ウマノミツバ (セリ科ウマノミツバ属)【馬の三葉】
(Sanicula chinensis) 別名:ヤマミツバ
全国の湿った林縁に生える地味な植物で、「ミツバ」に似ているが食用にできず、馬にでも喰わせるしかないという名前です。
3裂した葉が特徴的なので意外と目立つ草ですが、両性花と雄花が混ざってつくという花序の構造が何とも判りにくく、普通のセリ科とは異彩を放っています。
実になると「オナモミ」のような曲がった棘をもつ「ひっつき虫」となります。
セリ科の中でも独自の「ウマノミツバ属」という一属で、このウマノミツバは極めて普通種ですが、同属の他種はどれも希少種や絶滅危惧種のようです。
秋には「オナモミ」のミニチュアのような「ひっつき虫」の実ができます。