2月

3月

ダイサギ

ダイサギ (サギ科アオサギ属)【大鷺】(Ardea alba)いわゆるシラサギの中で最大の種類で、「アオサギ」と同等の大きさとなります。白鷺類の種名は「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」と、いささか安易なネーミングとなっていますが、学術的に...
3月

ノボロギク

ノボロギク (キク科キオン属)【野襤褸菊】(Senecio vulgaris)世界中に分布し、日本には明治初期にヨーロッパから侵入・帰化し、北海道から沖縄まで全国に分布する雑草です。路傍や畑、荒れ地などに株立ちで生え、中空の茎は多く分岐して...
野山の植物

オオバヤシャブシ

オオバヤシャブシ (カバノキ科ハンノキ属)【大葉夜叉五倍子】(Alnus sieboldiana)福島県以南から紀伊半島あたりまでの太平洋岸地帯に自生し、荒れ地や痩せた土地でもよく育つということで緑化や砂防用に各地で播種されています。雌雄異...
3月

モクレイシ

モクレイシ (ニシキギ科モクレイシ属)【木茘枝】(Microtropis japonica)あまり目立たない常緑低木で、地味な黄緑色の筒状の花を咲かせます。ちょっと「オニシバリ」などジンチョウゲ類の花に似ていますが、花が4裂ではなく5裂です...

ヤハズエンドウ

ヤハズエンドウ (マメ科ソラマメ属)【矢筈豌豆】(Vicia sativa subsp. nigra) 別名:カラスノエンドウカラスノエンドウの名が一般的ですが、標準和名はヤハズエンドウ。本州以南の道端や畑、庭などどこにでも出てくる雑草です...
3月

カヤ

カヤ (イチイ科カヤ属)【榧】(Torreya nucifera)南東北以南から屋久島までの山地に生育する針葉樹です。葉は平たく尖って平面的に生えます。油分の多い樹で木材は碁盤や将棋盤として重用され、実はアク抜きして食用になるほか灯火の油を...
6月

フキ

フキ (キク科フキ属)【蕗】(Petasites japonicus)いわゆる「フキノトウ」のフキです。早春の風物詩であり、山菜の代表のようなものですが根茎は有毒であり、フキノトウの可食部にも灰汁抜きをしないと有毒アルカロイドを含みます。雌...

ベニバナトキワマンサク

ベニバナトキワマンサク (マンサク科トキワマンサク属)【紅花常盤満作】(Loropetalum chinense var. rubrum)「マンサク」によく似た花ですが別属で、マンサクのように落葉樹でなく常緑のため「常盤」の名がつきます。通...
野山の植物

マテバシイ

マテバシイ (ブナ科マテバシイ属)【馬刀葉椎】(Lithocarpus edulis)公園や街路樹としてどこにでも見られる樹木ですが、本来の自生地は九州以南という暖地性で、隔離的に紀伊半島や房総半島に自生します。葉は厚手で光沢があり、かなり...
1月

コゲラ

コゲラ (キツツキ科アカゲラ属)【小啄木鳥】(Dendrocopos kizuki)「スズメ」程度の大きさの、日本で一番小型のキツツキです。全国の平地から亜高山帯まで定住する鳥ですが、最近は市街地の公園などでも増えてきました。地味で目立ちま...
3月

ヒヨドリ

ヒヨドリ (ヒヨドリ科ヒヨドリ属)【鵯】(Hypsipetes amaurotis)東京周辺の街中でも普通に多く見られますが、基本暖地性なので国内で移動することも多いようです。サザンカや桜の咲くころには大好きな花の蜜を求めて騒がしく群れる姿...
3月

コガモ

コガモ (カモ科マガモ属)【小鴨】(Anas crecca)冬鳥として渡ってくる小型のカモで、「マガモ」や「カルガモ」に比べると二回りほど小さい感じです。雄の頭は覆面のような独特の柄となっていて目立ちます。雌の柄はカルガモなどに似ています。
1月

カイツブリ

カイツブリ (カイツブリ科カイツブリ属)【鳰】(Tachybaptus ruficollis)カモ類と比べるとかなり小型の水鳥で、池などで鴨と一緒にいると、鴨の子供かと思ってしまいますが全くの別種。渡りをしない留鳥で、ほとんど陸に上がらず飛...
2月

ハイネズ

ハイネズ (ヒノキ科ビャクシン属)【這杜松】(Juniperus conferta)海岸に生える、「ハイマツ」のような匍匐性の針葉樹で、葉は「カラマツ」のように短めですが鋭く尖っています。雌雄異株で、雌株には丸い実がなります。背が低く這うの...
野山の植物

ユズリハ

ユズリハ (ユズリハ科ユズリハ属)【譲葉】(Daphniphyllum macropodum)福島県以西に分布する暖地性の常緑樹です。垂れ下がるようにつく独特の大きな葉が特徴的です。先端から出る新芽と若葉が上向きに伸びると、下垂する古い葉は...
野山の植物

ウラボシノコギリシダ

ウラボシノコギリシダ (シダ植物メシダ科)【裏星鋸羊歯】(Anisocampium sheareri)常緑性の小型-中型のシダで、関東以西の里山林下に生育します。葉は半光沢で鋸歯がはっきりし、胞子葉は直立して丸いソーラスが散在します。千葉県...
3月

コナラ

コナラ (ブナ科コナラ属)【小楢】(Quercus serrata)「クヌギ」と並んで日本の里山雑木林の代表のような樹種で、代表的ドングリでもある樹木ですが、その花は恥ずかしながら知りませんでした。里山の林床にニリンソウなどが咲きだすころ、...
野山の植物

ハンノキ

ハンノキ (カバノキ科ハンノキ属)【榛の木】(Alnus japonica)川辺や沼地、湿地に生える落葉高木。真冬に雌雄異花をつけます。穂状に下垂するのが雄花、その付け根で紅いワレモコウみたいなのが雌花です。花粉症の原因植物のひとつでもあり...
1月

カワセミ

カワセミ (カワセミ科)【翡翠】(Alcedo atthis)以前の経済成長時代にはほとんど幻の鳥でしたが、都市周辺の公園や池などの水質が改善し環境保護が進んだおかげで、東京周辺や都内などでもだいぶ見られるようになってきています。留鳥なので...
野山の植物

アラカシ

アラカシ (ブナ科コナラ属)【粗樫】(Quercus glauca)「シラカシ」と並んで、人里近くの照葉樹の代表で、東北以南から九州まで分布しますが西日本に多い樹種です。とはいえ、公園や庭木として多いのでどこでも眼にします。シラカシに比べて...
3月

シラカシ

シラカシ (ブナ科コナラ属)【白樫】(Quercus myrsinifolia)福島県以南の東日本に多く、関東地方の照葉樹の代表ともいえる樹種です。公園や庭木にも多く使われるので東京近辺では一番眼にする樫の木。類似の「アラカシ」に比べて幹の...
2月

トベラ

トベラ (トベラ科トベラ属)【扉】(Pittosporum tobira)東北南部以南の海岸沿いに分布する常緑の低木です。先丸のへら型の葉が放射状につくのが特徴的で、ちょっと「シェフレラ(ヤドリフカノキ)」に似ています。葉の縁が裏側に巻き込...
3月

アオサギ

アオサギ (サギ科アオサギ属)【蒼鷺】(Ardea cinerea) サギ類の中でも「コサギ」や「ダイサギ」などのいわゆる白鷺に比べると、遥かに野性味や迫力を感じるのは色合いのせいでしょうか。川の中で魚を狙ってピクリとも動かず立っている姿は...
7月

サワラ

サワラ (ヒノキ科ヒノキ属)【椹】(Chamaecyparis pisifera)同属の「ヒノキ」とよく似た日本固有種の針葉樹で、岩手県以南の山地に分布します。ヒノキよりも湿気のある場所が好きなようで沢沿いに生えることが多いようです。幹はヒ...
野山の植物

コウゾリナ

コウゾリナ (キク科コウゾリナ属)【剃刀菜】(Picris hieracioides subsp. japonica)夏場にタンポポのような黄色い頭花をつけ、葉は細長いヘラ型で波状の鋸歯があります。全国の山野や草原に立ち上がって伸び、全体に...
野山の植物

センカクカンアオイ

センカクカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【尖閣寒葵】(Asarum senkakuinsulare) 別名:センカクアオイあの尖閣諸島の魚釣島にのみ生育する固有種のカンアオイです。昔尖閣列島に住人が居た時代に本土に持ってきた末裔...
3月

ナズナ

ナズナ (アブラナ科ナズナ属)【薺】(Capsella bursa-pastoris)道端雑草のいわゆるペンペン草ですが、太古からの在来種ではなく、ムギの伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物といわれています。春の七草として七草粥に入れられる...
野山の植物

ヒサカキ

ヒサカキ (モッコク科ヒサカキ属)【姫榊】(Eurya japonica)東北以南に分布する常緑樹で照葉樹林に広く生育します。「サカキ」(榊)が分布しない地域で、その代わりに仏壇などに供えるのに使われます。小枝につく花は、雄花と雌花、両性花...
3月

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】(Viscum album subsp. coloratum)有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナ...
1月

オナガガモ

オナガガモ (カモ科)【尾長鴨】(学名:Anas acuta) 「マガモ」と同属で似た感じですが、雄の頭がこげ茶色で、嘴の側面が青灰色で、胴体の羽根が美しい細かい縞模様となります。マガモよりやや大きく、尾が長く伸びます。雌はマガモの雌に似て...
3月

マガモ

マガモ (カモ科)【真鴨】(学名:Anas platyrhynchos platyrhynchos)冬に日本列島に渡ってくる渡り鳥で、家禽であるアヒルの原種ですが、アヒルと生物学的な違いはないそうです。青首の雄は一目で判りますが、雌と「カル...
12月

アカマツ

アカマツ (マツ科マツ属)【赤松】(Pinus densiflora)山地に多く、いわゆる「マツタケ山」の林を構成する松です。海岸に多い「クロマツ」と同属の二葉松類で、針葉2本が1セットとなって生えています。そのため、二股同士を引っ掛けて戦...
3月

コバノカンアオイ

コバノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【小葉寒葵】(Asarum variegatum)丸く小さな葉で可愛いカンアオイです。「ヒメカンアオイ」系の栽培品種ということですが、詳細不明。江戸の古典園芸植物かもしれません。【Youtu...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】(Carpesium abrotanoides)横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。茎は地面から直立して生え、...
9月

イセハナビ

イセハナビ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【伊勢花火】(Strobilanthes japonica)東南アジア原産で、園芸植物として観賞用に中国経由で渡来した花です。現在では関西や九州の各地で野生化している帰化植物です。庭園に導入されたた...
6月

スダジイ

スダジイ (ブナ科シイ属)(Castanopsis sieboldii)照葉樹林の植物を代表する「椎ノ木」です。暖地性の植物のため、南東北あたりが分布の北限となっています。丈夫な樹種であるため、しばしば大木となります。この樹は白金自然教育園...
1月

シジュウカラ

シジュウカラ (シジュウカラ科)【四十雀】(Parus minor minor)「スズメ」を別にすれば、野鳥の小鳥の中でももっとも身近な種類ではないでしょうか。冬から春に向けた季節に、木の芽や蕾をついばみながら「ツツピー・ツツピー」と鳴き交...
1月

ジョウビタキ

ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科)(学名:Phoenicurus auroreus)日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。樹の葉の少ない冬...
3月

タネツケバナ

タネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【種漬花】(Cardamine scutata)タネツケバナの仲間はかなりいろいろありますが、これは元祖タネツケバナ。日本全国の田んぼや水辺に生える在来種。街では帰化植物の「ミチタネツケバナ」が圧倒...
野山の植物

スイセン(ニホンズイセン) 

スイセン(ニホンズイセン) (APG:ヒガンバナ科スイセン属)(ユリ科)(Narcissus tazetta var. chinensis)スイセンには多くの園芸種がありますが、日本において原種(野生種)とされる「ニホンズイセン」は、元来地...