ミヤマイラクサ (イラクサ科ムカゴイラクサ属)【深山刺草】
(Laportea cuspidata)
山中の湿った林内や沢沿いに生育し、葉や茎、花茎にまである細かい棘で悪名高い草です。
全草に細かい刺毛があり、しかもヒスタミンを含んでいるため不用意に素手で触ると痛く痒くなります。
ところが不思議なことに、この棘と毒性が熱湯を通せば消えてしまい、「アイコ」という愛称で親しまれる美味しい山菜となります。
また、昔から生薬としても使われてきました。
蕁麻疹(じんましん)という症名の元となったのが、このイラクサの生薬名「蕁麻」です。