コウリンカ (キク科オカオグルマ属)【紅輪花】
(Tephroseris flammea subsp. glabrifolia)
明るい草原の中で独特のオレンジ色が目立つのですが、よく知らないとどれを見てももう萎れた状態のものしか見つからないという感じになります。
それもそのはずで、そもそも舌状花が疎らでばらばら、開花が進むと舌状花が思いきり下向きに反転してしまう妙な咲き方をするからです。
また曇りや雨の薄暗い日には、花の色さえ枯れた花に見えてしまいます。
日当たりのよい明るい中では、鮮やかなレンガ色というかなかなか渋く美しい色合いです。
本州の福島県から広島県までの、標高1,000~2,000mくらいの日当たりのよい山地草原に咲くユニークな姿の花です。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)