アズマレイジンソウ （キンポウゲ科トリカブト属）【東伶人草】
（Aconitum pterocaule）
2015/08/18 北沢峠
トリカブトの一種ですが、色合いのせいか、何だか存在感の薄い感じ。
薄暗い林の中に浮かび上がる花は、個人的には何かちょっと薄気味の悪い印象もありました。
トリカブトのお仲間ということで、これも有毒です。
アズマレイジンソウは東北から関東・中部周辺の分布となっていて、類似の「レイジンソウ」は主に四国と九州の分布となっています。
花茎の開出毛の有無で見分けるということですが、この個体は毛っぽいものの花茎は屈毛のようで、花（頂萼片）はほぼ無毛か疎らな屈毛です。
これは「アズマレイジンソウ」の特徴ということです。
また、どうも一般に「レイジンソウ」のほうが花色が濃いようです。
両者の種間雑種として「フジレイジンソウ」といわれるものが本州各地にあり、両者の中間的形質を備えています。
2015/08/18 北沢峠
2015年8月 北沢峠（標高約2000m）
2015/08/18 北沢峠
2015年8月 北沢峠（標高約2000m）
