8月

3月

ウバユリ

ウバユリ (ユリ科ウバユリ属)【姥百合】(Cardiocrinum cordatum)ユリの仲間には違いないのですが、なんとも地味な花ではあります。ユリとは思えない丸い大きな葉を付けますが、開花期には枯れ落ちてくることが多いので、歯(葉)が...
タテハチョウ科

スミナガシ

スミナガシ (タテハチョウ科)【墨流】(Dichorragia nesimachus)タテハチョウの中でも、オオムラサキやゴマダラチョウに近い仲間で、渋い色模様の蝶です。特別珍しいわけではありませんが、個体数が多くないのでそれほど頻繁に見ら...
野山の植物

ナンテンハギ

ナンテンハギ (マメ科)【南天萩】(Vicia unijuga) 別名:フタバハギ林の縁の、日当たりのよいところに茂っています。ソラマメ属なので、「クサフジ」などに近い仲間ですが、フタバハギといわれるように、他の種では羽状複葉の葉が2枚だけ...
野山の植物

クワガタソウ

クワガタソウ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【鍬形草】(Veronica miqueliana)あまり目立たない小さな花ですが、なかなか綺麗な花です。独特の葉序なので、見分けはつけやすい植物です。もっと高い山地には、...
9月

モミジガサ

モミジガサ (キク科コウモリソウ属)【紅葉笠】(Parasenecio delphiniifolius)「ヤブレガサ」に似ていますが、それよりも葉の切れ込みが浅く、ハウチワカエデの葉のような形です。花は秋口近くに筒状花がまばらに咲きます。全...
野山の植物

マツムシソウ

マツムシソウ (APG:スイカズラ科マツムシソウ属)(マツムシソウ科)【松虫草】(Scabiosa japonica)夏から秋にかけての高原の花の代表ですね。キクにも似ていますが、さらにワイルドにして清楚かつ華麗さも併せ持つ良い花です。花の...
野山の植物

アカバナ

アカバナ (アカバナ科アカバナ属)【赤花】(Epilobium pyrricholophum )湿地に咲く、とても小さな4弁の花です。同属の「アカバナユウゲショウ」などと形は似ていますが、こちらは4弁の花弁があまり開かず先が割れています。花...
10月

シラネセンキュウ

シラネセンキュウ (セリ科シシウド属)【白根川笈】(Angelica polymorpha)低山の湿り気のある林の縁や沢沿いなどに生え、秋に細かい花を平たい花序につけます。葉柄の鞘部が薄い色で袋状に膨らみ、茎が分岐のたびに折れ曲がりジグザグ...
7月

シシウド

シシウド (セリ科シシウド属)【猪独活】(Angelica pubescens)山で、この形の花をみると皆「シシウド」で済ませてしまうきらいがありますが、この手のセリ科は実に種類が多く、意外と難しいのです。とはいえ、シシウドのように大型のも...
アカネ科

カワラマツバ

カワラマツバ (APG:アカネ科ヤエムグラ属)【河原松葉】(Galium verum subsp. asiaticum var. asiaticum f. lacteum)松葉の名のように細い葉が輪生するヤエムグラ属。低地から高原、山地まで...
9月

アキカラマツ

アキカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【秋落葉松】(学名 Thalictrum minus var. hypoleucum)(別名:高遠草)低地から山地まで広く分布します。「カラマツソウ」よりも黄色っぽい花と蕾で、花が密度濃く多数つき...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】(Patrinia villosa)「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形になり...
野山の植物

ソバナ

ソバナ (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岨菜】(Adenophora remotiflora)紫の花が俯向きで並んで咲くので、霧の中などに見ると憂いを帯びた風情があります。ツリガネニンジン属ということで「ツリガネニンジン」と似ていますが、...
野山の植物

シロバナツリガネニンジン

シロバナツリガネニンジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白花釣鐘人参】(Adenophora triphylla var. japonica f. leucantha)普通の「ツリガネニンジン」と全く同じもので純白のタイプ。別の種類とい...
山岳の植物

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【蝦夷河原撫子】(Dianthus superbus var. superbus)「カワラナデシコ」よりも北方系で、本州中部以北の分布で、霧ヶ峰や美ヶ原など諏訪周辺の高原では、ほぼこの種になるらし...
野山の植物

ウド

ウド (ウコギ科タラノキ属)【独活】(Aralia cordata)山菜としての「ウド」の名は、誰でも知っていると思うが、ウドの芽ではなく成長した「ウドの大木」がどんなものかは、知らない人も多いのではないだろうか。かく言う自分も、この花を見...
9月

コオニユリ

コオニユリ (ユリ科ユリ属)【小鬼百合】(Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum)「オニユリ」によく似ていますが、全体に小型で、葉脇の「むかご」がつかないので識別できます。山の湿原まわりによく見られます。同...
野山の植物

ユウスゲ

ユウスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【夕菅】(Hemerocallis thunbergii)「ニッコウキスゲ」などと同じ、ワスレグサ属で、同じく「一日花」なのですが、こちらはその名のように夕方近くから開花します。花の色...

シンテッポウユリ

シンテッポウユリ (ユリ科ユリ属)【新鉄砲百合】(Lilium x formolongo)九州南部以南が原産の日本の「テッポウユリ」と、台湾固有種の「タカサゴユリ」を掛け合わせた園芸種。白い花と細い葉が特徴ですが、原種両者の特徴の中間的なも...
7月

ボタンクサギ

ボタンクサギ (クマツヅラ科)(シソ科)【牡丹臭木】(学名:Clerodendrum bungei)中国原産による園芸植物で、クサギ属ということで個々の花は「クサギ」とほぼ同じです。こんもりと丸まっているのでなかなかインパクトがあります。
野山の植物

ヒオウギ

ヒオウギ (アヤメ科アヤメ属)【檜扇】(学名:Iris domestica)あまりに鮮やかで綺麗な花なので、長いこと園芸花だと思っていましたが、日本に自生する山野草だったのですね。きれいに並ぶ葉の様子が似ているので、「桧扇」という名前ですが...
6月

オミナエシ

オミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)【女郎花】(Patrinia scabiosifolia)秋の七草で有名ですが、夏の初めから咲き出します。個々の花は小さく、5mmもないくらいです。薬草としても使われていたようです。同類の似た花で白花...
野山の植物

ヤブラン

ヤブラン (APG:キジカクシ科ヤブラン属)(ユリ科)【藪蘭】(Liriope muscari)ヤブランは、公園や植栽でどこにでも見られる植物なので、長いこと外来の園芸植物と思っていました。ところが実は日本の山野草だったというのが、ちょっと...
野山の植物

ヤブマオ

ヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【藪苧麻】(Boehmeria longispica)イラクサ類の代表のような雑草ですが、昔はカラムシ類として茎の繊維を織物糸に利用していたそうです。雨の水辺にひっそりとありましたが、地味ながら細かい花穂が...
9月

カライトソウ

カライトソウ (バラ科ワレモコウ属)【唐糸草】(Sanguisorba hakusanensis)ワレモコウ属で、「ナガボノワレモコウ」によく似た葉をつけ、「ブラシノキ」のように雄蕊が穂になった花となります。綺麗な紅紫色の花ですが花弁は無く...
野山の植物

イヌゴマ

イヌゴマ (シソ科イヌゴマ属)【犬胡麻】(Stachys aspera var. hispidula) 別名:チョロギダマシ植物の名前で「イヌ」という名は概ね「役立たず」という意味で付けられることが多いですが、イヌゴマもゴマの実そっくりなの...
6月

メハジキ

メハジキ (シソ科メハジキ属)【目弾き】(Leonurus japonicus) (別名 ヤクモソウ)これも川沿いの湿地などに生えるシソ科の草で、葉が特徴的なので判りやすいですね。花もいかにもシソ科という感じで、草丈は大きいものでは背丈ほど...
野山の植物

ミソハギ

ミソハギ (ミソハギ科ミソハギ属)【禊萩】(Lythrum anceps)春から初夏の花が終わり、夏の花も本格化する前の梅雨時は、わりあい地味な花が多いように思いますが、華やかな彩りを与えてくれるミソハギがひときわ眼を引きます。湿地や水辺ま...
6月

サルオガセ

サルオガセ (地衣類サルオガセ科)(サルオガセ属 Usnea)写真の木ではなく、木の枝に吊り下がる白緑色のひげのようなやつです。空気の綺麗な冷涼・湿潤な山岳にしか生育できません。「霧藻」という、ロマンチックな日本名がありますが、実際霧の深い...
野山の植物

イワタバコ

イワタバコ (イワタバコ科イワタバコ属)【岩煙草】(Conandron ramondioides)沢などの日の当たらない濡れた岩場に生え、独特な星形の花を咲かせます。生える場所や環境によって、花は単体で立ち上がったり、散状花序で垂れ下がった...
至仏山

タカネニガナ

タカネニガナ (キク科ニガナ属)【高嶺苦菜】(Ixeridium alpicola)「ニガナ」の高山型で、亜高山以上の岩場や礫地に生えます。「ハナニガナ」とよく似ていますが、草地ではなく岩礫地に生え、全体に小型で細く、花弁は9-10枚となり...
野山の植物

シロバナニガナ

シロバナニガナ (キク科ニガナ属)【白花花苦菜】(Ixeridium dentatum subsp. nipponicum var. albiflorum)「ハナニガナ」の白花ですが、わりあい山地性のようです。低山から高山まで幅広く分布し、...
タテハチョウ科

コヒョウモン

コヒョウモン (タテハチョウ科)【小豹紋】(Brenthis ino)夏本番となった高原に舞うヒョウモンチョウ類の中でも、やや小型でやや丸っこいので優しい感じのする蝶です。「ヒョウモンチョウ」との区別が微妙で、じっくり見れるか、後で写真判定...
6月

オニシモツケ

オニシモツケ (バラ科シモツケソウ属)【鬼下野】(Filipendula camtschatica)木の「シモツケ」ではなく、草の「シモツケソウ」の仲間ですが、灌木のように大きくなります。掌状の葉も、プラタナスのように大きくなり、「オニ」の...
高山植物

キンコウカ

キンコウカ (APG:キンコウカ科キンコウカ属)(ユリ科)【金光花】(Narthecium asiaticum)細い星形の黄色い花が陽光に輝いている様子は、いかにも「金光花(金黄花)」の名前にふさわしい感じがします。オレンジ色の葯との対比も...
6月

クリンソウ

クリンソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【九輪草】(学名 Primula japonica)プリムラの属名があらわすように、「サクラソウ」の仲間で、鮮やかな紅色の花を数段に連ねて咲く、日本特産種です。深い山地の湿地や水辺に多く、大きな群落を...
山岳の植物

コウシンヤマハッカ

コウシンヤマハッカ (シソ科ヤマハッカ属)【甲信山薄荷】(Isodon umbrosus var. latifolius)「イヌヤマハッカ」または「カメバヒキオコシ」の変種とされ、山梨県・長野県南部・静岡県・愛知県にかけての山地に分布。たし...
6月

アキノタムラソウ

アキノタムラソウ (シソ科アキギリ属)【秋の田村草】(Salvia japonica) 「秋の」といっても、実際には夏の初めごろから咲き始めます。ところが、別に「ナツノタムラソウ」も存在しています。学名「Salvia japonica」とい...
9月

ツクバネソウ

ツクバネソウ (シュロソウ科ツクバネソウ属)(ユリ科)【衝羽根草】(Paris tetraphylla)輪生する4枚葉が特徴的な、全国の山地に生える野草です。8本の雄しべがいきなり萼から突き出たような、およそ花らしくない特異な花を咲かせます...
6月

カワラナデシコ

カワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【河原撫子】(Dianthus superbus var. longicalycinus)いわゆる「ヤマトナデシコ」というくらいで、日本古来から親しまれてきた花です。江戸時代に流行した古典園芸種のひと...