シラタマノキ (ツツジ科シラタマノキ属)【白玉の木】
(Gaultheria pyroloides)
中部以北~北海道の亜高山帯以上の比較的乾燥した場所に生えます。
高山の類似したツツジ科はいろいろありますが、よく似た「コメバツガザクラ」は、葉が小さくまとまった楕円形で中央の脈が目立ちます。
「コケモモ」も同様の葉で、林内ハイマツの中などもう少し湿度のある場所が好きなようです。
シラタマノキは葉の中央脈があまり目立たず、かわりに光沢のある葉にひび割れのような葉脈が全体に広がります。
花も他のものに比べ、中膨れの、横から見るとひし形的な感じになります。
樽前山では火山の砂礫急斜面の風衝地にしっかりしがみついて生きていました。
8-9月ごろに実ができると、その名の通り白い丸い玉になります。
この実を潰すとサロメチールの匂いがするということで、本当かと怪しんでいましたが、試してみると本当でした。