シャク (セリ科シャク属)【杓】
(Anthriscus sylvestris)
全国の野山の湿ったところに生える、いかにもセリ科らしい花です。
花も葉も細かく繊細で、細かく複葉の切れ込んだ葉はまるで羊歯類のようで、「ヤブニンジン」によく似ています。
しかし、こちらはヤブニンジンよりはるかに大きく、背丈近くまで育ちます。
セリらしい散状の花序は細かい5弁花で形成され、外周部の花は外側の花弁が2弁ほど大きめになります。
ただし、「ハナウド」などのように極端には変形しません。
初夏の強い日差しのもとで日陰に繊細に咲く様子は、爽やかな涼感がありますね。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】