イヌコウジュ (シソ科イヌコウジュ属)【犬香需】
(Mosla scabra)
日本全国の路傍や林縁に生え枝先に花穂を出し、薄ピンクの唇弁花に淡紅紫色のまだら模様が入ります。
花序は長くなることもありますが、花は一斉には咲かずに下から咲き上がり先端寄りの数個づつしか咲かないようです。
成長した株では茎や萼が赤紫色を帯びることが多く、斜めに分岐する姿が多いです。
同属の「ヒメジソ」ととてもよく似ていますが、葉が丸く鋸歯が浅く多く(6〜13対)、花序がやや毛深く、萼片の上唇裂片が鋭く尖ります。
また、花の色はヒメジソの方が白っぽいことが多いようです。
初夏に咲く「ミゾコウジュ」とも草姿は似ていますが、全体に繊細な感じです。