ヤマグワ (クワ科クワ属)【山桑】
(Morus australis)
全国の丘陵地や山地に広く自生する桑で、養蚕のために中国から導入された「マグワ」とともに栽培されていました。
何故か住宅地を流れる河川敷や街中の雑木林に増えていますが栽培由来なのでしょうか。
独特の不定分裂する葉は若い木に多く、成木では整った楕円形が多くなります。
いずれも葉の先端が尾状に伸び粗い鋸歯があるので「マグワ」と区別できます。
基本的に雌雄異株で雌株には「桑の実」が生ります。
ヤマグワでは長い花柱が残るため、トゲトゲの突き出た実になります。
もちろん食べられますが採る人など居ず、「ヒヨドリ」や「ムクドリ」、「オナガ」などが食べに来ます。
つまり、それらの鳥があちこちにばら撒いているのでしょうね。