イヌセンボンタケ (担子菌類ナヨタケ科)【犬千本茸】
(Coprinellus disseminatus)
とても小さなキノコですが、山道を歩いていて突然現れると、思わず「うわっ」と言ってしまうような群生で生育し、時には何万本にもなるそうです。
腐朽菌で、倒木や朽ち木、切り株などにびっしりと生えてきます。
幼菌では透明感のある白色で微細な毛に覆われています。
成熟すると艶消しの灰白色となり、胞子ができてくるとやや紫がかってきます。
植物名で「イヌ」の名は例によって「役に立たない」の意ですから、毒では無いが食用にはならないということなのでしょう。
菌依存性植物の「タシロラン」を支える菌根菌として関係が深いといわれています。