ

ナニワズ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【難波津】(Daphne jezoensis) 別名:ナツボウズ同じナツボウズ(夏坊主)の名をもつ「オニシバリ」とそっくりで、同様に夏には葉を落としてしまいます。オニシバリよりも大きめの葉で先端が丸...

キバナスズシロ

キバナスズシロ (アブラナ科キバナスズシロ属)【黄花蘿蔔】(Eruca vesicaria subsp. sativa)近所の道端に、見慣れない花を発見。やけに瑞々しい感じの葉が茂り、花は「十字科植物」っぽい。気になったので写真に撮り、帰っ...
2月

エナガ

エナガ (エナガ科エナガ属)【柄長】(Aegithalos caudatus trivirgatus)「シジュウカラ」や「ヤマガラ」などの群に混ざって移動していることが多いのですが、小型でスリムで尾が長いので見慣れると見分けがつきやすい鳥で...

カワヅザクラ

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】(Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’)伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。「オオシマザクラ...
9月

オギ

オギ (イネ科ススキ属)【荻】(Miscanthus sacchariflorus)「ススキ」にそっくりで同時期のため、全部「ススキ」で済ませてしまうことが多いのですが、ススキ以上によく出会う植物です。ススキよりも湿地性で水辺や沼沢地に群生...
12月

シシラン

シシラン (シダ植物門シシラン科シシラン属)【獅子蘭】(Vittaria flexuosa)一見、「ヤブラン」や「ノシラン」のようなキジカクシ科植物のように見える葉ですが、「シュンラン」などのランでもなくシダ植物です。常緑の単葉シダで、湿っ...
高山植物

アサギリソウ

アサギリソウ (キク科ヨモギ属)【朝霧草】(Artemisia schmidtiana)細かく柔らかな繊細な葉に銀白色の絹毛が生えているので、朝霧のけむる風情を感じさせるという風流な名前です。高山帯の岩場や礫地、北方の海岸の岩場や崩壊地など...
高山植物

ハヤチネウスユキソウ

ハヤチネウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【早池峰薄雪草】(Leontopodium hayachinense)学名(種小名)にも「hayachine」と付くように、岩手県・早池峰山の特産種です。至仏山の「ホソバヒナウスユキソウ」と同様...
9月

コフウロ

コフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【小風露】(Geranium tripartitum)夏の終りに「ゲンノショウコ」そっくりの花を咲かせ、ゲンノショウコかと見過ごしがちです。日向ではなく山地の林下地面に低く生え、ゲンノショウコのような勢...
1月

トモエガモ

トモエガモ (カモ科マガモ属)【巴鴨】(Anas formosa)シベリア東部で繁殖し、冬になるとやってくる冬鳥です。カモ類の中では小型で、雄の頭の模様が独特で「巴」の名の由来となっています。雄は胴体脇に白線が入り、肩羽が2-3本の白線とな...
高山植物

シコタンソウ

シコタンソウ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【色丹草】(Saxifraga bronchialis subsp. funstonii var. rebunshirensis)別名:レブンクモマソウ本州中部以北から北海道に分布し、中部山岳では北...
1月

ヒドリガモ

ヒドリガモ (カモ科マガモ属)【緋鳥鴨】(Anas penelope)普通に見られるカモで、「マガモ」の群れなどに混ざっていることも多いようです。雄は遠目にも判りやすい赤茶色の頭でおでこがベージュです。体はグレーですが、胸がピンクがかってい...
1月

ホシハジロ

ホシハジロ (カモ科ハジロ属)【星羽白】(Aythya ferina)「キンクロハジロ」などと同属の潜水カモです。オスは赤茶色の頭と黒い胸、灰白色の側面で、黒に青灰色のくちばしと、わかりやすい配色です。赤い眼が特徴的で、目つきが怖い印象を受...
6月

ホソバカナワラビ

ホソバカナワラビ (シダ植物オシダ科カナワラビ属)【細葉鉄蕨】(Arachniodes exilis)関東以西から九州の林床に生える常緑シダで、内陸部より沿海地の山林に多く分布します。根茎が地表近くで横に伸びるので群生することが多いようです...
3月

キヅタ

キヅタ (ウコギ科キヅタ属)【木蔦】(Hedera rhombea) 別名:フユヅタ低山や里山でよく見る「ツタ」ですが、常緑の「木本」なので木ヅタ。大きなものではまさに樹のように太い茎になり細い気根をびっしり出して不気味なほどです。しかし幹...
12月

オオシラガゴケ

オオシラガゴケ (蘚類シラガゴケ科シラガゴケ属)【大白髪苔】(Leucobryum scabrum)林内の日陰ながら薄日がさすようなところに生え、長さ5-10cmほどになる大型のコケです。独特の白緑色でちょっと「サルオガセ」や「ハナゴケ」の...
1月

ヒバリ

ヒバリ (スズメ目ヒバリ科ヒバリ属)【雲雀】(Alauda arvensis)春を告げる鳥として有名ですが、基本的に留鳥なので春だけでなく冬もいます。春の繁殖期のように縄張り争いなどしない冬には、ほとんど鳴くこともなくひっそり暮らしているよ...
野山の植物

オカメザサ

オカメザサ (イネ科オカメザサ属)【阿亀笹】(Shibataea kumasaca)1-2mと背が低く笹薮に混ざっていることも多いのですが、実は竹の仲間だそうです。実際、他の笹に混ざって生えていると異様に葉の幅が広く違和感を感じます。地下茎...
野山の植物

ヘラシダ

ヘラシダ (シダ植物メシダ科)【箆羊歯】(Deparia lancea)関東南部以西の湿った林下に群生する常緑の単葉シダです。黒っぽい葉柄は細くて長く、光沢のある硬い葉は若干波打つ場合が多いようです。ソーラスは細長い線状で、側脈に沿って平行...

ウスゲサイシン

ウスゲサイシン (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【薄毛細辛】(Asarum mandshuricum f. seoulense)中国、朝鮮半島原産で、生薬・漢方薬の「サイシン」の原料として栽培されます。「ウスバサイシン」の近縁種で、春に花が...
3月

アオネカズラ

アオネカズラ (シダ植物ウラボシ科アオネカズラ属)【青根葛】(Goniophlebium niponicum)青白い根茎が特徴的な一回羽状単葉の冬緑性シダです。湿度の高い岩場や樹木に着生し、垂れ下がる形で生えます。南方系の植物であり、関東西...
野山の植物

ツルウメモドキ

ツルウメモドキ (ニシキギ科ツルウメモドキ属)【蔓梅擬】(Celastrus orbiculatus)実や葉が「ウメモドキ」に似るのでこの名がありますが、ウメモドキとは全く無関係な種類のつる性植物です。花は初夏にニシキギ科らしい地味なものが...
12月

フユイチゴ

フユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【冬苺】(Rubus buergeri)キイチゴの仲間ですが、晩秋から冬に実が生るので冬イチゴ。つる性で地面を這うように生え、ツタのような感じになります。葉は深い緑で光沢があり、ごく浅い3裂型ですが小さい葉は...
12月

ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【細葉柊南天】(Berberis fortunei)名前の通り「ヒイラギナンテン」の細葉タイプです。しかし全くの別種で、ヒイラギナンテンの花期が春なのに対して、こちらは秋から冬に咲きます。羽状複葉の葉...
野山の植物

ナキリスゲ

ナキリスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【菜切菅】(Carex lenta)関東から中部以南に普通に広く生える雑草で、スゲの仲間では珍しく秋に花穂をつけます。花茎には1~3個の小穂をつけ、小穂は雌花が並んでつき、先端に短い雄花部が突き出ます。分...
野山の植物

ヤブザクラ

ヤブザクラ (バラ科サクラ属)【藪桜】(Cerasus × subhirtella f. hisauchiana)多摩丘陵周辺を中心とし、関東西南部の丘陵地に局所分布する桜です。「マメザクラ」と「エドヒガン」の自然交雑種と推定されていて、3...
野山の植物

メギ

メギ (メギ科メギ属)【目木】(Berberis thunbergii) 別名:コトリトマラズ「メギ科」というと、「イカリソウ」や「サンカヨウ」「ルイヨウボタン」「ヒイラギナンテン」など個性的な少数派を擁する科です。その名前の元締めである「...