ギンレイカ (サクラソウ科オカトラノオ属)【銀鈴花】
(Lysimachia acroadenia) 別名:ミヤマタゴボウ
銀鈴花という美しい名前をつけられた割には、地味で目立たない花です。
うす紫がかった白い小さな5裂の花は半開しかせず、しかも疎らな花序はあまり一斉には咲かないようです。
花序が咲き終わらないうちから果実となっていくようで、下の方から次々と丸い実が現われてきます。
突き出た花柱が残ったままで並んだまん丸い実は、なるほど銀の鈴のようではあります。
生える場所も沢沿いの湿った木陰で、やや薄暗いところが好きなようです。
オカトラノオ属には「オカトラノオ」の仲間の他、「クサレダマ」や「コナスビ」「ハマボッス」など、それなりに目立つ花が多いのですが、その中では一番地味な方でしょう。
本州以南の分布ですが、東北・北陸各県で絶滅危惧指定のところが多いようです。
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)